日・米・欧それぞれに材料、市場はユーロ売り・円買い
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2月28日の為替市場では、日・米・欧それぞれに材料が出ました。
1. 日銀が国債買い入れオペを通告
中長期債の買入れ額は前回から据え置きとなりましたが、25年超の超長期債を前回の800億円から700億円に減額。日銀が量的緩和を縮小したとの見方から円が買われています。
2. 英国のEU離脱草案
EU(欧州連合)が英国に提示した離脱協定の草案に英領北アイルランドと英国本土間の国境設置を促しかねない内容が含まれました。これに対してメイ英首相は『この条件に同意する英国の首相はいない』と述べて強く反発、これを受けて英EU離脱=Brexitへの懸念が高まりポンド売り・ユーロ売りが活発化しています。
3. パウエル議長の発言
パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長が前日の議会証言で示したタカ派的な見解が引き続き材料視され、FRBが今後2年間、積極的に利上げを実施していく可能性があるとの観測が強まっています。
三者三様の材料が出た格好となりましたが、材料の新鮮さからユーロ売り・円買いの動きが強く出た格好になっています。
ドル/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ドル/円の値動き
始値:107.305
高値:107.520
安値:106.558
終値:106.654
-65.1pips(高値から安値:96.2pips)
ドル/円のレジスタンスライン
107.823
赤の極太のライン
107.760
ピンクの点線のライン
107.560
ピンクの点線のライン
107.424
ピンクの点線のライン
107.314
ピンクの点線のライン
107.177
ピンクの点線のライン
107.102
ピンクの点線のライン
106.942
赤の点線のライン
106.836
赤の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ドル/円のサポートライン
106.483
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ドル/円の解説
【日足】
ドル円の日足の形状は、実体がしっかりした感じの陰線となりました。
日足の波は下落トレンドの状態にあります。
『106.108』のサポートラインと『107.823』のレジスタンスラインに挟まれたエリアの中での値動きが継続しており、状況に大きな変化はありませんが、昨日の下落によってエリアの真ん中やや下あたりでの値動きとなっています。
【1時間足】
寄り付き直後から小さく戻しては下げ・戻しては下げを繰り返して、NY時間に大きめの下げがきた感じの値動きとなっています。
日足レベルのサポレジである『106.108』のサポートラインと『107.823』のレジスタンスラインに挟まれたエリアでの値動きですので、このエリアをどちらかへ抜けた場合にはブレイクで仕掛け、抜けずにラインで止まるようであればサポレジ近辺での波の折り返しをみて仕掛けることが基本線となりますので、仕掛けるには早い状況にあります。
今はまだ日足のサポレジ絡みの現象をしっかりと見極める時期ですので、フライングしないように気をつけながらじっくりとタイミングをうかがっていきましょう。
ユーロ/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ユーロ/円の値動き
始値:131.249
高値:131.507
安値:130.030
終値:130.035
-121.4pips(高値から安値:147.7pips)
ユーロ/円のレジスタンスライン
133.086
赤の極太のライン
133.060
ピンクの点線のライン
133.013
ピンクの点線のライン
132.992
ピンクの点線のライン
132.728
ピンクの点線のライン
132.326
赤の極太のライン
132.172
赤の点線のライン
132.054
ピンクの点線のライン
131.707
赤の点線のライン
131.405
赤の点線のライン
131.292
赤の極太のライン
131.143
赤の点線のライン
130.324
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/円のサポートライン
129.603
青の極太のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ユーロ/円の解説
【日足】
ユーロ円の日足の形状は、大陰線となりました。
日足の波形はオレンジの波、白い波ともに上昇トレンドの形状をくずし、その余勢をかって下落中という状況にあります。
昨日は2月最終営業日でしたが、昨年9月~今年1月までの上昇を2月だけで吐き出す結果となっており、1か月で700pipsほど下げたことになります。
【1時間足】
昨日は非常に大きく下落し、どこから売っても勝ったような相場でした。
その中でのおすすめのエントリータイミングとしては、赤の楕円で囲った辺りでのショートが入りやすいポイントであったように思います。
このポイントは青の波の直近安値ラインを下方にブレイクしたタイミングで、直近の白い上昇の波の起点ともなった安値を下方にブレイクしたタイミングでもある事から、白い波と見ている人の中で最後まで粘っている人が損切りをしてくるポイントであり、売りを仕掛けやすいポイントであったと言えようかと思います。
利食いの目標は日足のサポートラインである『129.603』が候補となりますが、心理的な節目ということで『130.000』で利食っても良かったかもしれません。
ユーロ/ドル
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。
ユーロ/ドルの値動き
始値:1.22306
高値:1.22407
安値:1.21871
終値:1.21916
-39.0pips(高値から安値:53.6pips)
ユーロ/ドルのレジスタンスライン
1.24121
ピンクの点線のライン
1.23719
赤の点線のライン
1.23476
ピンクの点線のライン
1.23450
ピンクの点線のライン
1.23399
ピンクの点線のライン
1.22888
赤の点線のライン
1.22873
赤の点線のライン
1.22685
赤の点線のライン
1.22648
赤の点線のライン
1.22441
赤の極太のライン
1.22421
赤の点線のライン
1.22351
ピンクの点線のライン
1.22099
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/ドルのサポートライン
1.21830
青の極太のライン
ユーロ/ドルの解説
【日足】
ユーロドルの日足の形状は、陰線となりました。
日足のサポートラインであった『1.22441』を明確に下抜け、ダブルトップを形成、ネックラインを下抜けています。
その下に『1.21830』のサポートラインがあり、このサポートラインがあるためにネックライン下抜けで仕掛けにくかったという部分もあるのですが、本日は『1.21830』を下抜けるか?サポートされるか?を見ていくということになりそうです。
【1時間足】
『1.22441』のレジスタンスラインと『1.21830』のサポートラインに挟まれたエリアでの値動きとなっています。
どちらかに抜けるまでは仕掛けにくい状況でしたので、昨日については様子見ということで良かったように思います。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
08:50【日本】前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
08:50【日本】10-12月期四半期法人企業統計調査・ソフトウェア含む全産業設備投資額(前年同期比)
08:50【日本】前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
09:30【オーストラリア】10-12月期四半期民間設備投資(前期比)
10:45【中国】2月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)
14:00【日本】2月消費者態度指数・一般世帯
15:45【スイス】10-12月期四半期国内総生産(GDP)(前期比)
17:15【スイス】1月実質小売売上高(前年同月比)
17:30【スイス】2月SVME購買部協会景気指数
18:00【ユーロ】2月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
18:30【英国】1月消費者信用残高
18:30【英国】1月マネーサプライM4(前月比)
18:30【英国】1月マネーサプライM4(前年同月比)
18:30【英国】2月製造業購買担当者景気指数(PMI)
19:00【ユーロ】1月失業率
22:30【米国】1月個人消費支出(PCE)(前月比)
22:30【米国】1月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
22:30【米国】前週分新規失業保険申請件数
22:30【米国】1月個人所得(前月比)
22:30【カナダ】10-12月期四半期経常収支
24:00【米国】1月建設支出(前月比)
24:00【米国】2月ISM製造業景況指数
24:00【米国】パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言