SARと価格の差をオシレーターで表示するMT5インジケータ-「SAR_Oscillator2」
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トレンドの勢いを分析できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「SAR_Oscillator2」は、以下のような方に向いているインジケーターです。
トレンドの勢いを分析したい方
トレンドフォロー系の手法を使用している方
この記事では、「SAR_Oscillator2」について解説します。
SAR_Oscillator2の概要
SAR_Oscillatorは、終値とSARの差を平滑化した値をヒストグラムで表示するトレンドフォロー型のインジケーターです。
「SAR_Oscillator2」は、SAR_Oscillatorの一部に変更を加えたもので、SAR_Oscillatorが終値からSARを差し引いた値の平均を用いるのに対し、「SAR_Oscillator2」では、SARから終値を差し引いた値が用いられています。
「SAR_Oscillator2」の算出方法は以下の通りです。
SAR_Oscillator2=SAR-終値
インジケーターがプラス圏で推移している場合、ヒストグラムはオレンジ系で表示され、前のバーと比較し値が増加した場合には濃いオレンジ、値が減少した場合には薄いオレンジで表示されます。
マイナス圏で推移している場合は水色で表示され、前のバーと比較して値が減少した場合には濃い水色、増加した場合には薄い水色で表示されます。
このインジケーターはSARから終値を差し引いた値を表示しているため、相場が上昇している場合、インジケーターはマイナス圏で推移し、値が低いほど値動きに勢いがある状態です。
反対に相場が下降している場合、インジケーターはプラス圏で推移し、その勢いが強いほど高い数値を表示します。
SAR_Oscillator2を表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
SAR_Oscillator2のダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
SAR_Oscillator2のパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「SAR_Oscillator2」のパラメーターは、SARに類似した項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
SAR step |
SARのステップ 初期値:0.02 SARの加速因子を増加させる間隔を設定します。 |
SAR maximum |
SARの最大値 初期値:0.2 SARの加速因子の上限値を設定します。 |
「SAR step」は、SARの加速因子を増加させる間隔を設定するための項目です。
大きな値に設定すると、SARが価格に追いつくスピードが速くなります。
「SAR maximum」は、SARの加速因子の上限を設定するための項目で、ここで設定した値上に加速因子が増加することはありません。
まとめ
「SAR_Oscillator2」の特徴をまとめると以下のようになります。
SARから終値を差し引いた値を表示する。
値が低いほど上昇の勢いが強い状態。
値が高いほど下降の勢いが強い状態。
「SAR_Oscillator2」は、トレンドの勢いを分析したい方に向いているインジケーターです。
SAR_Oscillatorと同様にレンジ相場ではダマしのシグナルが多くなるため、動意の薄い相場での使用は避けた方が良いでしょう。