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トランプ氏勝利!~米債利回り上昇・ドル高でドル円は400pipsのいってこい~

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昨日、投開票が行われたアメリカ大統領選挙において、ドナルド・トランプ氏がヒラリー・クリントン氏を破って当選、アメリカの次期大統領に就任する事が決まりました。

昨日の東京時間にトランプ氏の優勢が伝わるとドル安の流れが加速しましたが、ニューヨーク外為市場では逆にドルが買われ、幅広い通貨に対して上昇、ドル高の流れとなりました。

この現象は、トランプ氏が保護主義的な貿易政策を実行すれば、アメリカの国民の賃金上昇・物価の押し上げに繋がるのではないか?との見方から、米債の利回りが上昇した事を受けてドル買いに繋がったのではないかと考えられます。

日経平均株価も1000円近くまで上げ幅を拡大しています。

ドル/円の解説

ドル円1時間足20161110-01

ドル/円の環境認識

ドル円は、トランプ氏優勢の報道を受けて寄り付きから大きく下落、一時『101.180』を付ける場面がありましたが、そこから切り返して全戻し以上に上げて、一時『105.876』を付ける場面もありました。

ドル/円の値動きの考察

ドル円1時間足20161110-02

俯瞰すれば、約400pipsのいってこいだったわけですが、安易にエントリーすると上下で大きくやられてしまうという可能性もあった相場であったかと思います。

これだけ大きな波が出現すると波の大きさに目が慣らされてしまう恐れがありますが、しっかりと波のサイズを分類し、方向性を見極めた上でポジションを積み重ねて行く事が重要になります。

ユーロ/円の解説

ユーロ円1時間足20161110-01

ユーロ/円の環境認識

昨日の値動きを受けて、長期トレンド(ピンク色の波)の波形を修正しました。これによって、三角持合いの上側のラインの角度が少し変わりました。

11月1日からの中期トレンド(オレンジ色の波)に対して、エリオット波動理論のカウントを振ったものがチャートの数字になります。

昨日のアメリカ大統領選挙を受けての値動きによって形成された波形の評価は、現段階では何とも言えませんが、長期波形に方向感が無く、緑のラインの三角持合いにあるという状況にあり、大勢に変化なしと言う状態にあると言えるかと思います。

ユーロ/円の値動きの考察

ユーロ円1時間足20161110-02

昨日は、東京時間から欧州時間にかけてトランプ氏の優勢が伝わった事による円高が進みましたが、その後、切り返して行ってこいに近い値動きとなりましたが、本日の寄り付き以降、短期トレンド(青いラインで引いた波)が再度下落の方向性になってきています。

方向感を見極めて入って行くタイミングを計って行きたいと思います。

ユーロ/ドルの解説

ユーロドル1時間足20161110-01

ユーロ/ドルの環境認識

俯瞰すれば、9月26日から続いてきた長期トレンド(ピンク色)の下落の方波の高値『1.12690』で頭を抑えられ、その後、行ってこい的な値動きとなって、1か月以上かけて下げてきた値幅を半日くらいで下げたという事になろうかと思います。

ユーロ/ドルの値動きの考察

ユーロドル1時間足20161110-02

いってこい以上の値動きとなっていますが、重要なレジスタンスラインは意識されたという事が分かります。

アメリカ大統領選挙はトランプ氏の勝利で幕を閉じましたが、野田解散→アベノミクスによって、大きく円安となって行ったようにリーダーが変わった事による政策転換で、潮目が変わるという事もあり得ます。

トランプ政権がどういう政権となって行くのは、現段階では分かりませんが、ファンダメンタルズに惑わされる事なく、方向性を決め付けずにチャートを見て、方向性に沿ったポジションを取って行く事が重要です。