TMACDのダイバージェンスを検出するMT5インジケーター「TMACD_Divergence」
更新日時:2021年05月19日 10:40MACDのダイバージェンスで、トレンドの転換を分析する方法はよく知られていますが、ダマしのシグナルに悩まされた経験はないでしょうか。
「TMACD_Divergence」は、MACDのダイバージェンスを検出するインジケーターで次のような方に向いています。
MACDのダイバージェンスでトレンドの転換を分析している方
ダイバージェンスのダマしのシグナルに悩まされている方
この記事では、「TMACD_Divergence」について詳しく解説します。
TMACD_Divergenceの概要
「TMACD_Divergence」は、TMA(Triangular Moving Average)を使用して算出されたMACDのダイバージェンスをチャート上に表示するインジケーターです。
TMAにはSMAと比較して、ノイズを低減できるという利点があります。
「TMACD_Divergence」の算出方法は以下の通りです。
SMA=(終値1+終値2+終値3・・・+終値n)/n
TMA=(SMA1+SMA2+SMA3・・・SMAn)/n
単純移動平均をさらに単純移動平均することでノイズを低減したものがTMAです。
「TMACD_Divergence」は、通常のMACDもよりノイズを少なくすることを目指したMACDと言えます。
ただし、「TMACD_Divergence」はダイバージェンスの検出に特化しており、MACDラインとシグナルラインは表示されないため、通常のMACDのように使用することはできません。
弱気のダイバージェンスには、赤いラインと下向きの赤い矢印が表示され、強気のダイバージェンスは、緑のラインと上向きの緑の矢印で表示。
TMAはSMAよりもノイズが少ないものの、価格への反応が遅いというデメリットもあります。
シグナルを発する際にも遅延が生じる可能性がありますが、通常のMACDと比較してみるとダイバージェンスの検出においては、「TMACD_Divergence」の方が精度は高いように見受けられます。
TMACD_Divergenceを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TMACD_Divergenceのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TMACD_Divergenceのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Fast MA period |
高速移動平均の期間 初期値:7 高速移動平均の算出期間を設定します。 |
Slow MA period |
低速移動平均の期間 初期値:14 低速移動平均の算出期間を設定します。 |
Applied price |
適用価格 初期値:PRICE_CLOSE TMACD_Divergenceの算出に用いる価格を設定します。 |
「Fast MA period」「Slow MA period」は、TMACDの各移動平均の算出期間を設定するための項目です。
設定した値に応じて、値動きに対する「TMACD_Divergence」の反応速度が変化します。
「Applied price」は、「TMACD_Divergence」の算出に用いる価格の種類を設定するための項目です。
デフォルトの状態では終値に設定されていますが、高値や終値、加重終値などに変更することもできます。
まとめ
「TMACD_Divergence」の特長は以下の通りです。
TMA(Triangular Moving Average)を使用したMACDがベースになっている。
ダイバージェンスを検出して表示する。
通常のMACDよりノイズが少ない。
「TMACD_Divergence」は、MACDのダイバージェンスでトレンドの転換を分析している方に向いているインジケーターです。
ダイバージェンスのダマしのシグナルに悩まされている方は、一度試してみると良いでしょう。