価格が下落する可能性が高まるとピークを形成するMT5インジケーターを表示する「chv」
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価格の変化とボラティリティーを考慮したインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか?
「chv」はCHV(Chaikin's volatility indicator)をMT5で表示するためのインジケーターで、次のような方に向いています。
相場が下落するタイミングを分析したい方
ボラティリティーを考慮して値動きを分析したい方
以上のような方のためにこの記事では、「chv」について解説します。
chvの概要
「chv」は、高値と安値の差と指数平滑移動平均にもとづいて算出されます。
このインジケーターの算出方法は以下の通りです。
HL=高値-安値
HLP=「CHV period」期間前の高値-「CHV period」期間前の安値
chv=(HLの10期間指数平滑移動平均-HLPの10期間指数平滑移動平均)/HLPの10期間指数平滑移動平均×100
価格がピークをつけ、インジケーターにもピークが形成されると、価格が下落する可能性を示しています。
開発者は「chv」を使用する場合、エンベロープや移動平均線と組み合わせて使用することを推奨しているので、このインジケーターを単体で使用するのは避けた方が良いでしょう。
chvを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
chvのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
chvのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Smoothing period |
平滑化期間 初期値:10 指数平滑移動平均の算出期間を設定します。 |
CHV period |
価格を比較する期間 初期値:10 高値と安値を検出する期間を設定します。 |
Smoothing method |
平滑化方法 初期値:EMA 平滑化に用いる移動平均の種類を設定します。 |
「Smoothing period」は、平滑化する期間を設定するための項目で、大きな値に設定するとインジケーターの表示は滑らかになりますが、短期的な値動きに対する反応は鈍くなります。
「CHV period」は、高値と安値を検出する期間を設定するための項目で、大きな値に設定するほど長期的なボラティリティーがインジケーターに反映されます。
「Smoothing method」は、平滑化に使用する移動平均の種類を設定するための項目で、指数平滑移動平均以外にも、単純移動平均、平滑化移動平均、線形加重移動平均に設定可能です。
まとめ
「chv」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
価格がピークをつけて、インジケーターにもピークが形成されると、価格が下落する可能性がある。
「chv」単体で使用するのではなく、エンベロープや移動平均線と組み合わせて使用した方が良い。
「chv」は価格が下落する可能性を、事前に把握しておきたいという方に向いているインジケーターです。
トレンドの転換を捉えたい場合や、トレンド相場で保有中のポジションをいつ決済すべきか分析したい場合などに活用できるでしょう。