ECB理事会~テーパリングに対する言及があればサプライズだが・・・~
更新日時:2016年12月08日 6:44
昨日は、ユーロ圏ではイギリス議会で来年3月末までにEU離脱交渉開始日程を承認と言ったニュースが出ましたが、材料視されませんでした。
アメリカでは、トランプ政権の人事がらみのニュースがいくつか出てきています。
まず一人目は、オクラホマ州のスコット・プリュット司法長官を米環境保護局(EPA)長官に指名する方針のようです。
プリュット氏は連邦政府の規制を制限し、州政府の規制監督権限を取り戻すことを目指しており、EPAには批判的な立場で、7日にトランプ氏と2度目の会談を行っています。
もう一人は、アイオワ州知事のテリー・ブランスタド氏で、同氏を駐中国大使へ指名する模様です。ブランスタド氏は習主席を『旧友』と呼ぶ間柄で、ブランスタド氏の駐中国大使起用は、米中間の貿易摩擦の低減に寄与するのではないかとの見方が出ています。
昨日は、全体的にドル売りの方向性となりました。
来週にFOMCを控え、その思惑も絡んでの事かと思われますが、その前に本日(12月8日)、ECB政策金利&声明発表&ドラギECB総裁の記者会見が行われます。
本日の理事会の焦点は、テーパリングの具体的な時期を示すかどうか?と言う点になって来るのかと思われますが、近いうちのテーパリングはなさそうというのが市場のコンセンサスかと思われます。
ECBもいつまでもこのままの政策を続けるというわけにも行かないと思いますので、来年はテーパリング時期を注視して行く事になるのかも知れません。
ドル/円
上の画像はドル円1時間足チャートです。
昨日の寄り付き時点では、中期トレンド(オレンジ色の波)はトレンドレスの状態にあり、緑色のラインで引いた三角持合いを形成していました。
寄り付き~欧州時間OPにかけて、三角持合いを上方にブレイクしましたが、中期トレンドの直近高値ラインの『114.404』の上抜けに失敗して反落、結果的に三角持合いの上方へのブレイクはダマシとなって、逆に三角持合いを下方にブレイクする形となりました。
中期トレンドの直近安値『113.406』の下抜けには失敗しており、俯瞰すれば『113.406』~『114.404』のレンジの中での値動きとなっています。三角持合いの形状が、緑のラインで引いた三角持合いから紫のラインで引いた形状に変化しただけと言う事も出来るかと思います。
本日に関してですが、中期トレンドはトレンドレスの状態が継続しており、ECB政策金利&声明発表&ドラギECB総裁の記者会見が予定されている事から、様子見と言う事で良いかと思います。
ユーロ/円
上の画像はユーロ円1時間足チャートです。
昨日のユーロ円は、寄り付きから欧州時間OPまで上昇の流れで推移していましたが、欧州時間以降はレンジに入り込み、方向感のない値動きとなっています。
俯瞰すれば、『121.997』~『122.504』のレンジの中での値動きとなっていますが、非常に値幅の小さい値動きでしたので、昨日に関してはやりようのない相場であったかと思います。
本日に関してですが、中期トレンドはトレンドレスの状態にあり、ECB政策金利&声明発表&ドラギECB総裁の記者会見が予定されている事から、様子見と言う事で良いかと思います。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロドル1時間足チャートです。
昨日のユーロドルは、東京~欧州時間にかけては非常に小さい値動きでした。NY時間にかけてドル売りの動きが強まって上昇した形になっていますが、中期トレンド(オレンジ色の波)の直近高値『1.07782』を超える事は出来ていない状況になっています。
中期トレンドはトレンドレスの状態にありますが、『1.07782』を上抜くと上昇トレンドの形状が確定しますので、そういう意味で重要なプライスと言えます。
本日に関してですが、中期トレンドはトレンドレスの状態にあり、ECB政策金利&声明発表&ドラギECB総裁の記者会見が予定されている事から、様子見と言う事で良いかと思います。
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