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FOMC12月利上げ示唆もトランプ氏支持拡大でドル安~2016年11月02日の為替相場解説~

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来週にアメリカ大統領選挙を控え、クリントン候補のメール問題等の報道が出る中、共和党のトランプ候補が勝利するのではないかとの観測から、ドルは円・ユーロ・スイスフラン・ポンドに対して軒並み下落、約3週間ぶりの安値を付ける展開となりました。

10月31日に結果が公表されたロイター/イプソスの以外の世論調査では、トランプ候補がクリントン候補を1~2%リードしているとの結果も出ているそうです。

そんな情勢下、米連邦準備理事会(FRB)はFOMCで金利据え置きを決定。米経済が勢いを増し、インフレが上向くなか、12月に利上げに踏み切る可能性があることを示唆しましたが、アメリカ大統領選をめぐる先行き不透明感の方が市場で大きく意識された為か、市場はあまり反応しない形となりました。

ドル/円の解説

ドル円1時間足20161103-01

ドル/円の環境認識

長期トレンド(ピンク色の波)の直近安値のライン『103.242』を僅かにではありますが、下方にブレイクした事で、長期トレンドの方向性に変化が生じています。

チャート画像に振ったアルファベットは、エリオット波動理論のカウントですが、この長期上昇トレンドはチャートに振ったカウントのようにC波で終了している事から、調整波であったという事が言えるかと思います。

ドル/円の値動きの考察

ドル円1時間足20161103-02

チャート画像白い楕円の部分で、短期トレンド(青いラインの波)がダブルトップを形成、更に中期トレンド(オレンジ色の波)のネックライン(赤い水平線)を下方にブレイクして下落、長期トレンドの直近安値『103.242』を一旦下抜けたものの『103.242』の上に戻してクローズと言う流れになっています。

ユーロ/円の解説

ユーロ円1時間足20161103-01

ユーロ/円の環境認識

今日はいつもよりも一回り尺の小さいチャートを持ってきました。

俯瞰すると長期トレンド(ピンク色の波)は、『安値切り上げ』・『高値切り下げ』の形になっており、値動きが徐々に収縮してきている事が分かります。

これから年末にかけてどちらかにブレイクして行くのか、あるいは収縮したまま年明けを迎えるのかを見て行きたいと思います。

ユーロ/円の値動きの考察

ユーロ円1時間足20161103-02

中期トレンド(オレンジ色の波)の直近安値(赤い水平線)を下方にブレイクし、中期トレンドに変化が生じています。

小さなレンジを作ってブレイクという事を繰り返しているような形で短期の波形を(青いラインの波)描いているような形になっていますが、節目で止まっておらず、ヒゲも沢山出ていて、あまりキレイな波とは言えませんが、ドル主体の値動きの時はこういった形になりがちです。

毎日同じような事を書いていますが、今週はイベントが続く週ですので、無理にやらなくても良いかと思うのですが、参加する場合には、乱高下的な値動きやヒゲで狩られると言った事に警戒して行く必要性があります。

ユーロ/ドルの解説

ユーロドル1時間足20161103-01

ユーロ/ドルの環境認識

チャートに引いた黄色のラインは、尺の問題で左端が切れていますが、長期トレンド(ピンク色の波)の方波に対してフィボナッチリトレースメントをあてたものになります。

昨日の寄り付きの段階では、50%戻し近辺のレベルにあったのですが、この記事を書いている今現在の段階では61.8%戻し近辺のレベルにあります。

日毎にフィボナッチリトレースメントの節目をひとつづつ上げてきているような感じになっています。

白い楕円で囲った部分をどう解釈するかで、エリオット波動理論的に言う波のカウントが変わってくるのですが、この部分の波を1つの波と考えるのであれば、現在5波目、白い楕円の持合いをブレイクした波を1波と考えるのであれば、現在3波もしくはC波という事になります。

エリオット波動理論に限った事ではないのですが、相場の波から水平線を引いてトレードしようとする場合、レンジの部分をどう捉えるのか?という事が難しい部分でもあります。どう見るのが正解なのかという事は時間が経ってみないと分からないという領域の話でもあるので、あまり深く考えず、何通りのパターンがあるか?という事を把握しておいて、時間が経って分かるようになったら、その解釈の元に分析を修正して行くという事で良いかと思います。

ユーロ/ドルの値動きの考察

ユーロドル1時間足20161103-02

過去の記事でも解説してきたように一昨日までの段階で、『EP1』~『EP3』のエントリーポイントがありました。この内のどれかで入れたという人は、FOMC前に利食っておくという事で良かったのではないかと思います。

本日は、英国系のイベントがあります。

・18時30分:英)サービス業PMI

・21時00分:英)BOE政策金利&声明&資産購入枠発表

・21時00分:英)BOE議事録公表

・21時00分:英)BOE四半期インフレ報告

・21時30分:英)カーニーBOE総裁の発言

明日には雇用統計、週明けには米大統領選挙とイベントが続いて行きます。それまで休んでしまっても良いかと思いますが、参加する場合にはイベントで大きくやられる事の無いように注意しましょう。