アジア市場中のレンジを推測するMT5インジケータ-「Hans_Indicator_x22」
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短期的なレンジを推測する方法があればと考えたことはないでしょうか。
「Hans_Indicator_x22」は、一定期間中の値動きをもとに、その後のレンジを予測するインジケーターで、次のような方に向いています。
レンジのブレイクアウトを狙って取引している方
デイトレードやスキャルピングなどの短期取引を行っている方
以上のような方のためにこの記事では、「Hans_Indicator_x22」について解説します。
Hans_Indicator_x22の概要
「Hans_Indicator_x22」を起動すると、チャート上にインジケーターによって予測されたレンジが表示されます。
アジア市場寄り付きから欧州市場寄り付きまでの時間帯は、一般的に1日の内で最も値動きの小さい時間帯で、この時間帯に形成されたレンジがその後の欧州市場・ニューヨーク市場でブレイクされるケースがよく見られます。
「Hans_Indicator_x22」は、そういったレンジのブレイクを捉える際の手がかりになるでしょう。
初期設定では東京市場寄り付きの1時間前の時刻が始点として設定されています。
このインジケーターはHans_Indicatorの機能を拡張したもので、レンジの外側の上に11本と下に11本の計22本のラインを表示し、レンジ上方のラインは濃いグリーンと薄いグリーンで表示され、レンジ下方のラインは赤と紫のラインで表示されます。
レンジの外側に表示されるそれぞれのラインは、パラメーターで設定した値にもとづいて等間隔で表示されます。
あくまでも始点の時刻から4時間の値動きだけで推測したレンジなので、強いトレンドが存在している場合、アジアンタイム中でもこのレンジをブレイクするケースが見受けられますので、参考程度に留めておいた方が良いかもしれません。
Hans_Indicator_x22を表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Hans_Indicator_x22のダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Hans_Indicator_x22のパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
час начала отсчёта исходного коридора |
始点 初期値:0 始点になる時間を指定します。 |
сдвиг коридора влево в барах |
予想レンジのシフト 初期値:4 値幅の予測に用いる時間帯のシフトを設定します。 |
шаг расширения границ каждого сформированного коридора в пунктах |
レンジの幅 初期値:50 レンジを拡張する幅を設定します。 |
Сдвиг индикатора по горизонтали в барах |
水平方向へのシフト 初期値:0 インジケーターの表示位置が左右に移動します。 |
「час начала отсчёта исходного коридора」は、レンジの予測に用いる値動きを検出する時間を設定するための項目です。
値に応じて値動きの検出を開始する時間が変化します。
「шаг расширения границ каждого сформированного коридора в пунктах」は、レンジの幅を設定するための項目です。
値を大きくするとライン同士の間隔が広がります。
まとめ
「Hans_Indicator_x22」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
4時間の値動きをもとに、その後のレンジを予測する。
レンジの上には緑色のライン、下には赤色と紫色のラインが表示される。
「Hans_Indicator_x22」は、レンジのブレイクを狙って取引している方に適したインジケーターです。
インジケーターの性質上、日足や週足チャートでは使用できないため、デイトレードやスキャルピング行っている方向けのインジケーターと言えるでしょう。