ファストとスローの両方に対応したストキャスティクスを表示するMT5インジケーター「stochastic」
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「stochastic」は、ストキャスティクスを表示するのインジケーターで、現在の価格が一定期間中のレンジのどの程度の水準にあるのかを表示します。
「stochastic」は、次のような方に向いています。
現在の相場が買われ過ぎなのか、売られ過ぎなのかを調べたい方
値動きの反転を分析したい方
この記事では上記のような方のために、「stochastic」の使い方やパラメーターの設定方法について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
stochasticの概要
MT5には、「stochastic oscillator」というストキャスティクスを表示するインジケーターが標準でインストールされていますが、「stochastic」も同じようにストキャスティクスを表示します。
ストキャスティクスには、ファストストキャスティクスという%Kと%Dを使用する価格への反応が速いストキャスティクスと、スローストキャスティクスという%DとSlowDを使用する価格への反応が緩やかなストキャスティクスがあり、「stochastic」はパラメーターを変更することで両方のストキャスティクスを表示することができます。
「stochastic」では、メインラインが水色の実線、シグナルラインが赤色の破線で表示されます。
ファストストキャスティクスでは、%Kがメインライン、%Dがシグナルラインとして表示され、スローストキャスティクスでは%Dがメインライン、SlowDがシグナルラインとして表示されます。
ストキャスティクスでは買われ過ぎ水準を80、売られ過ぎ水準を20とするのが一般的で、インジケーターの値が80を超えた後、再び80以下に戻ってくると売りシグナルになります。
反対に、インジケーターの値が20を下回った後、再び20以上に戻ってくると買いシグナルになります。
stochasticを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
stochasticのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
stochasticのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
InpKPeriod |
%K算出期間 初期値:5 値を大きくすると価格に対する%Kの反応が緩やかになります。 |
InpDPeriod |
%D算出期間 初期値:3 値を大きくすると価格に対する%Dの反応が緩やかになります。 |
InpSlowing |
スローイング期間 初期値:3 値を大きくすると価格に対するSlowDの反応が緩やかになります。 |
初期設定の状態ではスローストキャスティクスが表示されますが、「InpSlowing」を1に変更することでファストストキャスティクスを表示できますので、必要に応じてパラメーターを変更しましょう。
まとめ
「stochastic」の使い方とパラメーターの設定方法について解説しました。
要点をまとめると以下のようになります。
「InpSlowing」を1に設定するとファストストキャスティクス、2以上に設定するとスローストキャスティクスを表示する。
インジケーターの値が80を超えた後、再び80を下回った場合は売りシグナル。
インジケーターの値が20を下回った後再び20を上回った場合は買いシグナル。
「stochastic」は、値動きが反転するタイミングを調べたい方に向いているインジケーターです。
また、MT5に標準でインストールされている「stochastic oscillator」と同等の機能を備えているため、何らかの理由で「stochastic oscillator」が使用できなくなった時の代わりとしても活用できます。