ボラティリティーと相場の反転を分析するMT5インジケーターを表示する「mi」
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トレンドの転換を、分析できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「mi」は、高値と安値の差の指数平滑移動平均をもとにしたインジケーターで、次のような方に向いています。
相場のボラティリティを分析したい方
トレンドの転換を分析したい方
上記のような方のためにこの記事では、「mi」について解説します。
miの概要
「mi」はDonald Dorcyによって考案されたMI(Mass Index)を表示するためのインジケーターです。
相場の転換を見つけるためのインジケーターですが、RSIの様に買われ過ぎ/売られ過ぎ水準への到達でシグナルを発するというものではありません。
「mi」は以下の方法で算出されます。
FirstEMA=(高値-安値)の「First EMA period」期間指数平滑移動平均
mi=FirstEMAの「Mass period」期間の合計/FirstEMAの「Second EMA period」期間指数平滑移動平均
インジケーターの動作はADXと似ており、価格が大きく動くと「mi」が増加し、価格の動きが小さくなると「mi」は減少していきます。
「mi」の値が27を超えた後、26.5まで戻ってくることを反転膨張と呼び、これはトレンドが反転する可能性を示唆するシグナルです。
miを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
miのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
miのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「mi」のパラメーターは、3つの項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
First EMA period |
第1指数平滑移動平均の期間 初期値:9 第1指数平滑移動平均の算出期間を設定します。 |
Second EMA period |
第2指数平滑移動平均の期間 初期値:9 第2指数平滑移動平均の算出期間を設定します。 |
Mass period |
合計期間 初期値:25 第1指数平滑移動平均を合計する期間を設定します。 |
「First EMA period」「Second EMA period」は、各指数移動平均の算出期間を設定するための項目で、インジケーターの反応速度が変化します。
「Mass period」は、第1指数平滑移動平均を合計する期間を設定するための項目で、小さな値に設定すると小さな値動きにインジケーターが反応しやすくなります。
まとめ
「mi」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
価格が大きく動くと値が増加し、価格の動きが小さくなると値が減少する。
27を超えた後、26.5まで戻ってくるとトレンドが反転する可能性がある。
「mi」は、トレンドの転換を分析したい方に、向いているインジケーターです。
ボラティリティーを測定しつつ相場の反転も捉えられるインジケーターですが、どの程度の精度で反転を捉えられるのか、十分なテストを行った上で使用することをおすすめします。