市場の関心はFRBの利上げ観測と欧州の政治的リスク
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3月14日の為替市場は、ユーロ安の展開となりました。
市場の関心はFRBの利上げ観測と欧州の政治的リスクと言う事になろうかと思われますが、15日にオランダ下院選を控えてユーロを売る動きが強まっているように思えます。
オランダの下院選挙は極右政党の自由党が優勢な情勢にあります。自由党が政権を獲得するのは他の政党の連携により難しいのではないかと言う情勢にありますが、フランスでも極右政党・国民戦線の党首マリーヌ・ルペン候補が大統領選挙の第1回投票で2位になる事がほぼ確実な情勢であり、欧州全般に極右政党の躍進が広がっています。
選挙は何が起こるか分かりませんので、FRBの金融政策と共に欧州の政治事情にも気を配っておく必要性があります。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:114.839
高値:115.187
安値:114.513
終値:114.730
-10.9pips(高値から安値:67.4pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
111.699
チャート画像青の点線
中期トレンドの直近安値。
111.746~112.487
チャート画像青の実線のボックス
中期トレンドの支持帯。
111.884
チャート画像青の点線
中期トレンドの直近安値。
112.772~113.740
チャート画像緑の実線のボックス
中期下落トレンドの抵抗帯でしたが、3月1日の値動きによって上方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
113.515~113.897
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
113.654~114.060
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
113.674~114.606
チャート画像青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
114.307~114.671
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
3月14日のドル円相場は、東京~欧州前半にかけて上昇、一時『115.187』を付ける場面もありましたが、その後は反落して引けています。
中期トレンド(オレンジ色の波)は、ダウ理論的に言う高値・安値切り上げの上昇トレンドの形状にあります。
チャートを見ると『114.606~114.671』の支持帯が重なるレベルではサポートされているような値動きとなっています。
引き続き、『113.674~114.606』の中期トレンドの支持帯の上辺・下辺近辺に支持帯が重なるように形成されている為、引き続き『113.674~114.606』の中期トレンドの支持帯の上辺・下辺近辺を中心にマークして行くという事で良いように思われます。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
【ユーロ/円の値動き】
始値:122.342
高値:122.619
安値:121.641
終値:121.699
-64.3pips(高値から安値:97.8pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
118.284
チャート画像青の点線
中期トレンドの直近安値。
118.728~119.421
チャート画像青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
119.605~119.846
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
119.841~120.191
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
120.017~120.408
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
120.082~121.102
チャート画像青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
120.444~120.054
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
120.987~121.261
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
121.227~122.429
チャート画像緑の実線のボックス
中期下落トレンドの抵抗帯でしたが、3月10日の値動きによって上方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
121.410~121.654
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
122.234~122.499
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
122.865
チャート画像ピンクの点線
中期トレンドの直近高値。
3月14日のユーロ円相場は、欧州時間OP前後から反落する格好となりました。
中期トレンド(オレンジ色の波)は、ダウ理論的に言う高値・安値切り上げの上昇トレンドの形状にあります。
『121.410~121.654』の支持帯の上辺あたりで停滞しているような格好になっています。『121.654』から下には断続的に支持帯が存在していますが、その中でも『121.082~121.102』の支持帯の上辺・下辺付近に重なるように支持帯が存在する形となっていますので、『121.082~121.102』の支持帯を中心にマークして行くという事で良いかと思われます。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
【ユーロ/ドルの値動き】
始値:1.06528
高値:1.06618
安値:1.05992
終値:1.06072
-45.6pips(高値から安値:62.6pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
1.04984
チャート画像青の点線
中期トレンドの直近安値。
1.05043~1.05241
チャート画像緑の点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯でしたが、3月3日の値動きによって上方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
1.05417~1.05255
チャート画像緑の点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯でしたが、3月3日の値動きによって上方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
1.05297~1.06243
チャート画像青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.05739~1.05929
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.07120~1.07498
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
3月14日のユーロドル相場は下落の流れでの推移となりました。
中期トレンド(オレンジ色の波)は、ダウ理論的に言う高値・安値切り上げの上昇トレンドの形状になってきていると言えますが、昨日の値動きによって、ネックラインであった『1.06243』のラインを割り込んでおり、あまり強いとは言えない形状になってきています。
ユーロドルは、短期トレンドの波が小さい傾向があり、支持帯・抵抗帯として認識するか?と言う迷いが常に付きまとう通貨ペアでもあるのですが、値幅が小さい為に支持帯・抵抗帯とは認識しなかったような波形であっても、反応するような事があれば波を描き直す等のきめ細かい対応をしておくと方向性を見失わずに済むと思います。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
--:-- 【日本】 日銀・金融政策決定会合(1日目)
--:-- 【英国】 英中銀金融政策委員会(MPC)1日目
06:45 【ニュージーランド】 10-12月期四半期経常収支
13:30 【日本】 1月鉱工業生産・確報値(前月比)
17:15 【スイス】 2月生産者輸入価格(前月比)
18:30 【英国】 2月失業保険申請件数
18:30 【英国】 2月失業率
18:30 【英国】 1月失業率(ILO方式)
19:00 【南アフリカ】 1-3月期四半期 南アフリカ経済研究所(BER)企業信頼感指数
20:00 【南アフリカ】 1月小売売上高(前年同月比)
20:00 【米国】 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
21:30 【米国】 2月小売売上高(前月比)
21:30 【米国】 2月消費者物価指数(CPI)(前月比)
21:30 【米国】 2月小売売上高(除自動車)(前月比)
21:30 【米国】 2月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
21:30 【米国】 2月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
21:30 【米国】 3月ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:00 【米国】 1月企業在庫(前月比)
23:00 【米国】 3月NAHB住宅市場指数
27:00 【米国】 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
27:30 【米国】 イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
29:00 【米国】 1月対米証券投資(短期債除く)
本日(日本時間だと明日未明)、FOMC終了後政策金利発表及びイエレン議長の定例記者会見が行われます。焦点は、まず利上げがあるかどうか?ということになるわけですが、利上げはほぼ確定的と言った状況にあります。今年の利上げ回数が何回なのか?という事をイエレン議長の発言から探っていくという事になろうかと思われます。