A/Dの移動平均の差をもとにトレンドの転換を分析するMT5インジケーターを表示する「cho」
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MT5には、価格の変化とボリュームをもとに、値動きの勢いを測定するA/D(Accumulation/Distribution)というインジケーターが標準でインストールされています。
「cho」はこのA/Dをベースにしたインジケーターで、次のような方に向いています。
値動きの勢いを分析したい方
相場の転換を分析したい方
以上のような方のためにこの記事では、「cho」について解説します。
choの概要
「cho」は、算出期間の異なる2つA/Dの指数平滑移動平均の差を算出したもので、移動平均線と組み合わせて使用します。
「cho」の算出方法は以下の通りです。
cho=A/Dの3期間指数平滑移動平均-A/Dの10期間指数平滑移動平均
価格が90日移動平均線よりも上にあり、「cho」がマイナス圏で上昇している場合は買いシグナル、反対に価格が90日移動平均線よりも下にあり、「cho」がプラス圏で下降している場合は売りシグナルです。
開発者は21期間移動平均をもとにしたエンベロープや、他のオシレーター系のインジケーターと組み合わせての使用することを推奨しています。
choを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
choのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
choのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Fast MA period |
短期移動平均算出期間 初期値:3 短期移動平均線の価格に対する反応速度が変化します。 |
Slow MA period |
長期移動平均算出期間 初期値:10 長期移動平均線の価格に対する反応速度が変化します。 |
MA method |
移動平均算出方法 初期値:EMA 移動平均の種類を設定します。 |
Volumes |
ボリューム 初期値:TICK ボリュームの種類を設定します。 |
「Fast MA period」と「Slow MA period」は、移動平均線の算出期間を設定するための項目で、設定値に応じて値動きに対するインジケーターの反応速度が変化します。
「MA method」は、移動平均の種類を設定するための項目で、EMAのほか、SMA、SMMA、LWMAから選択可能です。
「Volumes」は、ボリュームの種類を設定するための項目で、TICKかREALから選択します。
まとめ
「cho」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
価格の変化とボリュームをもとに、値動きの勢いを測定するAccumulation/Distributionというインジケーターを表示する。
価格が90日移動平均線よりも上にあり、「cho」がマイナス圏で上昇している場合は買いシグナル。
価格が90日移動平均線よりも下にあり、「cho」がプラス圏で下降している場合は売りシグナル。
ボリュームを考慮した上で、相場の転換を分析できるインジケーターを探している方は、「cho」を試してみると良いかもしれません。
先述の通り、他のインジケーターと組み合わせて使用することが推奨されていますので、単体で使用するのは避けた方が良いでしょう。