二重に平滑化したROCを表示するMT5インジケータ-「Price_Momentum_Oscillator」
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ROCのダマしのシグナルに悩まされた経験はないでしょうか。
「Price_Momentum_Oscillator」は、ノイズの少ないROCを表示するインジケーターで次のような方に向いています。
値動きの転換を分析したい方
ROCのダマしのシグナルに悩まされている方
この記事では、「Price_Momentum_Oscillator」について詳しく解説します。
- Price_Momentum_Oscillatorの概要
- Price_Momentum_Oscillatorを表示する方法
- Price_Momentum_Oscillatorのパラメーター解説
- まとめ
Price_Momentum_Oscillatorの概要
ROCは、指定した期間の前の終値から直近の終値がどの程度増減したのかを比率で表示するインジケーターで、価格の勢いを分析するために用いられます。
「Price_Momentum_Oscillator」は、二重に平滑化処理を施したROCで、以下の方法によって算出されます。
sm1=2/1番目の平滑化期間
sm2=2/2番目の平滑化期間
Raw1=(終値/前の終値×100)-100
Smoothing1=(Raw1-前のSmoothing1)×sm1+前のSmoothing1
Raw2=10×Smoothing1
Smoothing2=(Raw2-前のSmoothing2)×ms2+前のSmoothing2
Price_Momentum_Oscillator=Smoothing2
シグナルライン=Smoothing2の指数平滑移動平均
Price_Momentum_Oscillator(PMO)はグリーンのラインとしてサブウィンドウ上に表示され、シグナルラインは赤で表示されます。
インジケーターの見方はシグナルラインがあるタイプのROCと同じで、PMOがシグナルラインを下から上に抜けた場合は、価格が上昇する可能性を示唆し、反対にPMOがシグナルラインを上から下に抜けた場合は価格が下降する可能性を示唆しています。
平滑化処理が施されている分ノイズは少ないですが、値動きの速い相場ではかなり遅れてPMOとシグナルラインが交差するため、動きの緩やかな相場向きのインジケーターと言えます。
Price_Momentum_Oscillatorを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Price_Momentum_Oscillatorのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Price_Momentum_Oscillatorのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Period one |
1番目の平滑化期間 初期値:35 1回目の平滑化期間を設定します。 |
Period two |
2番目の平滑化期間 初期値:20 2回目の平滑化期間を設定します。 |
Singal period |
シグナルラインの期間 初期値:10 シグナルラインの平滑化期間を設定します。 |
「Period one」と「Period two」は、移動平均の算出期間を設定するための項目で、設定値に応じてインジケーターの反応速度が変化します。
「Singal period」はシグナルラインの平滑化期間を設定するための項目です。
期間を長く設定するほどシグナルラインの変化が緩やかになります。
まとめ
「Price_Momentum_Oscillator」の特長は以下の通りです。
二重に平滑化処理を施したROCを表示する。
PMOとシグナルラインがゴールデンクロスした場合は価格が上昇するシグナル。
PMOとシグナルラインがデッドクロスした場合は価格が下降するシグナル。
「Price_Momentum_Oscillator」は、ROCのダマしのシグナルに悩まされている方に適したインジケーターです。
ノイズが少ないROCを探している方は、一度試してみると良いでしょう。