前の価格と現在の価格の差をもとにトレンドを分析するMT5インジケーターを表示する「asi」
更新日時:
本物のブレイクアウトが発生すると、価格はしばらくブレイクした方向に進み続けるため、ブレイクアウトを捉えたいと考える方は多いのではないでしょうか。
asi」は前の価格と現在の価格の差をもとに、相場のトレンドを分析するためのインジケーターで、次のような方に向いています。
ブレイクアウトを捉えたい方
短期的な値動きの転換点を分析したい方
ノイズを取り除いた価格の動きを確認したい方
以上のような方のためにこの記事では、「asi」について解説します。
asiの概要
「asi」を起動するとサブウィンドウ上に、青色のラインが表示されます。
オリジナルの「asi」は、Welles Wilderによって考案されたインジケーターで、ノイズのない値動きを表示することを目的としているため、描写されるラインはローソク足の動きと非常に類似したものになります。
「asi」は以下の方法によって算出されます。
R=直近の終値と1つ前の高値・安値の比率にもとづく値
K=(前の高値-直近の終値)、(前の終値-直近の終値)の内、大きい方の値
T=最大価格変動幅
SI=50×(前の終値-直近の終値)+0,5×(前の終値-前の始値)+0,25×(直近の終値-直近の始値/R)×(K/T)
asi=前のasi+SI
インジケーターの開発者によると、「asi」に引いたサポートライン/レジスタンスラインのブレイク、トレンドラインのブレイクがシグナルになるほか、ダイバージェンスもシグナルになるとのことです。
値動きのノイズを取り除くことで、短期的な転換点や潜在的なトレンドを分析できるようになっています。
上記のような特徴から、ブレイクアウトが本物かどうかを分析する際に活用できるインジケーターです。
asiを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
asiのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
asiのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「asi」のパラメーターは1項目のみのシンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
T(maximum price changing) |
T 初期値:300 最大変動価格を設定します。 |
「T(maximum price changing)」は、最大価格変動幅を設定するための項目で、設定した値に応じてインジケーターの振り幅が変化します。
しかし、チャート上での数値は変化しますが、描写されるライン自体は変化しないため、特にこだわりがなければ初期設定のまま使用しても良いでしょう。
まとめ
「asi」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
短期的な転換点や潜在的なトレンドを分析するためのインジケーター。
「asi」上のサポートラインやレジスタンスライン、トレンドラインのブレイクがエントリーのシグナル。
ダイバージェンスもエントリーのシグナルになる。
「asi」は、ブレイクアウトを捉えたい方に向いているインジケーターです。
ブレイクアウト系の手法を採用している方は、有望なブレイクアウトを見つける際に「asi」を活用すると良いでしょう。