波を分解すれば目線クッキリ~2016年10月26日の為替相場解説~
更新日時:
ドル/円の解説
ドル/円の環境認識
長期トレンド(ピンク色のラインで引いたトレンド)が上昇トレンドの形状にある中で、中期トレンドは押しが入って、再上昇に入りつつあると言った形状になってきています。
中期トレンドが前回の高値を超えられず、反転してくるような事になると長期トレンドの方向性に変化が生じる可能性があります。
ドル/円の値動きの考察
チャート画像白い楕円の部分でダブルボトムを形成して反発して行ったという形になっています。
後から見れば、ダブルボトムになるであろうという先読みで逆張りも出来そうな感じの形状になっていますが、実際に逆張りで入れたか?と言うとそれぞれのラインの意味などを理解していないと決断が難しかったかな?と言う感じもします。
細かく見て行くと短期トレンド(青いラインで引いた波形)の下落の流れは崩れている状態にあり、『104.141』のサポートラインを実体で下抜ける事が出来ず、長い下髭を連発しています。また、『104.141』のサポートラインは緑のラインを引いたように中期トレンドの前々回高値の近辺でもあります。
『104.141』のラインは、このラインを上抜く事によって、中期トレンドが上昇トレンドに切り替わったという意味を持つラインですので、重要な意味を持つラインと言えます。こういった事が理解出来ていれば、ロングをして行く事も可能となります。ここで重要な事は、ここまでで説明したような逆張りの根拠を認識出来ているかどうかという事が重要となります。
ユーロ/円の解説
ユーロ/円の環境認識
10月6日から始まった中期トレンド(オレンジ色のラインで引いた波形)の下落は、途中、調整的な持合いの動きが入ったりもしましたが、そういう状況の時でも、高値を切り上げるという事はなかったのですが、昨日の値動きによって中期トレンドの直近高値を切り上げており、中期トレンドに変化が生じています。
チャート画像に振った数字はエリオット波動理論のカウントになりますが、10月6日~10月21にかけての下落を分解してみると10月6日~10月11日にかけての下落は調整波で、その後、X波が立て続けに出て、10月14日から10月21日の下落は推進波だったという事になるかと思います。
冒頭で述べたように中期トレンドは、上向きに転換していますが、10月21日から始まった上昇の流れが調整波という事になれば、再度下落の流れに回帰して行くという事もあり得ますので、油断せずにしっかりと波形を見て行く事が重要です。
ユーロ/円の値動きの考察
中期トレンド(オレンジ色の波形)が前回安値を切り下げずに短期トレンド(ブルーの波形)が反転する形になっています。
緑色のトレンドラインブレイクで仕掛けたい所でしたが、大きくブレイクしてしまい、プルバックも浅目であった為、次善の策として短期トレンドが上向きに切り替わったタイミングである『EP1』でのエントリーが考えられたかと思います。
この記事を書いている今現在の段階では、押してきてしまっている状態にありますが、波形で利食い・損切りを行うと決めているなら、含み益の数字に惑わされずに波形を見て決断を下していく事が大切です。
ユーロ/ドルの解説
ユーロ/ドルの環境認識
9月26日以降、中期トレンドの前回高値を実体で超えた事は一度も無いという状況が続いていましたが、昨日、その流れが崩れました。
俯瞰すれば、チャート画像白い楕円の部分がダブルボトムになったという事になろうかと思います。
ユーロ/ドルの値動きの考察
チャート画像白い網掛けのレンジを上方にブレイクした形になっています。ブレイクしたらついて行こうかと言うような考えでいたのですが、ブレイクの勢いが殊の外強く、プルバックも思ったより入らないような感じであった為にエントリーのチャンスを逸してしまう形となってしまいました。
本日以降、波形を見ながらチャンスを窺って行こうかと思います。