移動平均と価格の位置を比較しトレンドの方向を示すオシレーターを表示するMT5インジケータ-「MA_Trend」
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トレンドフォロー型の手法を用いる場合、トレンドの存在とその方向の見極めはトレードの成否に関わる重要な作業です。
移動平均線をもとに算出されるトレンド系のオシレーターといえばMACDが有名です。
「MA_Trend」も移動平均線をベースにしたトレンドを検出するためのオシレーターですが、MACDとは異なる算出方法でトレンドを示します。
「MA_Trend」は、次のような方に向いています。
トレンドの方向を分析したい方
トレンドフォロー系のオシレーターを探している方
この記事では「MA_Trend」について詳しく解説します。
MA_Trendの概要
「MA_Trend」は、ヒストグラムで表示され、プラス圏で値が増加した場合は濃い緑、前のバーと等しい場合はグレー、前のバーより減少した場合はベージュで表示されます。
マイナス圏では値が減少した場合は赤、前のバーと等しい場合はグレー、前の場合より値が増加した場合は薄い緑で表示されます。
「MA_Trend」の算出方法は以下の通りです。
N=移動平均の数
終値>移動平均の場合S(N)=1、終値<移動平均の場合S(N)=-1
移動平均=First MA period+Step×Nで算出される期間の移動平均
MA_Trend=S(N)の合計/MA count
「First MA period」「Step」「MA count」には、後述のパラメーターで設定された値が用いられます。
インジケーターがプラス圏に場合は相場が上昇トレンドに入った可能性を示し、マイナス圏にある時は下降トレンドに入った可能性を示しています。
ただし、レンジ相場内ではうまく機能しないため注意が必要です。
MA_Trendを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
MA_Trendのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
MA_Trendのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
First MA period |
最初の移動平均の期間 初期値:10 移動平均線の算出期間を設定します。 |
Step |
算出期間のステップ 初期値:10 移動平均の算出期間を増加させる間隔を設定します。 |
MA count |
移動平均のカウント数 初期値:50 S(N)を除算する値を設定します。 |
Method |
移動平均の算出方法 初期値:MODE_SMA 移動平均の種類を設定します。 |
Applied price |
適用価格 初期値:PRICE_CLOSE 「MA_Trend」の算出に用いる価格を設定します。 |
「First MA period」は、最初の移動平均の算出期間を設定するための項目です。
ここで設定した算出期間をベースに、「Step」で設定した間隔で算出期間が増加します。
「Method」は移動平均の種類を設定するための項目で、単純移動平均や指数平滑移動平均など、4種類の移動平均を選択できます。
まとめ
「MA_Trend」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
移動平均線をベースにしたトレンドフォロー系のオシレーター。
インジケーターがプラス圏で推移している場合は、上昇トレンドが発生した可能性を示唆している。
インジケーターがマイナス圏で推移している場合は、下降トレンドが発生した可能性を示唆している。
「MA_Trend」は、トレンドの方向を分析したい方に向いているインジケーターです。
トレンドフォロー系のオシレーターを探している方は、一度試してみると良いでしょう。