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イエレン議長発言でアメリカの利上げ観測後退~ドル・円・ユーロ相場~2016年03月29日振り返り

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上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。2016年03月29日のドル・円・ユーロ相場をユーロ/円を中心に振り返って行きたいと思います。

ユーロ/円の日足の形状は、陽線となりました。日足レベルで見たダブルトップの左の山を越えたとはいえず、重要な局面が継続しています。

ドル/円の日足の形状は、陰線となりました。実に8営業日ぶりの陰線となります。3月の高値114.54を試し切れずに落ちてきてしまっています。ここからもう一度切り返せるのか、安値を試しに行くのかに注目したいと思います。

ユーロ/ドルの日足の形状は、大陽線となりました。昨日、押し目買いが入る展開となるのかに注目したいというような事を書きましたが、押し目買いの入る展開となりました。3/17高値の1.1341が当面の目標になりそうです。

■ユーロ/円

始値:126.97

終値:127.19

高値:127.43

安値:126.76

+22pips(安値から高値67pips)

■ドル/円

始値:113.41

終値:112.65

高値:113.79/p>

安値:112.59

-76pips(安値から高値120pips)

■ユーロ/ドル

始値:1.1193

終値:1.1289

高値:1.1302

安値:1.1168

+96pips(安値から高値134pips)

慎重な利上げ、なお適切

ユーロ円は昨日も微妙に高値を切り上げて行くけれども、大きくは上がらないという相場展開となりました。

ドル円・ユーロドルは深夜に大きな動きがありましたが、これはイエレンFRB議長の発言を受けてのものとなります。

イエレン議長はニューヨークで行なった講演で『雇用とインフレの目標を達成するには、フェデラルファンド(FF)金利の軌道が昨年12月に想定していたよりもいく分低い水準であるべき公算が大きいことを海外の動向は示唆している』と指摘、『米経済に対する海外リスクを踏まえると足元のインフレ加速が持続するかまだ定かではない』とし、利上げを慎重に進めることが依然適切との認識を示しました。

これによって、アメリカの利上げ観測が後退、ドル売りの展開となりました。

イベントでの値動きですので、昨日の場合はトレードはお休みでも良かったかと思います。

CMEフェドウォッチによると、この発言を受けてFRBが7月のFOMCで0.25%ポイントの利上げを実施する確率が51%から46%に低下、9月利上げの確率も63%はから56%に低下しています。

下の画像は、ユーロドル日足チャートです。

イエレン議長の発言で、大きく上昇していますが、チャートの形状としては、押し目買いが入ったような形状となっています。目先の目標としては3月高値、その先に2月高値が高値目標となりそうですが、ここを超えて行くようだと更なる上昇の可能性が高まってきます。

下の画像はドル円日足チャートです。

ドル円は俯瞰すれば、安値圏でのレンジ内での動きとなっており、イエレン議長の発言を受けて、レンジの上限を試し切れずに落ちてきているような値動きとなっています。レンジを下方ブレイクするようだとドル安の流れが本格化してくる事も考えられます。

今日・明日で3月も終わり、4月から新会計年度入りとなります。4月はドル円・ユーロドル共に重要な局面を迎える事になりそうです。

それでは、本日も頑張りましょう!