FXで何やっても勝てなくて、やったコト

トレンドとレンジ二つの顔のあった1日~2016年07月26日のユーロ円相場振り返り

更新日時:

上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。

始値:116.287

終値:114.930

高値:116.400

安値:114.441

-135.7pips(高値から安値:195.9pips)

ユーロ/円の値動きについて

昨日のユーロ/円相場は、東京時間~欧州OPにかけて大きく下落しましたが、欧州時間以降は一転してレンジ相場となりました。

1日の中で、トレンドとレンジの2つがあったという相場展開としては面白い1日だったのではないかと思います。欧州~NY中心でトレードをしていて、生活サイクルとして、東京時間は寝ているようなトレーダーの方は東京時間の下げを取れなかったのではないかと思いますが、そういったライフスタイルの方でも欧州時間後のレンジでそこそこ取れるという相場でもありました。

エントリーを検討するポイントとしては、チャート画像『A』・『B(この部分のレンジの中で何回か)』のポイントが考えられたかと思います。

以下に上記A・Bそれぞれのポイントにおける判断の仕方・考え方等を書いてみたいと思います。

エントリー候補地点の分足チャート

ユーロ円1時間足

上の画像は、ユーロ/円15分足チャートです。チャート画像の白い楕円『A2』・『B2』は、このページ最上部の1時間足チャートの『A』・『B』の部分に対応しています。

エントリー候補地点の分析~『A』の部分について~

チャート画像『A』の部分に関してですが、寄り付きの時点で、一昨日から1時間足レベルのレンジの下限となっていた116.333のライン(チャート画像水色の太いライン)を実体で下抜けている状態で寄り付きました。同ラインを下抜けてきたのが、一昨日のNY時間でであったのですが、引け~寄り付きにかけて同ラインを試しに来ている値動きが見られます。15分足チャートでみると『A2』の白い楕円の中の値動きとなりますが、『A2』の楕円の中の右側の山を付近から売りが入り、その後ほどなくして15分足のサポートラインも下抜けています。

水色のラインで跳ね返された所、もしくは15分足のサポートラインを抜けた所(チャート画像の赤い丸の辺り)において、ショートのエントリーを敢行すべきであったかと思います。

元々、高値圏にあったという事もあり、ここから非常に強い勢いを持って、下落して行きました。結果的に見れば、114.561がサポートラインとなった感じになっていますが、114.561のラインは日足のサポートラインで、ブレグジットショック後に日足において形成されたダブルボトムのネックラインのプライスになります。セオリー的に言っても止まりやすいポイントでしたが、昨日の所は同ラインでサポートされた形となっています。

エントリー候補地点の分析~『C2』の部分について~

『C2』の部分において、日足レベルのサポートラインであった114.561のラインを一旦割り込んだものの長い下髭を出して、114.561の上に戻してきています。これによって、同ラインでサポートされたと考え、ロングのエントリーを行うタイミングであったかと思います。

利食いの目標としては、直前の高値にあたる115.00アラウンドが考えられましたが、同ラインの上抜けを期待してプライスアクションを見て成り行きで利食いを入れるのであれば、チャート画像『D2』の部分で長めの上ヒゲが出て、その次の足が陰線となったタイミングで利食いを入れるべきであろうかと思います。

エントリー候補地点の分析~『D2』の部分について~

『D2』の部分において、長めの上ヒゲが出て、その次の足が陰線となっています。この値動きによって、114.989~115.295の抵抗帯にレジスタンスされたと考え、ショートのエントリーを行うべきタイミングであったかと思います。

利食いの目標としては、114.561のラインが考えられましたが、その手前(『E2』の楕円の中、C2のひとつ前の谷の底辺付近)で折り返していしまっていますので、プライスアクションを見ながら、114.561の日経つ手前のサポートライン(114.664)近辺での値動きを見つつ同ラインの上へ乗せてきた辺りで利食いを入れるべきであろうかと思います。

エントリー候補地点の分析~『E2』の部分について~

『E2』の部分において、サポートライン候補であった114.664を割り込んだもののすぐに同ラインの上へ戻しています。この値動きによって、同ラインでサポートされたと考え、ロングのエントリーを行うタイミングであったかと思います。

利食いの目標としては、この時点でレンジの上限であった115.00アラウンドが考えられたかと思います。抜け期待で成り行きで利食いを入れる場合には、115.113のレジスタンスラインを超えられず、陰線になったタイミングが考えられます。

エントリー候補地点の分析~『F2』の部分について~

『F2』の部分において、115.113のレジスタンスライン近辺で下ヒゲの長い陰線が出現しています。この形状は押し目買いが失敗した事を暗示する形状であり、ショートのエントリーを行っても良いタイミングであったかと思います。結果論として、ここでのショートをした場合、一旦は下げたものの下げ切らずに反発して、建値以上の所まで戻ってきてしまっています。

ここでショートのエントリーをする事自体は、別に間違いではないし、ショートをしても良いと思います。ただ、エントリーする前に懸念材料として、以下の点を頭に入れておく必要はあります。

1.これまで、レジスタンスラインとして機能してきた115.058を僅かではあるが実体で上抜け(ブレイク)している。

2.『C2』と『E2』の安値(終値ベース)同志を比較すると僅かながら安値が切り上がっている

3.『D2』と『F2』の高値(終値ベース)同志を比較すると僅かながら高値が切り上がっている

上記の事から、『もしかしたら思ったように下がらないかも知れない』と言う懸念を持っておく必要があります。上記の事が見えていれば、エントリーを見送る事も可能ですし、エントリーしたとしても戻ってきてしまった時、建値付近で逃げたりと言った対応も可能になりますが、『下がって当たり前』と言うように考えすぎると対応が遅れてしまって、損切りになる可能性もあります。

エントリー候補地点の分析~『G2』の部分について~

『G2』の部分において、レジスタンスライン候補であった115.295のラインいタッチし、長めの上髭を出して、次のロウソク足が陰線となっています。この値動きを見て、ショートのエントリーを検討しても良いタイミングかと思います。結果論からするとこの記事を書いている今現在の時点においては、ここでショートしていれば多少の含み益がのっている状態になっていると思いますが、個人的にはこの時点でのショートについては、見送り推奨と考えています

理由としては、『F2』の部分において、レンジの往復の形が崩れている事、波形が僅かづつではありますが安値・高値共に切り上げている事が挙げられます。

私は、順張りも逆張りも否定しませんので、レンジと見れば上限・下限で売買を繰り返すというトレードをしてもOKだと思っています。それどころか、それが機能しているのであれば、勝てなくなるまでそれをやり抜くべきと言う考えの持ち主でもあります。

レンジ売買で『勝てなくなるまで』という状況が『F2』の部分で訪れていますので、『G2』での売りは様子見で臨むべきなのではないかと言うのが個人的な考えです。ショートするのであれば、『F2』『G2』と高値を切り上げてきた流れが高値を切り上げなくなってから、ショートを検討すればよいように思います。