日・欧ダブル金融政策発表イベントで乱高下も大きな方向性を崩すまでには至らず
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4月27日の為替市場では、日銀金融政策決定会合、ECB理事会と主要中銀の金融政策イベントがありました。
両会合共にそれほど注目度の大きな回ではなかった感じですが、日銀は予想通り現状維持を決定しました。
同時に公表された展望リポートでは、景気については『緩やかな拡大に転じつつある』と上向きの表現に修正してきており、これを受けてドル円等は円安となりました。
ECBも金融政策については、大方の予想通り据え置きとなりましたが、ドラギ総裁が会見で、『経済の下振れリスクは一段と後退』との見方を示すと、ユーロは急騰。しかし、『フォワードガイダンスの変更、議論せず』『6月の選択肢についても議論していない』と発言すると急反落しました。
イベントによる乱高下の一日だったという事になろうかと思います。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:111.048
高値:111.592
安値:110.990
終値:111.238
+19.0pips(高値から安値:60.2pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
108.186
チャート画像青の点線
短期トレンドの直近安値。
108.362~108.580
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯
108.398~109.122
チャート画像青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯
108.749~10.279
チャート画像緑の点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯でしたが、4月20日の値動きによって上方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
108.785~109.041
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯
108.918~109.082
チャート画像緑の点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯でしたが、4月20日の値動きによって上方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
108.976~109.408
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯
109.412~109.820
チャート画像緑の点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯でしたが、4月24日の値動きによって上方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
109.623~110.581
チャート画像青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯
111.254~111.516
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
111.699
チャート画像ピンクの点線
中期トレンドの直近高値。
4月27日のドル円相場は、一時『111.592』迄上昇したもののNY時間に反落、111代を割り込み『110.990』を付ける場面もありましたが、引けにかけて戻し、111代で引けています。
中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は、安値・高値切り上げの状態になっており、ダウ理論的に言う上昇トレンドの形状にあり、短期トレンド(ブルーのラインで描いた波)は、高値・安値共に切り上がっており、値動きが収縮している事が見て取れます。
昨日については、買うにしても、売るにしても足掛かりとなるようなラインや抵抗帯・支持帯に絡むような局面がありませんでしたので、手を出さないという事で良かったのではないかと思います。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
【ユーロ/円の値動き】
始値:121.064
高値:121.879
安値:120.596
終値:120.942
-12.2pips(高値から安値:128.3pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
114.902
チャート画像青の点線
短期トレンドの直近安値。
116.011~116.463
チャート画像緑の点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯でしたが、4月19日の値動きによって上方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
116.517~116.874
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯
116.518~117.593
チャート画像青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯
117.422~118.756
チャート画像緑の実線のボックス
中期下落トレンドの抵抗帯でしたが、4月24日の値動きによって上方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
117.490~118.053
チャート画像緑の点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯でしたが、4月24日の値動きによって上方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
118.685~118.985
チャート画像緑の点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯でしたが、4月24日の値動きによって上方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
119.016~120.751
チャート画像青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯
119.253~119.790
チャート画像緑の点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯でしたが、4月25日の値動きによって上方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
121.063~121.474
チャート画像ピンクの点線のボックス
4月26日~4月27日にかけて形成されていたレンジ。
121.243~122.224
チャート画像ピンクの実線のボックス
中期下落トレンドの抵抗帯。
121.919
チャート画像ピンクの点線
中期トレンドの直近高値。
4月27日のユーロ円相場は、一時『121.879』を付ける場面もありましたが、引けにかけて反落、121代を割り込み、120代で引けています。
中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は、安値・高値切り上げの状態になっており、ダウ理論的に言う上昇トレンドの形状にあります。
大きく上下に振らされる展開でしたが、昨日の高値を付けた部分の値動きは上ヒゲ(チャート画像白い楕円の部分)になっていて、『121.063~121.474』のレンジを上方にブレイクすることは出来ず、『121.919』のレジスタンスラインの手前から、戻り売りが入って『121.063~121.474』のレンジを下方にブレイクした形になっています。
