RSIのダイバージェンスを検出した箇所にラインを表示するMT5インジケーター「RSI_Divergence」
更新日時:
値動きが反転する兆候を、分析できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「RSI_Divergence」は、RSIのダイバージェンスを検出するインジケーターで次のような方に向いています。
値動きが転換する兆候を分析したい方
シンプルなインジケーターを探している方
逆張り系の手法を使用している方
この記事では、「RSI_Divergence」について詳しく解説します。
RSI_Divergenceの概要
オシレーター系のインジケーターを使用した分析方法の一つに、オシレーターと価格の逆行する動き(ダイバージェンス)に注目した方法があり、相場反転のシグナルと言われています。
「RSI_Divergence」は、RSIのダイバージェンスを検出し、RSI・ローソク足上に表示するインジケーターです。
弱気のシグナルは赤い線と下向き矢印、強気のシグナルは青い線と上向きの矢印として表示されます。
ダイバージェンスは価格とRSIの複数の山や谷のピークを比較することで検出され、「RSI_Divergence」ではRSIが売られ過ぎ/買われ過ぎの水準にある場合のみシグナルを表示。
例えば、この記事の冒頭に掲載しているチャート画像の様に、価格が3つの山のような形を形成し、左の山より右の山が高くなっている上昇トレンドで、それに対応するRSIでは同じ高さの3つの山が形成されているという場合、価格は高値を更新しているが、RSIは高値を更新できていないことから、ダイバージェンスと判定されます。
上記の例ではRSIの高さは同じですが、RSIの山が右肩下がりだった場合、強力な反転のシグナルとされています。
RSI_Divergenceを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
RSI_Divergenceのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
RSI_Divergenceのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
計算期間 初期値:14 RSIの算出期間を設定します。 |
Applied price |
適用価格 初期値:PRICE_CLOSE RSIの算出に用いる価格を設定します。 |
Overbought |
買われ過ぎ水準 初期値:70 買われ過ぎと判断する水準を設定します。 |
Oversold |
売られ過ぎ水準 初期値:30 売られ過ぎと判断する水準を設定します。 |
Bullish color |
強気シグナルの記号の色 初期値:clrBlue30 強気のシグナルの表示色を指定します。 |
Bearish color |
弱気シグナルの記号の色 初期値:clrRed 弱気のシグナルの表示色を指定します。 |
「Period」は、RSIの算出期間を設定するための項目です。
大きな値に設定すると長期的なダイバージェンスに表示され、小さな値に設定すると短期的なダイバージェンスが表示されます。
「Overbought」「Oversold」は、買われ過ぎ・売られ過ぎ水準を設定するための項目です。
初期設定ではRSIとしては標準的な70と30に設定されていますが、必要な場合は調整すると良いでしょう。
まとめ
「RSI_Divergence」の特徴をまとめると以下のようになります。
RSIのダイバージェンスを検出して表示する。
弱気のシグナルは赤い線と下向き矢印で表示。
強気のシグナルは青い線と上向きの矢印で表示。
「RSI_Divergence」は、値動きが転換する兆候を分析したい方に、向いているインジケーターです。
RSIのダイバージェンスを利用してエントリーしている方だけではなく、トレンドに乗っているポジションを、決済するタイミングを計る際にも活用できるでしょう。
決済の判断の基準が定まっていない方は、一度試してみてはいかがでしょうか。