期間の異なる3つのモメンタムを1つにしたオシレーターを表示するMT5インジケータ-「Ultimate_Oscillator」
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長期的なトレンドの転換を分析できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「Ultimate_Oscillator」は、次のような方に向いているインジケーターです。
トレンドの転換を分析したい方
長期的な値動きを分析したい方
この記事では「Ultimate_Oscillator」について詳しく解説します。
Ultimate_Oscillatorの概要
モメンタムは価格の勢いを測定するオシレーターで、MT5に標準でインストールされています。
「Ultimate_Oscillator」は、期間の異なる3つのモメンタムをもろに算出されるオシレーターで、以下の方法によって算出されます。
BP=終値-(安値か前の終値の内低い方)
TR=(高値か前の終値の内高い方)-(安値か日前の終値のうち低い方)
各モメンタムの計算期間で設定した期間のBPの合計をTRの合計で割る。
Avg1=1番目のモメンタムの計算期間のBPの合計/TRの合計
Avg2=2番目のモメンタムの計算期間のBPの合計/TRの合計
Avg3=3番目のモメンタムの計算期間のBPの合計/TRの合計
Ultimate_Oscillator=100×((4×Avg1)+(2×Avg2)+Avg3)/(4+2+1)
インジケーターの見方は通常のモメンタムと同様です。
買われ過ぎ水準/売られ過ぎ水準に、インジケーターの値が達することでシグナルを発します。
デフォルトでは、買われ過ぎ水準は70、売られ過ぎ水準は30に設定されています。
Ultimate_Oscillatorを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Ultimate_Oscillatorのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Ultimate_Oscillatorのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
First momentum period |
1番目のモメンタムの期間 初期値:7 1番目のモメンタムの算出期間を設定します。 |
Second momentum period |
2番目のモメンタムの期間 初期値:14 2番目のモメンタムの算出期間を設定します。 |
Third momentum period |
3番目のモメンタムの期間 初期値:28 3番目のモメンタムの算出期間を設定します。 |
Overbought |
買われ過ぎ水準 初期値:70.0 買われ過ぎと判定する水準を設定します。 |
Oversold |
売られ過ぎ水準 初期値:30.0 売られ過ぎと判定する水準を設定します。 |
「First momentum period」「Second momentum period」「Third momentum period」は、各モメンタムの算出期間を設定するための項目で、「Ultimate_Oscillator」の反応速度が変化します。
「Overbought」と「Oversold」は、買われ過ぎ/売られ過ぎ水準を設定するための項目です。
ダマしのシグナルが多い場合は、調整すると良いでしょう。
まとめ
「Ultimate_Oscillator」の特長は以下の通りです。
3つのモメンタムをもとに算出される。
通常のモメンタムと同様に、買われ過ぎ水準/売られ過ぎ水準に値が達することでシグナルを発する。
「Ultimate_Oscillator」は、値動きが転換する兆候を分析したい方に向いているインジケーターです。
週足での使用が前提になっているようなので、長期のトレーダー向けのインジケーターと言えるでしょう。