価格が上昇する勢いと下落する勢いの強さを表示するMT5インジケーター「rsi」
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価格が上昇する勢いと下降する勢いのうち、どちらが強いのか分析できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「rsi」は、上記の機能を備えたインジケーターで次のような方に向いています。
価格が上昇する勢いと下降する勢いを分析したい方
価格の反転を捉えたい方
上記のような方のためにこの記事では、「rsi」について解説します。
rsiの概要
「rsi」を起動すると、サブウィンドウ上に青色のラインが表示されます。
「rsi」は相対力指数(RSI)を表示するためのインジケーターで、価格が上昇する勢いと下落する勢いの内、どちらの力が強いのかを示しています。
RSIの考案者であるJ.W.Wilderは、RSIの算出期間を14日に設定して使用することを推奨していましたが、現在では9日か25日に設定するのが一般的になっています。
MT5にはRSIが標準でインストールされており、「rsi」の動作はMT5標準のRSIと基本的に同じです。
「rsi」は以下の方法によって算出されます。
rsi=100-(100/(1+N期間中に下落した値幅の平均/N期間中に上昇した値幅の平均))
インジケーターの値が70を超えた場合は、買われ過ぎであることを示しており、30を下回っている場合は売られ過ぎであることを示しています。
買われ過ぎ水準と売られ過ぎ水準を、80と20に設定して使用する場合もあります。
RSIと価格の動きが乖離するダイバージェンスをシグナルとして使用できるほか、RSIに形成されたヘッドアンドショルダーズも相場が反転するシグナルになることがあります。
rsiを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
rsiのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
rsiのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「rsi」のパラメーターは、インジケーターの算出期間を設定するための項目のみの、シンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
期間 初期値:14 インジケーターの算出期間を設定します。 |
「Period」は、インジケーターの算出期間を設定するための項目で、値に応じてインジケーターの反応速度が変化します。
大きな値に設定した場合は価格に対する反応が緩やかになり、小さな値に設定した場合は反応が俊敏になります。
MT5標準のRSIと「rsi」ではパラメーターの項目に違いがあり、標準のRSIでは算出期間に加え、適用価格を設定できます。
まとめ
「rsi」を使用する上でのポイントをまとめると以下のようになります。
インジケーターの値が70を超えた場合は、買われ過ぎの状態で値動きが下に反転する可能性がある。
インジケーターの値が30を下回っている場合は、売られ過ぎの状態で値動きが上に反転する可能性がある。
買われ過ぎ水準と売られ過ぎ水準を80と20に設定して使用する場合もある。
「rsi」は、値動きの反転を捉えたい方に向いているインジケーターです。
また、価格が上昇する勢いと下降する勢いのうち、どちらが強いのかを分析したい方にもおすすめです。
MT5標準のRSIと使い方やインジケーターの見方に違いはありませんが、出来る限りパラメーターはシンプルな方が良いという方は、「rsi」を使用すると良いでしょう。