トランプ次期大統領会見、具体的な経済成長政策無しで失望感からドル売り
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昨日(日本時間だと今朝未明)は、トランプ次期大統領の会見が行われ、非常に大きな注目を集めていました。
結果的に言えば、具体的な経済成長促進策が示されなかった事を受けて、失望からドル売りの流れとなり、ドル円は会見前116円ミドル位の水準であったものが、114円代前半まで急落しましたが、引けにかけて戻し115円代で引けています。
具体的な政策が出てこなかったという事で、今後も政策の方向性を注視して行くという事なわけですが、トランプ政権の政策絡みのニュースによる乱高下は今後もありそうなので、そういった材料には注意する必要があります。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:115.744
高値:116.864
安値:114.236
終値:115.402
-34.2pips(高値から安値:262.8pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
115.321
中期トレンド(オレンジ色の波)の直近安値。1月11日のトランプ氏の会見で1時間足の終値ベースで下抜けた後に内側へ戻されている。
116.569
中期トレンド(オレンジ色の波)の直近高値。
117.487
中期トレンド(オレンジ色の波)の前回高値。
118.259
中期トレンド(オレンジ色の波)の前々回高値。
中期トレンド(オレンジ色の波)は、『118.259』→『117.487』→『116.569』と高値を切り下げてきて、これまで守ってきた『115.321』の安値を実体で破っています。昨日の引けにかけて『115.321』の内側へ戻して引けていますが、引き続きサポートラインとしての力を持っているのかどうかに注目して行きたいと思います。
本日以降、戻り売りの成功して新安値を取って行くようなら、中期トレンドが下落トレンドとして伸びて行く可能性も有ります。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
【ユーロ/円の値動き】
始値:122.140
高値:122.611
安値:121.228
終値:122.126
-1.4pips(高値から安値:138.3pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
121.621
12月29日安値。俯瞰すれば、今の値動きは121.621~123.744の方波の中での値動きとも言える。
122.116~122.520
1月11日の短期下落トレンドのラス押し安値~短期下落トレンドを確定させる事となった安値で形成される抵抗帯
123.744
12月30日高値。俯瞰すれば、今の値動きは121.621~123.744の方波の中での値動きとも言える。
昨日は、値動きとしてはソコソコの値幅がありましたが、終値ベースでみるとほとんどイッテコイ的な感じの値動きとなっています。
中期トレンド(オレンジ色の波)はトレンドレスの状況にあり、本日の寄り付き時点では『122.116~122.520』の抵抗帯と『121.621』のサポートラインに挟まれたレベルでの推移になっています。
昨日に比べると抵抗帯の水準が下がって来ています。非常に参加しにくいレベルでの値動きになっていると言えますが、つまらない負け方をしないように中途半端なレベルでのエントリーは厳禁です。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
【ユーロ/ドルの値動き】
始値:1.05541
高値:1.06221
安値:1.04530
終値:1.05816
+27.5pips(高値から安値:169.1pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
1.03834
1月3日からの上昇の起点となったプライス。
1.05447~1.05618
サポレジ転換してサポートとしての力を持つかに注目。
1.06149
1月10日の下落の起点となったプライス。
昨日のユーロ円は、上下に大きく振らされる展開となりましたが、終わってみれば寄り付きとあまり変わらないレベルで引けています。
本日寄り付き時点での状況としては、『1.06149』のレジスタンスと『1.05447~1.05618』の支持帯に挟まれている上な状況にありますが、『1.05447~1.05618』がサポートとして機能するかどうかは未知数なので、まずはそこの見極めからと言う事になろうかと思います。
本日について
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
08:50 【日本】 11月国際収支・経常収支
08:50 【日本】 11月国際収支・貿易収支
14:00 【日本】 12月景気ウオッチャー調査-現状判断DI
19:00 【ユーロ】 11月鉱工業生産(前月比)
22:30 【米国】 12月輸入物価指数(前月比)
22:30 【米国】 12月輸出物価指数(前月比)
22:30 【カナダ】 11月新築住宅価格指数(前月比)
本日は、注目度の大きい指標の発表はありません。また、日本時間22:30~断続的に米国連銀総裁の発言が相次ぎますが、発言内容に注目です。