FOMC議事要旨と仏大統領選情勢が材料視
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仏有力政治家で中道のフランソワ・バイル元教育相は22日、大統領選への不出馬を表明し、中道・無党派候補のエマニュエル・マクロン前経済相に協力する考えを示しました。
マクロン氏と極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首の一騎打ちになった場合、バイル氏の支持はマクロン氏に有利に働く可能性があり、この展開を市場は好感した形になっています。
一方、昨日公開されたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨は、多くのメンバーが、雇用とインフレを巡る指標が予想通りに推移すれば「比較的近い」時期の利上げが適切になる可能性があると認識していることが示されました。しかし、メンバーの間ではインフレが大きく上昇するリスクは小さいとの見方が多い中で、緊急に利上げする必要性は低く、仮に物価圧力が強まったとしてもFRBには対応する「十分な時間がありそうだ」との見解も示された事で、それほどタカ派的な内容ではないとも言え、3月利上げの可能性は微妙と言った感じになっています。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:113.668
高値:113.724
安値:112.900
終値:113.302
-36.6pips(高値から安値:82.4pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
111.699
チャート画像青の点線
中期トレンドの直近安値。
111.746~112.487
チャート画像青の点線のボックス
中期トレンドの支持帯。
113.466~113.698
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
114.851
チャート画像ピンクの点線
中期トレンドの高値。
2月22日のドル円相場は、寄り付きから下げる展開で推移したものの113.00を割り込んだところでは買い意欲が強く反発し、イッテコイ的な値動きとなったもののそこから再度下げ、113.00近辺で再度反発ダブルボトムのような形状になりつつあったところで引けています。
中期トレンド(オレンジ色の波)は、トレンドレスの状態にあり、俯瞰すれば『111.699』~『114.851』の方波の中での値動きと言う事が言えますが、丁度その真ん中辺りで売り買いの勢力が衝突しているような状況にあります。
昨日の値動きによって、『113.466~113.698』に抵抗帯が出来つつあり、『111.746~112.487』の支持帯とどちらの強さが勝るかを見て行くという事になりそうです。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
【ユーロ/円の値動き】
始値:119.754
高値:119.863
安値:118.585
終値:119.588
-16.6pips(高値から安値:127.8pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
119.381
チャート画像青い点線
中期下落トレンドの直近安値。
119.633~119.811
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
120.344
チャート画像ピンクの点線
中期下落トレンドのネックライン。
120.751~121.217
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
121.227~122.429
チャート画像ピンクの実線のボックス
中期下落トレンドの抵抗帯。
2月22日のユーロ円相場は、寄り付きから大きく下落する流れとなりましたが、NY時間に反発、ほぼイッテコイ的な値動きとなりました。
中期トレンド(オレンジ色の波)は下落トレンドの形状にあり、『119.381』のラインを下抜いた事で、中期下落トレンドが継続する形とはなっているのですが、日足等で見ると『119.381』のラインの下の部分はヒゲになっているという事も言えますので、注意しておく必要はあろうかと思われます。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
【ユーロ/ドルの値動き】
始値:1.05358
高値:1.05732
安値:1.04930
終値:1.05576
+21.8pips(高値から安値:80.2pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
1.05334
チャート画像青い点線
中期下落トレンドの直近安値。
1.06053~1.06244
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
1.06425~1.06545
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
1.06718~1.07012
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
1.07120~1.07498
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
1.08166
チャート画像ピンク色の点線
中期下落トレンドの直近高値。
2月22日のユーロドル相場は、東京~欧州時間にかけて下落し、中期トレンドの直近安値ラインであった『1.05334』を下抜きましたが、NY時間には切り返してイッテコイ以上に戻して引けています。
中期トレンドの直近安値ラインであった『1.05334』を下抜いた事で、中期トレンドは下落トレンドの形状となっているわけですが、短期トレンドは上昇トレンドの形状になってきており、売るのであれば短期トレンドの形状が再度下向きになるを待つ必要があります。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
08:50 【日本】 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
08:50 【日本】 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
08:50 【日本】 1月企業向けサービス価格指数(前年同月比)
14:00 【日本】 12月景気一致指数(CI)・改定値
14:00 【日本】 12月景気先行指数(CI)・改定値
17:15 【スイス】 10-12月期四半期鉱工業生産 (前年同期比)
18:30 【南アフリカ】 1月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
18:30 【南アフリカ】 1月卸売物価指数(PPI)(前月比)
22:30 【米国】 前週分新規失業保険申請件数
22:30 【米国】 12月住宅価格指数(前月比)
22:30 【米国】 10-12月期四半期住宅価格指数(前期比)
本日は以上の経済指標の発表が予定されています。