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ベルギーの首都ブリュッセルで爆弾テロ発生~ドル・円・ユーロ相場~2016年03月22日振り返り

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ベルギーの首都ブリュッセルの空港と地下鉄で現地時間22日午前、同時爆発攻撃が発生し、少なくとも30人が亡くなられたそうです。

この爆破テロに関し、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を発表しており、イスラム国の犯行とみられています。この爆破テロによる影響でベルギーの交通機関は一時全面運休となり、欧州各国で警戒態勢が敷かれました。

この非道なテロの犠牲になられた方々に対し、心からお悔やみを申し上げます。

上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。2016年03月22日のドル・円・ユーロ相場をユーロ/円を中心に振り返って行きたいと思います。

ユーロ/円の日足の形状は、非常に下ヒゲの長い陽線となっています。爆破テロの影響もあり124代に突っ込んでくる局面もありましたが、125近辺での買い意欲の強さが感じられます。

ドル/円の日足の形状は、下ヒゲが長めの陽線となりました。高値・安値ともに切り上げる流れが続いており、目先底を見たような感じがします。2月上旬~中旬にかけてのレンジの下限付近に近づいてきており、この水準がレジスタンスラインとなるのかに注目したいと思います。

ユーロ/ドルの日足の形状は、陰線となりました。ユーロ円は爆破テロの後、爆破テロが起こる前の水準まで戻していますが、ユーロドルに関しては買戻しは入りましたが戻しきれずに売りが入っています。ドル買いの意欲の強さが見て取れます。日足レベルで見ると前回の高値水準に近づきつつあり、ここから押し目買いが入るのか、入らずに下がって行くのかに注目したいと思います。

■ユーロ/円

始値:125.82

終値:126.01

高値:126.25

安値:124.65

19pips(安値から高値160pips)

■ドル/円

始値:111.93

終値:112.35

高値:112.48/p>

安値:111.36

+42pips(安値から高値112pips)

■ユーロ/ドル

始値:1.1240

終値:1.1215

高値:1.1259

安値:1.1187

-25pips(安値から高値72pips)

チャート画像『A』の部分

昨日は、チャンスの大きい相場でした。その原因がテロであった事を考えると素直には喜べない部分もありますが、それは置いて相場の振り返りをして行きたいと思います。

昨日は寄り付きから、上値を試す展開が続いていました。これまでの相場の波形から、チャート画像の赤い線の辺りにレジスタンスラインの候補となりそうなプライスがある事が認識できます。価格的には126.20近辺ですが、この近辺では先週末に2度ほど止められている水準でもありました。

本邦時間15時~16時にかけて同ラインに接触しましたが、上髭の長い陰線で引けています。この時点で、同ラインでレジスタンスされたという判断をします。

この判断が正しいかどうかを確認する為にドル円、ユーロドルを併せて見て行きます。

上の画像は、ドル円1時間足チャートです。『A2』の部分が同時刻となります。

ドル円においても、レジスタンスラインに頭を抑えられているような形状を示しており、ユーロ円と状況が合致しています。

上の画像はユーロドル1時間足チャートです。『A3』が同時刻となります。

ユーロドルにおいては、直近高値を超えられずに上ヒゲが長めの小陽線が続いており、押し目買いに失敗しているような状況を示しています。この事から、ユーロの上値の重さが洞察出来、ユーロ円と状況が合致しています。

これらの材料から、この時点でユーロ円のショートエントリーを行う判断は比較的容易に出来たかと思います。

昨日の場合は、この後、件のテロ事件が発生し爆下げとなりましたので、ここでショートのエントリーを行った場合には短時間で非常に大きな利益が得られたと思われます。

チャート画像『B』の部分

爆破テロ発生のニュースを受けて、チャート画像『A』の部分から『B』の部分にかけて非常に大きく下落しています。こういった時は、落ち始めた時は何が原因で落ちているのかは分からず、後から何が原因だったかを知る事になるわけですが、こういった突発的な急落の後は買戻しが入る事も多く、飛び乗ると急激な買い戻しで大きく負けてしまうという事もあり得ます。

こういった際には、急激な下落を見て飛び乗るのではなく、オーダー情報や水平線を見ながら下げ止まりを待ってリバウンドを取りに行った方が勝ち易い事も多いです。最初の下げを取れなかった場合は焦らずにリバウンドを狙い、リバウンドをウマく取れたら、時と場合で戻り売りも狙って行くと短期間で大きな利益を得ることも出来ます。昨日の場合はV字のような回復だったので、戻り売りのチャンスはありませんでしたが、そういう狙いをもって相場を眺める事が非常に大切です。

爆破テロを受けた急落の後、17~18時のロウソク足が固まった段階で、非常に下ヒゲの長い陰線となっています。この時点で125.00に観測されていた買い注文でサポートされた可能性を考えます。ここで買いを入れるのもアリと言えばアリなのですが、ややリスキー感は否めません。

その後、18時の値動きを見ますと上ヒゲが非常に長い陽線となっています。この形状は戻り売りに失敗した事を示唆しています。併せて125.00のラインを守って引けており、ドル円・ユーロドルにおいても同じような値動きをしています。これらの事から、同ラインをサポートしたと見て、ロングのエントリーを行うという判断をする事は比較的容易であったと思われます。

昨日の場合は値動き自体は急でしたが、エントリーの判断自体はけして難しいモノではなく、節目で分かりやすい値動きをしていました。急落を見た後だけに買って行く事には勇気がいりますが、こういった時でも相場は節目で流れを変えながら動いて行くものなので、急落の動きに惑わされる事なくオーダー情報や水平線を活用しながら、その近辺でのプライスアクションを見てポジションを取って行く事が大切です。

それでは本日も頑張りましょう!