ラグの少ないMACDヒストグラムを表示するMT5インジケーター「zerolag_macd」
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MT5には標準でMACDがインストールされていますが、標準のMACDの価格への反応速度に不満を感じたことはないでしょうか。
「zerolag_macd」は、ラグが少ないMACDを表示するインジケーターで、以下のような方に向いています。
値動きの速い相場で取引している方
MT5標準のMACDの反応速度に不満を感じている方
この記事ではそういった方のために、「zerolag_macd」について解説していきます。
zerolag_macdの概要
「zerolag_macd」を起動すると、サブウィンドウ上にヒストグラムが表示されます。
インジケーターの値が増加している場合は緑色のヒストグラムが表示され、減少している場合は赤色のヒストグラムが表示されます。
インジケーターの開発者によると、このインジケーターはMT4版の「zerolag_macd」をMT5に移植したインジケーターとのことですが、シグナルラインが省略されている点がMT4版とは異なります。
「zerolag_macd」の算出方法は以下の通りです。
EMAF＝F期指数平滑移動平均線
EMAS＝S期指数平滑移動平均線
zerolag_macd＝（2×EMAF－EMAFのF期間指数平滑移動平均線）－（2×EMAS－EMASのS期指数平滑移動平均線）
上記のような方法で算出されていますが、使い方自体は通常のMACDヒストグラムと同様ですので、普段からMACDを使用している方であれば、使用する際に戸惑うことも少ないでしょう。
しかし、反応が速い分、相場の状況によってはダマしのシグナルが多くなるため、使用する際には注意が必要です。
zerolag_macdを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
zerolag_macdのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加（インストール）の手順を説明ページを作ってみました。追加（インストール）手順が分からないという方はご参考下さい。
zerolag_macdのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
| 入力項目 | 入力内容 |
Fast EMA period |
短期指数平滑移動平均線の期間 初期値：12 短期指数平滑移動平均線の算出期間を設定します。 |
Slow EMA period |
長期指数平滑移動平均線の期間 初期値：26 長期指数平滑移動平均線の算出期間を設定します。 |
Applied price |
適用価格 初期値：PRICE_CLOSE 指数平滑移動平均線の適用価格を設定します。 |
「Applied price」は、デフォルトでは終値に設定されていますが、始値、高値、終値、中値（（高値+安値）/2）、 TP（（高値+安値+終値）/3）、加重終値（（高値+安値+終値+終値）/4）といった価格も使用できます。
「Fast EMA period」と「Slow EMA period」のデフォルトの設定値は、MACDの標準的な値に設定されていますので、そのまま使用することもできますが、普段からよくMACDを使用している場合は、普段使用している算出期間に変更して使用するのも良いでしょう。
まとめ
「zerolag_macd」について解説してきましたが、最後に要点をまとめておきます。
通常のMACDよりもラグが少なくなっている。
シグナルラインは省略されている。
「zerolag_macd」は、値動きの速い相場でMACDを使用したい方に、向いているインジケーターです。
一般的なMACDよりも価格への反応速度が速くなっていますので、MT5標準のMACDの反応速度に不満がある方は、一度試してみてはいかがでしょうか。