買いと売りの力関係を分析するためのMT5インジケーターを表示する「bears」
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日足チャートのローソク足の高値と安値は、その日のブル(買い手)とベア(売り手)の力関係を示しており、ブルとベアの力関係の変化はトレンドが変化するきっかけになります。
この力関係の変化を把握できればトレンドの初動を捉えられる可能性があり、「bears」はこの力関係を分析するためのインジケーターで、ベアパワーオシレーターというAlexander Eldeによって、考案されたオシレーターがベースになっています。
このインジケーターは次のような方に向いています。
ブルとベアの力関係を分析したい方
トレンドの初動を捉えたい方
トレンドフォロー系の手法を使用している方
この記事では上記のような方のために、「bears」について解説します。
bearsの概要
「bears」を起動するとサブウィンドウ上に、グレーのヒストグラムが表示されます。
「bears」の算出方法は以下の通りです。
bears=安値-指数平滑移動平均
インジケーターの値が0より上で推移している場合は、ブルが優勢であることを示しており、0より下で推移している場合は、ベアが優勢であることを示しています。
インジケーターの開発者によると、「bears」はトレンドフォロー系のインジケーターと組み合わせて使用するのが望ましく、移動平均線と一緒に使用するのが一般的とのことです。
トレンドフォロー系のインジケーターが上昇トレンドを示しており、「bears」が0より下で大きくなっている場合は買いシグナルで、さらにダイバージェンスが形成されていると上昇トレンドになる可能性が高くなります。
bearsを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
bearsのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
bearsのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「bears」のパラメーターは、インジケーターの算出期間を設定する項目のみで構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
期間 初期値:13 指数平滑移動平均の算出期間を設定します。 |
「Period」は、指数平滑移動平均の算出期間を設定するための項目です。
大きな値に設定すると、値動きに対する指数平滑移動平均線の反応が緩やかになり、ヒストグラムが0の水準で反転する頻度が少なくなります。
まとめ
「bears」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
値が0より上で推移している場合は、ブルが優勢であることを示しており、0より下で推移している場合は、ベアが優勢であることを示している。
移動平均線と一緒に使用されることが多い。
トレンドフォロー系のインジケーターが上昇トレンドを示しており、「bears」が0より下で増加している場合は買いシグナル。
上記の条件に加えて、ダイバージェンスが形成されると上昇トレンドになる可能性が高まる。
「bears」は、トレンドフォロー系の手法を使用しているに向いているインジケーターです。
トレンドの初動を捉えたいという方にとっては、試してみる価値のあるインジケーターなのではないでしょうか。