FXで何やっても勝てなくて、やったコト

ユーロは対ドルで14年ぶりの安値。数字に惑わされない事が大切

更新日時:

日銀は12月19日~20日の金融政策決定会合で、現行マイナス0.1%の短期金利と同0%程度の長期金利の操作目標を柱とする『長短金利操作付き量的・質的金融緩和』の据え置きを賛成多数で決定しました。また、海外経済や輸出・生産などの持ち直しを背景に景気判断を上方修正しています。

日銀の金融政策決定会合については、特にサプライズも無かったという事になろうかと思います。

この事とは関係ありませんが、昨日はユーロが対ドルで実に14年ぶりの安値となる1.0350を付けた事がニュースとなっています。

ドル/円

ドル円1時間足20161221-01

上の画像はドル/円1時間足チャートです。

【ドル/円の値動き】

■始値:117.083

■高値:118.234

■安値:116.979

■終値:117.825

+74.2pips(高値から安値:125.5pips)

12月20日のドル/円は、寄り付きから上昇基調で推移し、一時『118.234』を付ける場面もありましたが、NY時間から少し下げて118.00に乗せられずに引けています。

中期トレンド(オレンジ色の波)は上昇トレンドの形状にあり、押し目買いを狙って行く事が基本方針でしたが、昨日に関してはエントリーポイントがありました。

チャートの緑色のラインを上抜いた事で、短期トレンド(青い波)は、安値・高値共に切り上げの形が確定しており、ダウ理論的に言う上昇トレンドの形状となっています。

この事によって、中期トレンドに対して短期トレンドが一旦逆行し、再度短期トレンドが中期トレンドの方向性と合致するという押し目買いの条件を満たした事になりますので、緑色のラインを上抜けて戻ってきたタイミングの『EP1』でのロングが考えられました。

この場合の損切は、赤い水平線の下辺りに置けば良いかと思います。

エントリーポイントに関しては、セオリー通りと言った感じなので、比較的分かり易かったと思うのですが、利食いに迷う値動きがありました。

白い四角で囲った部分の値動きを見ると白い楕円で囲った部分の下落が押しと考えるにはやや浅い感じであった為に白い四角の中の値動きに対して、2種類の波が引けます。

ひとつは、ピンク色のラインで引いたような波形で、こういう波形と考えるのであれば、短期トレンドは折り返してしまっており、この事によって、中期上昇トレンドも終了と言う事になりますので、利食いをする必要があります。

もう一つは、白い楕円の部分の下落が浅いという事で波とは考えず、青いラインのように1本の波として考えるのであれば、まだ利食いのタイミングではないという事になります。

現時点でどちらが正しいと言い切ることは出来ませんが、慎重に行くのであれば利食って様子見と言う事で良いと思います。また、青いラインとして考えている場合でも、直近の安値を下抜く事があればその時点で利食いをする必要性が出てきます。

サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。

116.595

中期トレンド(オレンジ色の波)の直近安値。

118.561

中期トレンド(オレンジ色の波)の直近安値。中期上昇トレンドが継続していく為には、このラインの上抜けが必要。

本日に関してですが、昨日ロングのポジションを持った場合には、短期波形を見極めながら、利食いを判断して行くという事で良いかと思います。

ユーロ/円

ユーロ円1時間足20161221-01

上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。

【ユーロ/円の値動き】

■始値:121.753

■高値:122.784

■安値:121.705

■終値:122.387

+63.4pips(高値から安値:107.9pips)

12月20日のユーロ/円は、寄り付きから欧州時間にかけて上昇、一時『122.784』を付ける場面もありましたが、123.00乗せには至らずに引けています。

昨日は、基本的には戻り売り方針と言う事で臨みましたが、短期トレンドが下向きに折り返してくる局面がありませんでしたので、エントリーのチャンスはありませんでした。

一昨日にショートのエントリーをした場合には、白い楕円のダブルボトムの完成を見て『EX1』の辺りで手仕舞うという事でも良いですし、中期トレンド(オレンジ色の波)が折り返すまではホールドするという事であっても良いかと思います。

サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。

123.517

中期トレンド(オレンジ色の波)の直近高値のライン。

121.727

中期トレンド(オレンジ色の波)の直近安値のライン。中期下落トレンドが継続していく為にはこのラインの下抜けが必要。

本日に関しては、白い網掛けのレンジをどちらにブレイクして行くかに着目しつつ、戻り売りのチャンスを窺うという事で良いかと思います。

ユーロ/ドル

ユーロドル1時間足20161221-01

上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。

【ユーロ/ドルの値動き】

■始値:1.04008

■高値:1.04172

■安値:1.03515

■終値:1.03871

-13.7pips(高値から安値:65.7pips)

12月20日のユーロド/ルは、東京時間から下落、一時『1.03515』を付ける場面もありましたが、NY時間にかけて戻して行ってこい的な値動きとなりました。

『1.04090』のラインを下抜いた事で、白い楕円の中期上昇トレンドの流れを崩しています。

サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。

1.04751

12月19日からの下落の起点となったプライス。

1.04090

直近の中期上昇トレンドを崩したプライス

1.03552

直近安値

本日に関しては、戻り売り方針と言う事で良いかと思います。冒頭で少し触れたのですが、ユーロが対ドルで実に14年ぶりの安値となる1.0350を付けた事がニュースになっていますが、トレードをする上では波の形を見て判断して行く事が重要ですので、そういった数字に惑わされる事の無いようにする事が大切です。

本日について

本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。

13:30 【日本】10月全産業活動指数(前月比)

21:00 【アメリカ】MBA住宅ローン申請指数(前週比)

24:00 【アメリカ】11月中古住宅販売件数(年率換算件数)

24:00 【アメリカ】11月中古住宅販売件数(前月比)

24:00 【ユーロ】12月消費者信頼感(速報値)

本日は注目度の高い指標は特にない感じです。