カーニー総裁利上げ発言。欧州の金融政策は引き締め方向へ転換?
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6月28日の為替市場は、ドル円→ ユーロ円↑ ユーロドル↑と言った値動きとなり、ユーロ買いの方向性の1日となりました。
ユーロ円・ユーロドルは、終値ベースべ見た値幅はそれほど大きくはなかったものの日通しの安値~高値までの値幅は比較的大きかった感じの値動きとなっています。
BOEのカーニー総裁がポルトガルで開かれたECB(欧州中央銀行)主催の会議で、英国経済がフル稼働の状態に近づくにつれ、BOEには利上げが必要になる可能性が高いと指摘、『向こう数カ月以内にBOEは利上げを議論することになる』と述べた事が材料視されました。
昨日には、ECBのドラギ総裁も緩和政策の修正の可能性を示唆しており、欧州の金融政策の見通しが若干タカ派の方向へと傾いてきているという見方も生まれてきており、ユーロ買いの勢いはこの見方に支えられての事と考えられます。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:112.306
高値:112.407
安値:111.823
終値:112.271
-3.5pips(高値から安値:58.4pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
109.156~110.717
緑の実線のボックス
中期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
110.670~111.377
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
110.972~111.717
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
111.427~111.676
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
111.471~111.873
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
111.584~111.961
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
112.066~112.347
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
6月28日のドル円相場は、荒っぽい値動きとなりました。112円代を割り込み一時『111.823』を付ける場面もありましたが、112円代を回復して引けています。
中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は、安値・高値切り上げのダウ理論的に言う上昇トレンドの状態にあります。
昨日の値動きによって、短期トレンド(ブルーのラインで描いた波)が高値・安値切り下げの形状となり『112.066~112.347』に抵抗帯を形成しています。
この事によって短期的視点としては、『111.584~111.961の支持帯』 VS 『112.066~112.347の抵抗帯』 となっており、当面はどちらが勝るかを見て行くという事になりそうです。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
【ユーロ/円の値動き】
始値:127.349
高値:127.853
安値:126.474
終値:127.719
+37.0pips(高値から安値:137.9pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
123.703~124.633
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
123.904~124.408
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
124.402~124.621
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
124.875~125.215
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
125.223
緑の点線
中期トレンドの高値。サポレジ転換の可能性アリ。
125.729
緑の点線
中期トレンドの高値。サポレジ転換の可能性アリ。
126.970~127.596
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
6月28日のユーロ円相場は、終わってみれば上昇と言う事になりましたが、値動き自体は荒っぽかった感じで一時『126.474』迄下落、その後切り返して100pips以上も上昇して『127.719』でクローズするという値動きとなりました。
非常に値動きの振り幅が大きい状態になっていますが、昨日についても新たにポジションを建てるというよりかは、既に仕込んであるポジションを眺めていると言った感じの1日であったように思います。
中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は、安値・高値切り上げのダウ理論的に言う上昇トレンドの状態にあります。
短期トレンド(ブルーのラインで描いた波)も安値高値切り上げの状態となっており、ロングのポジションを持っているトレーダーの方は現段階ではポジションをキャリーし続けて行くという事で良い状態にあると言えます。
中期トレンドはダウ理論の分類で言えば『追随期』、エリオット波動理論のカウントで言えば3波もしくはC波にあると見る事が出来ますが、次に考える事はダウ理論の分類でいう所の『利食い期』、エリオット波動理論のカウントで言えば5波が出るかどうか?に注目しながら、それらが出ると判断出た場合には買い増しを考えて行くという事で良いように思われます。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
【ユーロ/ドルの値動き】
始値:1.13368
高値:1.13899
安値:1.12908
終値:1.13762
+39.4pips(高値から安値:99.1pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
1.10846~1.11122
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.10885~1.11639
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.11080~1.11291
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.11153
青の点線のライン
中期トレンドの安値
1.11229
青の点線のライン
中期トレンドの安値
1.11415~1.12056
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.11424~1.11753
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.11628~1.11863
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.11764~1.11999
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.11794~1.12105
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.12786
緑の点線
中期トレンドの高値。サポレジ転換の可能性アリ。
1.12813
緑の点線
中期トレンドの高値。サポレジ転換の可能性アリ。
1.13305~1.13777
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
6月28日のユーロドル相場は終わってみれば上昇と言う事になりましたが、一時『1.12908』迄下落する場面もあり、激しく上下すると言った局面もあった相場展開でした。結果的には1.13ドル代後半で引けています。
中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)に明確なトレンドはない状態ですが、高値切り上げの状態にはなっておりダウ理論の分類で言えば『先行期』にある可能性があります。
現在の上昇の動きが『先行期』であると仮定するならば、この後に訪れる『追随期』を狙うのがセオリーとなりますので、短期トレンドの形状を見ながら仕掛けるタイミングをはかって行くという事になろうかと思います。
ただ、来週に入ると週末には雇用統計が予定されている為、そういった意味での難しさは出てくるかもしれません。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
08:50 【日本】 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
08:50 【日本】 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
08:50 【日本】 5月小売業販売額(前年同月比)
08:50 【日本】 5月百貨店・スーパー販売額(既存店)(前年同月比)
10:00 【ニュージーランド】 6月NBNZ企業信頼感
17:30 【英国】 5月消費者信用残高
17:30 【英国】 5月マネーサプライM4(前月比)
17:30 【英国】 5月マネーサプライM4(前年同月比)
18:00 【ユーロ】 6月消費者信頼感(確定値)
18:30 【南アフリカ】 5月卸売物価指数(PPI)(前月比)
18:30 【南アフリカ】 5月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
21:30 【米国】 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)(前期比年率)
21:30 【米国】 前週分新規失業保険申請件数