複数の線形加重移動平均から算出される移動平均線を表示するMT5インジケータ-「Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_average」
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移動平均線の反応速度に不満を感じたことはないでしょうか。
「Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_average」は反応が俊敏な移動平均線で、次のような方に向いています。
価格の変化が激しい相場で取引している方
MT5標準の移動平均線の反応速度に不満を感じている方
この記事では上記のような方のために、「Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_average」について解説します。
- Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_averageの概要
- Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_averageを表示する方法
- Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_averageのパラメーター解説
- まとめ
Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_averageの概要
線形加重移動平均(LWMA)は直近の価格に重みを置いて算出する移動平均で、価格への反応が早いという特性から、テクニカル分析において広く使われている移動平均算出方法の一つです。
「Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_average」は、複数の線形加重移動平均をもとに算出される移動平均で、以下の方法で算出されます。
MA1=終値の単純移動平均
MA2=MA1の線形加重移動平均
MA3=MA2の線形加重移動平均
MA4=MA3の線形加重移動平均
MA5=MA4の線形加重移動平均
上記の方法でMA10まで算出
Value=5×MA1+4×MA2+3×MA3+2×MA4+MA5+MA6+MA7+MA8+MA9+MA10
Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_average=Value/20
通常の線形加重移動平均では算出期間を10に設定した場合、直近の価格を10倍、その前の価格を9倍といった具合に1づつ比重を減らしていき、算出期間の中で最も古い価格の比重が最も軽くなります。
「Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_average」では、算出期間の直近の価格から中間の価格までは線形加重移動平均のように重みを与えますが、それ以降の価格に関しては重みを与えずに算出されます。
単純移動平均線・線形加重移動平均線と比較すると「Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_average」の方が価格への反応は速いため、価格への反応の速さを重視したい場合に向いている移動平均線です。
Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_averageを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_averageのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_average
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_averageのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_average」のパラメーターは、移動平均線の算出期間を設定する項目のみのシンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
移動平均の算出期間 初期値:2 移動平均線の算出期間を設定します。 |
「Period」は、Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_averageの算出期間を設定するための項目です。
期間を長く設定すると移動平均線の変化が緩やかになり、短く設定すると俊敏になります。
前述の算出方法のMA1からMA10まで、ここで設定した算出期間が適用されます。
まとめ
「Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_average」について解説してきましたが、ポイントをまとめると次のようになります。
単純移動平均を9回加重移動平均して算出される。
MT5標準の単純移動平均線や線形加重移動平均線と比較すると値動きに対する反応が速い。
「Sylvain_Vervoort_rainbow_moving_average」は、値動きの変化が激しい相場で取引している方に適した移動平均線です。
値動きへの反応が速いため、シグナルが遅れることも少ないでしょう。