メイ英首相、ハードブレグジット表明もEU離脱案を議会採決するとの発言でポンド買戻し
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メイ英首相は17日、EU離脱交渉に関する演説を行い、EU離脱に伴い単一市場からも脱退するとの方針を明らかにしました。
EU単一市場残留に向けた妥協案を探るという事はせず、いわゆるハードブレグジット(強硬離脱)を基本線に『欧州市場への最大限のアクセス確保を目指す』とともに、『欧州以外の国々と独自の自由貿易協定(FTA)を締結していく』とし、『大陸からの移民流入を制限する』としています。
同時に『最終的な離脱案について英議会での承認を求める』とも発言したことにより、ポンドは買い戻される形となりました。
多少の語弊を恐れずに簡単にまとめると・・・
メイ首相:『EUがゴネるなら単一市場に残留できなくても構わないわ!それならEU以外の国々とFTAを締結するモンo( *`ω´)o』
他の国々&人々:『おぉ~~(;´∀`)』
メイ首相:『でもそれは私の個人的な意見で、英議会の承認の上で離脱案を最終決定するわ(`・ω・´)キリッ』
他の国々&人々:『あっそうなの(;^ω^)・・・それじゃ、最終方針は未決定って事なのね(;´∀`)』
・・・という流れになって、最終的にポンドに買い戻しが入ったという流れになったという事と理解しておけばいいような感じですが、今後、メイ首相が英議会をまとめきれるか?と言う所が注目されてきます。
議会運営によって、離脱方針が二転三転する事も考えられますので、メイ首相の方針通りに進んで行けるかは不透明と言えます。
英議会の方向性によっては、ポンドは乱高下する局面もあると思われますので、ポンドでトレードをしている人は、英議会の方向性に注意が必要です。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:114.176
高値:114.276
安値:112.593
終値:112.607
-156.9pips(高値から安値:168.3pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
113.021~113.524
チャート画像赤い点線のボックス
短期トレンド(青い波)のラスト戻り高値と下落トレンドを確定する事になった安値で形成される抵抗帯。
113.866~115.298
チャート画像ピンク色のボックス
中期下落トレンド(オレンジ色の波)のラスト戻り高値と下落トレンドを確定する事になった安値で形成される抵抗帯。中期下落トレンドの流れを断ち切る為にはこの抵抗帯を破る事が必要。
1月17日のドル円相場は下落の流れでの推移となりました。
エントリーをするとすれば、短期トレンドの直近安値であった『113.814』のラインを下方にブレイクしたタイミングでのショート(チャート画像白い楕円の部分)が考えられましたが、ブレイクの勢いが強く、その後のプルバックもラインまで戻ってこなかったので、入るなら飛び乗りで入るしかない感じであったかと思います。
プルバックを待った方が良いか?抜けたらその段階で入るのか?は相場の永遠の課題とするに足るものですが、プルバックを待って入るスタイルの場合、戻ってこない事もあるのでそうなったら仕方ないと割り切るしかありませんが、トレーダーさん個々にルールに従って判断して行けば良いかと思います。ちなみに私は、プルバックを待ってから入りたいタイプなので、昨日についてはエントリー出来ませんでした。
本日寄り付きの段階では、中期トレンド(オレンジ色の波)は高値・安値切り下げのダウ理論的に言う下落トレンドの状態にあります。
抵抗帯・支持帯の形成と推移を見ながら、戻り売りのタイミングを計って行くという事で良いかと思います。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
【ユーロ/円の値動き】
始値:121.007
高値:121.393
安値:120.530
終値:120.630
-37.7pips(高値から安値:86.3pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
121.219~121.529
チャート画像赤い点線のボックス。
短期下落トレンドのラスト戻り高値~短期下落トレンドを確定させる事となった安値で形成される抵抗帯。
121.311~122.276
チャート画像ピンク色のボックス。
中期下落トレンドのラスト戻り高値~中期下落トレンドを確定させる事となった安値で形成される抵抗帯。
1月17日のユーロ円は、上下に振らされる展開となりましたが、121円台をキープすることは出来ず、120円台で引けています。
中期トレンド(オレンジ色の波)は、高値・安値切り下げのダウ理論的に言う下落トレンドの状態にありますが、一昨日・昨日と短期トレンド(青い波)がガタガタで方向感の無い波になってきています。
そんな中でも、二つの抵抗帯が重なるレベルでは売りが強く、チャート画像白い楕円の部分では上値を抑えられている事が見て取れます。抵抗帯の存在を認識出来ていたのであれば、白い楕円の辺りでの逆張りを検討しても良かったと言えますが、短期トレンドがガタガタな感じなので、利食いが難しい感じがあります。
ちなみに私は、『121.311』でショートのエントリーを敢行、短期トレンドの直近安値ライン(チャート画像赤いライン)の内側に戻されてしまったので、再度同ラインを試しに行った『A』のポイント(120.686)でつい先ほど利食っています。
引き続き、抵抗帯・支持帯の形成と推移を見ながら、戻り売りのタイミングを計って行くという事で良いかと思います。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
【ユーロ/ドルの値動き】
始値:1.05997
高値:1.07186
安値:1.05958
終値:1.07124
+112.7pips(高値から安値:122.8pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
1.05821~1.06741
チャート画像青いラインのボックス
中期上昇トレンド(オレンジ色の波)のラスト押し安値から上昇トレンドを確定させる事となった高値で形成される支持帯。
1月17日のユーロドルは、強い上昇の流れで推移した1日となりました。
昨日の記事で、『1.05725~1.06028の支持帯』・『1.06036~1.06280の抵抗帯』をどちらかに抜けて行くまで触らなくて良いと書きましたが、『1.06036~1.06280の抵抗帯』を上方にブレイクして行く結果となりました。
エントリーするのであれば、『1.06036~1.06280の抵抗帯』を上方にブレイクしたタイミング(チャート画像白い楕円の部分)と言う事になりますが、上昇の勢いが強く、プルバックが入らなかったので入るのであれば、飛び乗り気味に入るしかなかったかと思います。
ドル円のパートでも述べたのですが、プルバックを待つかどうかはトレーダーさん個々の好みとかエントリールールによってくる部分もあり、どちらが正解とは言えない分野ですが、飛び乗りで入った場合には順行のエントリーとなったと言えると思います。
本日寄り付きの段階では、中期トレンド(オレンジ色の波)は、安値・高値切り上げのダウ理論的に言う上昇トレンドの状態にあり、抵抗帯・支持帯の形成と推移を見ながら、押し目買いのタイミングを計って行くという事で良いかと思います。
本日について
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
17:00 【南ア】 12月消費者物価指数(CPI)(前月比)
17:00 【南ア】 12月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
18:30 【英国】 12月失業保険申請件数
18:30 【英国】 12月失業率
19:00 【ユーロ】 11月建設支出(前月比)
19:00 【ユーロ】 11月建設支出(前年同月比)
19:00 【ユーロ】 12月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
22:30 【米国】 12月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
22:30 【米国】 12月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
22:30 【米国】 12月消費者物価指数(CPI)(前月比)
23:15 【米国】 12月設備稼働率
23:15 【米国】 12月鉱工業生産(前月比)
24:00 【カナダ】 カナダ銀行 政策金利
24:00 【米国】 1月NAHB住宅市場指数
28:00 【米国】 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
28:00 【米国】 イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
本日(日本時間では明日未明)は、イエレン議長の発言が予定されており注意が必要です。