FXで何やっても勝てなくて、やったコト

ジャクソンホールシンポジウムは終わってみればユーロ高牽制が無かった事だけが材料

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先週末金曜日8月25日の為替市場は米ワイオミング州ジャクソンホールで行われた経済シンポジウムでのイエレンFRB議長並びにドラギECB総裁の発言を受けて、ユーロ買いが強まる結果となりました。

イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、『金融規制のいかなる調整も控えめであるべき』・『行き過ぎた楽観論のリスクは遅かれ早かれ返ってくる』などと発言しましたが、金融政策についての言及はなく、注目されていた12月の利上げや9月のバランスシート縮小に触れなかった事を受けて、米長期金利低下・ドル安と言う反応となりました。

続いて講演を行ったECB(欧州中銀)のドラギ総裁は『貿易の開放性が脅威に晒されている』・『保護主義は生産性の向上や潜在成長にとって深刻なリスク』・『拡張的な金融政策を採用している場合、規制当局は危機を招くような要因を回避すべき』等と発言しました。

金融政策に関する具体的な言及はなかったという事になりますが、ユーロ高に対するけん制的な発言もなかった為、市場はユーロ買いで反応しています。

総括すれば、FRB・ECB共に今後の金融政策に対する何らかの言及や示唆はなく、ドラギ総裁がユーロ高を牽制しなかったという事だけが材料視されたという事になろうかと思われます。

ドル/円

ドル円1時間足チャート2017年08月28日

上の画像はドル/円1時間足チャートです。

ドル/円の値動き

始値:109.548

高値:109.830

安値:109.106

終値:109.328

-22.0pips(高値から安値:72.4pips)

ドル/円のレジスタンスライン

110.953

赤の点線のライン

短期トレンドの旧サポートライン

110.891

ピンクの実線のライン

中期トレンドの戻り高値

110.422

赤の点線のライン

短期トレンドの旧押し安値

110.244

ピンクの点線のライン

短期トレンドの戻り高値

109.773

ピンクの点線のライン

短期トレンドのレジスタンスライン

109.509

赤の点線のライン

短期トレンドの旧サポートライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。

ドル/円のサポートライン

109.146

青の点線のライン

短期トレンドのサポートライン

109.090

青の点線のライン

短期トレンドのサポートライン

108.892

青の点線のライン

短期トレンドのサポートライン

108.644

青の実線のライン

中期トレンドの押し安値

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。

ドル/円の解説

8月25日のドル円相場は、寄り付き~NY時間終盤までは方向感なく上がったり下がったりと言う感じの値動きでしたがNY時間以降に急落して引けています。

ジャクソンホールで開催されていたシンポジウムを受けての値動きでしたので、イベントの日はやらないという事で良かったかと思います。

中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は下落トレンドの形状を崩しておらず、『110.891~108.644』の中期トレンドの方波の中での値動きとなっており、ドル円に関してはイベントを経ても特筆するような状況の変化はなかったという事になろうかと思います。

中期トレンドの波に乗るという前提で考えれば、引き続き買いについては時期尚早、売りについては新規のポジションを建てるのはタイミングとしては遅すぎという状態かと思いますので、やるのであれば短期売買と言う事になろうかと思います。

ユーロ/円

ユーロ円1時間足チャート2017年08月28日

上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。

ユーロ/円の値動き

始値:129.252

高値:130.422

安値:129.101

終値:130.343

+109.1pips(高値から安値:132.1pips)

