指定した期間の価格の平均を表示するMT5インジケータ-「Time_Averaged_Price」
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平均価格の変化を表示するインジケーターといえば移動平均線が有名ですが、同じタイプのほかのインジケーターはないだろうかと考えたことはないでしょうか。
「Time_Averaged_Price」は、次のような方に向いているインジケーターです。
移動平均線に代わるインジケーターを探している方
この記事では、「Time_Averaged_Price」について解説します。
Time_Averaged_Priceの概要
インジケーターを起動するとローソク足チャート上に赤いラインで「Time_Averaged_Price」が表示されます。
「Time_Averaged_Price」は指定した期間内の価格の平均を算出する移動平均線に似たインジケーターで、7種の適用価格を選択することができます。
選択可能な適用価格は以下の通りです。
Close price:終値
Open price:始値
Hight price:指定した期間内の最高値
Low price:指定した期間内の最安値
Mediean price:(最高値+最安値)/2
Typical price:(最高値+最安値+終値)/3
Weighted price:(最高値+最安値+2×終値)/4
適用価格によってインジケーターの描写が変化し、高値や安値は移動平均線のようにローソク足ごとの高値/安値をもとに算出されるのではなく、一定期間内の最高値/最安値をもとに算出されるため、レンジ相場では高値/安値が更新されるまでは水平のラインが描写されます。
適用価格を「Close price」に設定した場合、単純移動平均線と比較するとやや遅れて価格で反応する傾向がありますが、適用価格を「Weighted price」に変更すると価格への反応は早くなります。
Time_Averaged_Priceを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Time_Averaged_Priceのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Time_Averaged_Priceのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「Time_Averaged_Price」のパラメーターは、2項目のみのシンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
インジケーターの算出期間 初期値:10 平均価格を算出する期間を設定します。 |
Applied price |
適用価格 初期値:PRICE_CLOSE 平均を算出する価格の種類を設定します。 |
「Period」は、平均価格を算出する期間を設定するための項目です。
算出期間を長く設定した場合、インジケーターの変化が緩やかになります。
短い期間に設定した場合、価格の変化に対してインジケーターが俊敏に反応するようになります。
「Applied price」は適用価格を設定するための項目で、初期設定の状態では終値に設定されています。
中央値や加重終値、TPを選択すると、移動平均線に近い動作になります。
まとめ
「Time_Averaged_Price」について解説してきましたが、要点をまとめると次のようになります。
指定した期間の平均価格をラインで表示する。
適用価格を「Mediean price」「Typical price」「Weighted price」に設定すると、移動平均線に近いラインを描写する。
「Time_Averaged_Price」は、ノイズを取り除いた価格の変化を分析したい方に向いているインジケーターです。
シグナルを出すタイプのインジケーターではありませんので、使用する際はほかのインジケーターと組み合わせて使用した方が良いでしょう。