指定した時間枠のトレンドをサブウィンドウ上にラインで表示するMT5インジケータ-「JMACandleTrend_Signal」
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移動平均線はテクニカル分析において広く使用されているインジケーターの一つですが、同じぐらいシンプルな他のトレンド系のインジケーターを試してみたいと考えたことはないでしょうか。
「JMACandleTrend_Signal」は、移動平均線のようなラインを表示するインジケーターで以下のような方に向いています。
トレンドの方向を分析したい方
トレンドの転換を分析したい方
シンプルなトレンド系のインジケーターを探している方
この記事では、「JMACandleTrend_Signal」について詳しく解説します。
JMACandleTrend_Signalの概要
「JMACandleTrend_Signal」は、JMACandleというインジケーターがベースになっており、これは始値・高値・安値・終値をそれぞれ三重に平滑化処理を行うJMAという方法を用いて移動平均を算出し、ローソク足として表示することでトレンドの方向を示すインジケーターです。
「JMACandleTrend_Signal」はローソク足ではなくラインでトレンドの方向を表示します。
このインジケーターを使用するためにはterminal_data_directory\MQL5\Indicatorsフォルダ内にJMACandleTrend.mq5をコピーしておく必要があり、インジケーターのダウンロードページから入手することができます。
インジケーターを起動すると色つきのラインと星印が表示され、指定した時間枠で上昇トレンドが検出された場合は水色、下降トレンドが検出された場合はピンクで表示され、ライン上の星印は対応する期間のバーが変更された時に表示されます。
JMACandleTrend_Signalを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
JMACandleTrend_Signalのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
JMACandleTrend_Signalのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Период графика |
時間枠 初期値:PERIOD_H4 インジケーターを表示する時間枠を設定します。 |
метод усреднения |
平滑化方法 初期値:MODE_JJMA 移動平均の算出方法を設定します。 |
глубина усреднения |
平滑化期間 初期値:30 移動平均の算出期間を設定します。 |
параметр усреднения |
位相 初期値:15 JMAの位相を設定します。 |
размер неучитываемого гэпа в пунктах |
ギャップ 初期値:10 考慮しないギャップを設定します。 |
「Период графика」は、インジケーターを算出する時間枠を設定するための項目です。
4時間足に設定した場合、チャートの時間枠に関係なく、4時間足で算出した結果が表示されます。
「глубина усреднения」は、移動平均の算出期間を設定するための項目で、設定値に応じてインジケーターの価格に対する反応速度が変化します。
まとめ
「JMACandleTrend_Signal」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
JMACandleをベースにしたインジケーター。
トレンドの方向をラインで表示し、トレンドが切り替わったポイントにマーカーを表示する。
トレンドが上方転換した箇所には水色の星印、下方転換した箇所にはピンクの星印が表示される。
「JMACandleTrend_Signal」は、トレンドの方向を分析したい方に向いているインジケーターです。
このインジケーター単体でエントリーの判断を行うのは難しいので、ほかのインジケーターの補助程度に留めておいた方が良いかもしれません。