『121.063~121.474』のレンジを下方にブレイクした後、プルバックが入って戻ってきた所(チャート画像『E1』)を売りたくなる人もいるかも知れませんが、そのすぐ下には中期トレンドの支持帯『119.016~120.751』の上辺のラインである『120.751』が控えており、値幅としても30pipsも無いような状況である事を考えるとこのレンジブレイクを取りに行くのはリスクとリターンが釣り合わないエントリーとなる公算が高い為、あまり推奨出来ないエントリーポイントかと言うように思います。
可能性としては、『120.751』を破って行く可能性はあるわけですが、同程度の可能性として『120.751』で跳ね返される可能性も有り、そうなった時に値幅が無い為に逃げられずにやられてしまう公算が高いという事を考えれば、中期トレンドの方向性に逆行してまでエントリーする価値があるか?と言われれば、そこまでして売らなくても良いかな?と言う感じのエントリーポイントと言う事になるのかなと思います。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
【ユーロ/ドルの値動き】
始値:1.09029
高値:1.09323
安値:1.08509
終値:1.08715
-31.4pips(高値から安値:81.4pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
1.05739~1.05929
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.05835~1.06041
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.05926~1.06278
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.06040~1.06724
チャート画像青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.06388~1.06626
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.06412~1.06797
チャート画像緑の点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯でしたが、4月18日の値動きによって下方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
1.06700~1.06968
チャート画像緑の点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯でしたが、4月18日の値動きによって下方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
1.06868~1.07691
チャート画像青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.07451~1.07709
チャート画像緑の点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯でしたが、4月24日の値動きによって下方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
1.08373~1.08700
チャート画像青の点線のボックス
4月24日~25日にかけて形成されていたレンジ。
1.08373~1.09190
チャート画像青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.09238~1.09452
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
1.09485
チャート画像ピンクの点線
中期トレンドの直近高値。
4月27日のユーロドル相場は、一時『1.09323』迄上昇しましたが、その後は反落、1.08代で引けています。
中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は、安値・高値切り上げの状態になっており、ダウ理論的に言う上昇トレンドの形状にあります。
白い楕円で囲った辺りを見ると『1.09238~1.09452』の抵抗帯と『1.08373~1.09190』の支持帯の上辺『1.09190』が存在しています。
『1.08373~1.09190』の支持帯の上辺『1.09190』については、4月26日の値動きによって、下方にブレイクしており、昨日の値動きを見る限りにおいてはサポレジ転換してレジスタンスラインとしての力を持ちつつあるようにも見受けられます。
『1.09238~1.09452』の抵抗帯及び『1.09190』の辺りから戻り売りが入って落ちてきた格好ですが、昨日はサポートとして機能した旧レンジの上辺『1.08700』(チャート画像赤い丸の部分)では止まらず、旧レンジの内側へ入り込んできています。
『1.08373』を下抜くという事になると中期上昇トレンドを崩す事になってきますので、『1.08373』を下抜けるかどうかを見て行くという事になりそうです。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
07:45 【ニュージーランド】 3月貿易収支
07:45 【ニュージーランド】 3月住宅建設許可件数(前月比)
08:30 【日本】 3月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
08:30 【日本】 3月失業率
08:30 【日本】 4月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
08:30 【日本】 3月有効求人倍率
08:30 【日本】 3月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
08:30 【日本】 3月全世帯家計調査・消費支出(前年同月比)
08:50 【日本】 3月百貨店・スーパー販売額(既存店)(前年同月比)
08:50 【日本】 3月鉱工業生産・速報値(前月比)
08:50 【日本】 3月小売業販売額(前年同月比)
10:00 【ニュージーランド】 4月NBNZ企業信頼感
10:30 【オーストラリア】 1-3月期四半期卸売物価指数(PPI)(前年同期比)
10:30 【オーストラリア】 1-3月期四半期卸売物価指数(PPI)(前期比)
14:00 【日本】 3月新設住宅着工戸数(前年同月比)
15:00 【南アフリカ】 3月マネーサプライM3(前年同月比)
16:00 【スイス】 4月KOF景気先行指数
17:00 【ユーロ】 3月マネーサプライM3(前年同月比)
17:30 【英国】 1-3月期四半期国内総生産(GDP、速報値)(前期比)
17:30 【英国】 1-3月期四半期国内総生産(GDP、速報値)(前年同期比)
18:00 【ユーロ】 4月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
19:00 【日本】 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
21:00 【南アフリカ】 3月貿易収支
21:30 【米国】 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比年率)
21:30 【カナダ】 3月鉱工業製品価格(前月比)
21:30 【カナダ】 3月原料価格指数(前月比)
21:30 【カナダ】 2月月次国内総生産(GDP)(前月比)
22:45 【米国】 4月シカゴ購買部協会景気指数
23:00 【米国】 4月ミシガン大学消費者態度指数・確報値