トレンド相場でのエントリーのタイミングを表示するMT5インジケータ-「KDJ」
更新日時:
相場の向かっている方向を判定する為のオシレーターといえば、MACD等が有名ですが、他のトレンドフォロー型のオシレーターを使ってみたいと思ったことはないでしょうか。
「KDJ」は、トレンドフォロー型のオシレーターの一種で次のような方に向いています。
トレンドの転換を分析したい方
エントリーのタイミングを分析したい方
トレンドフォロー型のオシレーターを探している方
以上のような方のためにこの記事では、「KDJ」について解説します。
KDJの概要
「KDJ」は、Kライン・Dライン・Jラインという3本のラインで構成されます。
水色がKライン、緑色がDラインで表示され、Jラインは赤色で表示されます。
各ラインの算出方法は以下の通りです。
RSV=(終値-「InpPeriod」期間中の最安値)/(「InpPeriod」期間中の最高値-「InpPeriod」期間中の最安値)×100
K=「InpFactor1」×前のK+「InpFactor1」×RSV
D=「InpFactor2」×前のD+「InpFactor2」×K
J=3×D-2×K
Jラインが閾値レベルを下から上に抜いた場合は、相場が上昇する可能性があることを示しています。
反対に閾値レベルを上から下に抜いた場合は、相場が下降する可能性があることを示すシグナルです。
KDJはエントリーのタイミングを計る為のインジケーターですが、レンジ相場内ではダマしのシグナルが頻繁に出る為、他のインジケーターと組み合わせて、相場がトレンドにあるのかレンジなのかを見極める必要があります。
KDJを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
KDJのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
KDJのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「KDJ」のパラメーターは、算出期間を設定するための項目と因数を設定するための項目、閾値を設定するための項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
算出期間 初期値:9 KDJの算出期間を設定します。 |
KFactor |
Kライン因数 初期値:0.666666 Kラインの算出に用いる因数を設定します。 |
DFactor |
Dライン因数 初期値:0.333333 Dラインの算出に用いる因数を設定します。 |
Threshold |
閾値 初期値:50.0 シグナルを判定するレベルを設定します。 |
「Period」は、「KDJ」の算出期間を設定するための項目です。
大きな値に設定するほど価格を検出する期間が長くなるため、「KDJ」に長期的な値動きが反映されます。
「Threshold」は、シグナルとして用いる閾値を設定するための項目です。
大きな値に設定することシグナルが発せられる頻度が低くなります。
まとめ
「KDJ」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
Kライン・Dライン・Jラインで構成されるトレンドフォロー系のオシレーター。
Jラインが閾値レベルを下から上に抜いた場合は、相場が上昇する可能性を示すシグナル。
Jラインが閾値レベルを上から下に抜いた場合は、相場が下降する可能性を示すシグナル。
「KDJ」は、トレンドの転換を分析したい方に向いているインジケーターです。
トレンド相場でも動きの緩やかなトレンド相場では、レンジ相場同様にダマしのシグナルが多いため、ある程度勢いのあるトレンド相場で使用した方が良いでしょう。