終値の差の指数平滑移動平均を基に相場が向かっている方向を表示するMT5インジケータ-「True_Strength_Index」
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買いと売りのどちらが優勢なのか気になったことはないでしょうか。
「True_Strength_Index」は、次のような方に向いているインジケーターです。
買いと売りのどちらが優勢なのかを分析したい方
トレンドが転換する可能性を分析したい方
この記事では、「True_Strength_Index」について詳しく解説します。
True_Strength_Indexの概要
ローソク足の終値は、その時間枠の中で売りと買いどちらが優勢だったのかを表しており、終値同士を比較することで相場の向かっている短期的な方向を知ることができます。
「True_Strength_Index」は、隣り合った終値の差の指数平滑移動平均を算出・比較することで、買いと売りどちらが優勢なのかを推測するインジケーターです。
「True_Strength_Index」は以下の方法によって算出されます。
UDM=終値-前の終値
ADM=UDMの絶対値
UDM1=UDMを1番目の平滑化期間で算出した指数平滑移動平均
ADM1=ADMを1番目の平滑化期間で算出した指数平滑移動平均
UDM2=UDMを2番目の平滑化期間で算出した指数平滑移動平均
ADM2=ADMを2番目の平滑化期間で算出した指数平滑移動平均
True_Strength_Index=100×UDM2/ADM2
インジケーターの値が25を上回った場合、価格が下降する可能性を示しており、反対にインジケーターの値が-25を下回った場合、価格が上昇する可能性を示しています。
トレンド相場に入ると、インジケーターの値が買われ過ぎ/売られ過ぎ水準を超えたまま戻ってこない状態が続くため、25や-25を超えたからといってすぐにエントリーするのは避けた方が良いでしょう。
True_Strength_Indexを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
True_Strength_Indexのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
True_Strength_Indexのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
First smoothing period |
1番目の平滑化期間 初期値:7 1番目の指数平滑移動平均の算出期間を設定します。 |
Second smoothing period |
2番目の平滑化期間 初期値:14 2番目の指数平滑移動平均線の算出期間を設定します。 |
Overbought |
買われ過ぎ水準 初期値:25 買われ過ぎと判断する水準を設定します。 |
Oversold |
売られ過ぎ水準 初期値:-25 売られ過ぎと判断する水準を設定します。 |
「First smoothing period」「Second smoothing period」は、指数平滑移動平均の算出期間を設定するための項目です。
期間を短くするとインジケーターの反応が俊敏になり、長くすると緩やかになります。
「Overbought」「Oversold」は、買われ過ぎ・売られ過ぎ水準を設定するための項目です。
ダマしのシグナルが多い場合は大きな値を変更すると良いでしょう。
まとめ
「True_Strength_Index」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
売りと買いどちらが優勢だったのかを表示する。
25を上回った場合は、価格が下降するシグナル、-25を下回った場合は価格が上昇するシグナル。
トレンド相場に入ると、インジケーターの値が買われ過ぎ/売られ過ぎ水準を超えたまま戻ってこない状態が続く。
「True_Strength_Index」は、買いと売りの強さにもとづいて、トレンドの転換を分析したい方に適したインジケーターです。
単体で使用するよりも、相場にトレンドが存在しているかどうかを分析するためのインジケーターと、組み合わせて使用することで効果を発揮するインジケーターと言えるでしょう。