アリゲーターにもとづいてヒストグラムを表示するMT5インジケーター「gator_2」
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トレンドの始まりや終わりを、分析できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「gator_2」はGator Oscillatorというアリゲーターをもとにしたオシレーターを表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
アリゲーターをよく使用する方
トレンドの始まりや終わりを分析したい方
この記事では上記のような方のために、「gator_2」について解説します。
gator_2の概要
「gator_2」を起動すると、サブウィンドウ上に赤色と緑色のヒストグラムが表示されます。
同じ開発者によって開発された「gator」と基本的には同じインジケーターですが、「gator」のコードでは「アゴ」「歯」「口」の算出の際に移動平均線から算出しているのに対し、「gator_2」ではアリゲーターを算出する専用の関数を使用している点が異なっています。
「gator_2」の算出方法は以下の通りです。
アゴ=中央価格の13期間平滑化移動平均線を8期間右にシフト
歯=中央価格の8期間平滑化移動平均線を5期間右にシフト
上のヒストグラム=アゴー歯
下のヒストグラム=(歯-アゴ)の絶対値
ヒストグラムの幅が拡大している場合はトレンドが始まった可能性を示唆しており、縮小している場合はトレンドの勢いが衰えつつあることを示唆しています。
「gator」と「gator_2」はコードが異なっているものの、基本的にインジケーターとしての動作に違いはない上、パラメーターの項目も共通していますので、どちらを選んでも使い勝手に違いはありません。
gator_2を表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
gator_2のダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
gator_2のパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Jaws period |
アゴの算出期間 初期値:13 アゴのラインの算出期間を設定します。 |
Jaws shift |
アゴのシフト 初期値:8 アゴのラインの表示位置が変化します。 |
Teeth period |
歯の算出期間 初期値:8 歯のラインの算出期間を設定します。 |
Teeth shift |
歯のシフト 初期値:5 歯のラインの表示位置が変化します。 |
Lips period |
口の算出期間 初期値:5 口のラインの算出期間を設定します。 |
Lips shift |
口のシフト 初期値:3 口のラインの表示位置が変化します。 |
Moving average method |
移動平均算出方法 初期値:MODE_SMMA 移動平均の種類を設定します。 |
Applied price |
適用価格 初期値:PRICE_MEDIAN 移動平均の算出に用いる価格の種類を設定します。 |
「Jaws period」「Teeth period」「Lips period」は、各ラインの算出期間を設定するための項目で、値に応じて価格に対するラインの反応速度が変化します。
「Moving average method」は、各ラインを算出する移動平均の種類を設定するための項目です。
「Applied price」は、各ラインの算出に用いる価格の種類を設定するための項目で、終値、高値、安値、始値、中央値、TP、加重終値から選択します。
まとめ
「gator_2」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
アリゲーターがベースになっている。
ヒストグラムの幅が拡大している場合はトレンドが始まった可能性を示している。
ヒストグラムの幅が縮小している場合はトレンドの勢いが衰えつつあることを示している。
「gator_2」は、トレンドの発生や原則を分析したい方に向いているインジケーターです、
MT5にはGator Oscillatorが標準でインストールされていますが、何らかの理由でGator Oscillatorが使用できなくなった場合は「gator_2」で代用するとよいでしょう。