弱い米経済指標でFRB年内追加利上げに不透明感
更新日時:
先週末金曜日7月14日の為替市場は、ドル売りとなりました。
6月米消費者物価指数(CPI)、小売売上高統計と言った経済指標が市場予想より弱い結果となった事で、FRBが年内に追加利上げに踏み切れないのではないか?と言う見方が広まった事がドル売りに拍車をかける一因となりました。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:113.266
高値:113.571
安値:112.257
終値:112.523
-74.3pips(高値から安値:131.4pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
111.826~112.843
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
112.104~112.590
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
112.910~113.470
ピンクの実線のボックス
中期下落トレンドの抵抗帯。
112.930~113.632
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
113.361~113.529
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
113.206~113.399
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
113.674~114.606
緑の実線のボックス
中期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
113.817~113.958
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
114.307~114.671
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
114.466
ピンクの点線
中期トレンドの高値。
7月14日のドル円相場は、下落する形となりました。113円を割り込み112円代ミドルで引けています。
今日はいつよりも尺の大きいチャートを持ってきました。
中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は高値・安値切り下げの形状となり、ダウ理論的に言う下落トレンドの形状となっています。
しかし、6月14日から始まった中期上昇トレンドを崩したと言う所に迄は至っておらず、中期上昇トレンドを崩すにはラス押し安値『111.826(L1の安値)』を破る必要性があります。
一方、中期トレンドが上昇トレンドへ回帰していく為には、ラス戻り高値『113.361(H1の高値)』を破る必要性があります。
現在の状況としては、『111.826~112.843の支持帯』 VS 『112.910~113.470の抵抗帯』 という構図になっており、どちらの力が上回るかを見て行くという事になりそうです。
今の段階でどちらの力が強いかを決める事は出来ませんし、それは危険とも言えますが、目線をどちらかに決めて逆張りをして行く場合には、中途半端な所で入らないように注意が必要です。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
【ユーロ/円の値動き】
始値:129.099
高値:129.509
安値:128.580
終値:129.037
-6.2pips(高値から安値:92.9pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
127.567~128.647
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
127.965~128.326
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
128.039~128.940
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
129.070~129.481
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
129.975~130.327
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
130.711
緑の点線
中期トレンドの高値。サポレジ転換の可能性アリ。
7月14日のユーロ円相場は上下に振らされる展開となりましたが、終値ベースで見ればほぼ横這いと言って良いレベルで引けています。
中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)はダウ理論的に言う上昇トレンドの状態にあり、7月11日からの短期的な傾向としては下げ傾向にあると言えますが、中期上昇トレンドを崩すという所にまでは至っていない状態にあります。
この所、短期トレンドの抵抗帯の上辺『129.481』がレジスタンスラインとして意識されており、中期トレンドの支持帯の上辺『128.647』がサポートラインとして意識されています。
『128.647』~『129.481』の中で、小型のダブルトップを形成したりしていますが、ネックラインから『128.647』迄の距離があまり無い為、ダブルトップを意識するというよりも、単純に『128.647~129.481』のレンジと見てどちらへ抜けて行くのかを見て行くという事で良いように思います。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
【ユーロ/ドルの値動き】
始値:1.13968
高値:1.14712
安値:1.13907
終値:1.14665
+69.7pips(高値から安値:80.5pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
1.13197
青の点線
中期トレンドの安値。
1.13312~1.13524
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.13416~1.13661
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.13825~1.14224
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.13874~1.14155
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.14093~1.14464
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.14475~1.14666
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.14849
ピンクの点線
中期トレンドの高値。
7月14日のユーロドル相場は、上昇の流れでの推移となりました。1.14ドル代に乗せてクローズしています。
今日はいつもより尺の小さい画像を持ってきました。
前提として、中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は、高値・安値切り上げのダウ理論的に言う上昇トレンドの状態にあり、先週後半は短期的には下落傾向となっていましたが、中期トレンドのラス押し安値近辺でサポートされる形となっており、辛うじて中期上昇トレンドをキープしている状態にありました。
チャート画像に振った数字は7月12日から始まった短期下落トレンド(ブルーのラインで描いた波)に対してカウントを振ったものです。エリオット波動理論的に言うと5波まで出ているので、この波は推進波だったという事になるわけですが、それは余談なので措きます。
5波が出た後、白い楕円の部分において短期波形がダブルボトムを形成している事が分かります。
紫のトレンドラインは、7月12日から始まった短期下落トレンドに対して引いたものになりますが、チャート画像の小さな白い楕円の部分において同ラインを上方にブレイクしています。
先週末金曜日のユーロドルは、ここで買いを仕掛けられたかどうか?勝負でしたが、この時点において言えた事は・・・
1. 中期トレンドのラス押し安値ライン『1.13825』で反発している。
2. 7月12日から始まった短期下落トレンドに対して引いたトレンドラインを崩している。
3. 短期トレンドのダブルボトムのネックラインを崩しているとは言い難い。
と言う事は言えたかと思います。
1及び2は買いを支持していますが、3については買いを支持しているとは言えず、ネックラインからの売りが入る可能性を完全に否定出来るものではないという状況にありました。
と言うわけで、多少の疑念を持ちながら買うか?疑念があるから買わないという選択をするか?の二択を迫られる状況であったという事になるわけですが、私は買いを入れる選択をしました。
上で述べたような懸念はあったわけですが、同じ時間帯のドル円はユーロ円と逆に切り下げラインをブレイクしている状態にあり(各自チャートに線を引いて見て下さい)、ドル円とユーロドルの逆相関の形になっていたので、懸念は有りながらも買うという決断に至りました。
相場というものは、決断をして行く中で懸念材料があり、悩ましいという事も往々にしてあります。そのような時、全てが揃わなければリスクを取らないという事であっても構いませんが、通貨強弱を意識してチャートの外側に解を求める事で、判断をして行くという事も有効な手段となり得ます。
エントリーを検討して行く際には、そういった視点もプラスすると勝率がググッと高まりますので、普段から意識して行くようにすると良いかと思います。
先週末の値動きによって、短期下落トレンドの流れを断ち切ったという事は言えますが、中期上昇トレンドが継続していく為には『1.14849』の高値を破って行く必要性がありますので、まずはそこに注目して行くという事になりそうです。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
11:00 【中国】 6月鉱工業生産(前年同月比)
11:00 【中国】 4-6月期四半期国内総生産(GDP)(前年同期比)
11:00 【中国】 6月小売売上高(前年同月比)
21:30 【米国】 7月ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30 【カナダ】 5月対カナダ証券投資額