ユーロ/円のレジスタンスライン

130.822

ピンクの点線のライン

短期トレンドの戻り高値

130.660

ピンクの点線のライン

短期トレンドのレジスタンスライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。

ユーロ/円のサポートライン

130.033

緑の実線のライン

中期トレンドの旧戻り高値

129.421

緑の点線のライン

短期トレンドの旧レジスタンスライン

129.184

青の点線のライン

短期トレンドの押し安値

129.101

緑の点線のライン

短期トレンドの旧レジスタンスライン

128.848

青の点線のライン

短期トレンドの押し安値

128.637

青の点線のライン

短期トレンドのサポートライン

128.444

青の点線のライン

短期トレンドの押し安値

127.882

青の点線のライン

短期トレンドの押し安値

127.567

青の実線のライン

中期トレンドの押し安値

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。

ユーロ/円の解説

8月25日のユーロ円相場は大きく上昇、130円代に乗せてクローズしています。

ジャクソンホールでのシンポジウムを受けての値動きですので、これを予測しろと言っても無理な話かと思います。

このブログではイベントがある度に同じような事を書いていますが、大きなイベントがある時はポジションをスクエアに戻してイベントを迎えるようにしましょう。日足等をベースにして長めの波を獲って行くようなトレードをしているという人や、1時間足でもこのブログで言う中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)のように波のスパンが数週間に達するような長めの波を獲るトレードをしていて、ロットのサイズもそれに適したサイズでトレードをしているという人はその限りではない部分もありますが、短期売買をしているという人は大きめのイベントの日の前にリスクを落としておく癖を付けましょう。

今日はいつもよりも長めの期間が写っているチャート画像を持ってきました。

直近の中期トレンドの方向性は、白い楕円で囲った部分のを見れば分かる通り高値・安値切り下げのダウ理論的に言う下落トレンドの状態にありました。

しかし、先週末金曜日の値動きによって中期下落トレンドのラス戻り高値ライン『130.033』を上抜いており、中期トレンドの方向性に変化が生じています。

この事から、現在の状況はダウ理論の分類で言うと『先行期』にある可能性があり、次の追随期を捉える事を考えて行く必要があります。

簡単に言えば押し目買いのタイミングを考えて行くという事になるわけですが、サポートラインでバチンと入るというよりかは短期トレンドの波形の逆行を待って、短期トレンドが再度上昇トレンドに回帰した所を狙うというスタンスで構えておくという事で良いように思います。

ユーロ/ドル

ユーロドル1時間足チャート2017年08月28日

上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。

ユーロ/ドルの値動き

始値:1.17983

高値:1.19404

安値:1.17725

終値:1.19211

+142.1pips(高値から安値:167.9pips)

ユーロ/ドルのレジスタンスライン

1.19512

ピンクの点線のライン

短期トレンドのレジスタンスライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。

ユーロ/ドルのサポートライン

1.18841

緑の実線のライン

中期トレンドの旧レジスタンスライン

1.18365

緑の実線のライン

中期トレンドの旧レジスタンスライン

1.18236

緑の点線のライン

短期トレンドの旧レジスタンスライン

1.18108

緑の点線のライン

短期トレンドの旧レジスタンスライン

1.17797

青の点線のライン

短期トレンドのサポートライン

1.17675

緑の点線のライン

短期トレンドの旧レジスタンスライン

1.17483

青の点線のライン

短期トレンドのサポートライン

1.17372

青の点線のライン

短期トレンドの押し安値

1.17150

青の点線のライン

短期トレンドのサポートライン

1.16911

青の実線のライン

中期トレンドのサポートライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。

ユーロ/ドルの解説

8月25日のユーロドル相場は非常に大きく上昇しました。1.19ドル代でクローズしています。

今日はいつもよりも長めの期間が写っているチャート画像を持ってきました。このサイズの画像ですとローソク足がどうなってるのかと言うのは見えにくい感じなってしまいますが、波形は見やすいかなと言うように思います。

白い楕円で囲った部分の値動きは高値を切り上げたと思ったら、すぐに安値を切り下げて見たりと方向感を捉えにくい値動きになっており、その後も何とも言えないような値動きが続いてきましたが、先週末の値動きで白い楕円で囲った部分の高値を上抜けています。

白い楕円で囲った部分の波形をどう評価するかという事は多少の議論もあろうかと思いますが、新高値を取ってきたという事は確実に言えますので、一旦は上目線として押し目買いのチャンスを窺って見るという事で良いかと思います。

本日発表の経済指標等

本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。

17:00 【ユーロ】 7月マネーサプライM3(前年同月比)