金正恩委員長の発言と堅調な米経済指標でリスクオンも大きな流れを作るほどの材料ではないか
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8月15日の為替市場は円安の方向性となりました。
材料視されたのは・・・
1. 金正恩朝鮮労働党委員長の発言
グアム島周辺への弾道ミサイル発射計画について『常に発射態勢を維持しなければならない』とした一方で、『米国の行動をもう少し見守る』と述べて、すぐには発射に踏み切らない考えを示した事。
2.アメリカの経済指標が堅調だった事
米7月小売売上高は前月比+0.6%と2016年12月以来の高い伸びとなり、市場予想(+0.3%)を大きく上回った上、6月分も大幅に上方修正(-0.2%から+0.3%へ)、自動車を除いた米7月小売売上高は前月比+0.5%と、こちらも市場予想(+0.3%)を上回る好結果となり、同時刻に発表された米8月NY連銀製造業景況指数も市場予想(10.00)を大幅に上回る25.20となり、2014年9月以来の高水準を記録した事。
これらを受けてリスクオン的な動きが強まった値動きとなっています。
ただ、これらの材料が長期的な方向性を形成する材料なのか?と言えば、そういう性質のモノではないというようにも思えますので、秋相場へ向けてメインストリームを形成する材料を見極めていくという事になりそうです。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
ドル/円の値動き
始値:109.603
高値:110.840
安値:109.600
終値:110.649
+104.6pips(高値から安値:124.0pips)
ドル/円のレジスタンスライン
110.953
赤の点線のライン
短期トレンドの旧サポートライン
110.891
ピンクの実線のライン
中期トレンドの戻り高値
110.817
ピンクの点線のライン
短期トレンドのレジスタンスライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ドル/円のサポートライン
110.422
青の点線のライン
短期トレンドの押し安値
110.100
緑の点線のライン
短期トレンドの旧戻り高値
109.736
緑の点線のライン
短期トレンドの旧レジスタンスライン
109.437
青の点線のライン
短期トレンドの押し安値
109.213
緑の実線のライン
短期トレンドの旧戻り高値
108.932
青の実線のライン
中期トレンドの安値
108.785
青の点線のライン
短期トレンドの押し安値
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ドル/円の解説
8月15日のドル円相場は大きく上昇、110円代後半でクローズしています。
今日はいつもよりも少し長めの期間の写っている画像を持ってきました。
俯瞰すれば『H1』の高値~『L1』の安値まで下落してきたわけですが、この間中期トレンド(オレンジラインで描いた波)レベルで見ると安値を切り上げた事はあっても、高値が切り上がった事は一度もないという状況が続いてきました。
簡単に言うと『中期トレンドの戻り高値を終値で上抜いた事が無い』と言う事ですが、昨日の上昇によって中期トレンドのラス戻り高値兼ダブルトップの山の部分(チャート画像『CP1』の部分)でもある『110.891』のラインを試しに来ている状態となっています。
『110.891』を破るような事があれば中期トレンドの方向性に変化が生じるという事になりますが、逆に言うと逆張りの売りを仕掛けやすいポイントと言う事でもあります。
中期トレンドの視点に立った場合『110.891』を破るまでは目線は下と言う事で良い訳ですが、破ってしまった際には上の方から売っている場合は手仕舞う必要性が出てきます。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
ユーロ/円の値動き
始値:129.094
高値:130.022
安値:129.063
終値:129.830
+73.6pips(高値から安値:95.9pips)
ユーロ/円のレジスタンスライン
131.007
ピンクの点線のライン
短期トレンドの戻り高値
130.822
ピンクの点線のライン
短期トレンドの戻り高値
130.167
赤の点線のライン
短期トレンドの旧サポートライン
130.058
赤の点線のライン
短期トレンドの旧サポートライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ユーロ/円のサポートライン
129.849
緑の点線のライン
短期トレンドの旧レジスタンスライン
129.541
青の点線のライン
短期トレンドの押し安値
128.970
青の点線のライン
短期トレンドの押し安値
128.103
青の点線のライン
短期トレンドのサポートライン
128.039
青の点線のライン
短期トレンドの押し安値
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ユーロ/円の解説
8月15日のユーロ円相場は、上昇の流れでの推移となりました。130円代でクローズしなかったものの129円代後半でクローズしています。
8月11日に付けた安値『128.103』を当面の底(ヒゲは切っています)として、昨日・一昨日と上昇してきたわけですが俯瞰すれば『131.288~128.103』の中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)の方波の中での値動きであり、本日寄り付き時点のレベルは『131.288~128.103』の方波の50%戻し~61.8%戻しの間くらいの水準にあります。
近視眼的な状態としては、白い楕円で囲ったレベルはサポレジが比較的近接して存在していますが、その上下は次のサポレジまで比較的距離があり、このレベルの近辺でポジションを持ったという人は隙間の空いているエリアに入り込んでしまった場合、潔く損切りをしないと思わぬ損失を被る可能性もありますので注意が必要です。
個人的には、本日寄り付きの段階ではどこかで戻り売りをしてみたいという考えに変わりはありませんが、まだそのタイミングが訪れていないという情勢にあります。方法論として高い所でやや逆張り気味に売るという手もありますし、短期トレンドの折り返しを待って売って行くという手もあるわけですが、どちらにせよ大きめの隙間を狙えるタイミングで仕掛けて行きたいと思います。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
ユーロ/ドルの値動き
始値:1.17796
高値:1.17919
安値:1.16865
終値:1.17327
-46.9pips(高値から安値:105.4pips)
ユーロ/ドルのレジスタンスライン
1.18841
ピンクの実線のライン
中期トレンドの高値
1.18365
ピンクの実線のライン
中期トレンドの高値
1.18175
赤の点線のライン
短期トレンドの旧サポートライン
1.17923
ピンクの点線のライン
短期トレンドのレジスタンスライン
1.17727
赤の点線のライン
短期トレンドの旧サポートライン
1.17556
ピンクの点線のライン
短期トレンドのレジスタンスライン
1.17423
赤の点線のライン
短期トレンドの旧サポートライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ユーロ/ドルのサポートライン
1.16911
青の点線のライン
短期トレンドのサポートライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ユーロ/ドルの解説
8月15日のユーロドル相場は、東京時間~NY時間OP前後にかけて大きく下落、一時『1.16865』迄下落する場面もありましたが、引けにかけて戻し1.17ドル代で引けています。
こうして見てみると生きているサポレジが比較的昔のモノかごく最近出来たモノしかないという事が分かります。もっとも、ごく最近出来たものは少し前のサポレジと同じようなレベルにあり、それらの引き直しと言う事も言えますが、ユーロドルはサポレジで止まらず、少しオーバーシュートしたりする事が比較的多く、几帳面な人は時としてイラつきを覚える通貨ペアなのですが、そういう通貨ペアなんだくらいに思っておきましょう。
現在あるサポレジの中でも短期トレンド絡みのサポレジは、『引ける所に引いてみた』と言う感じのモノであり、一番上と一番下以外はどの程度の信頼度があるか怪しいと言えます。何故こうなるのかと言うと短期トレンドの波が描き難いくらいの戻りを付けながら下落しているからで、ユーロドルにおいては割とよくある現象でもあります。
『それじゃトレード出来ないよ!』と思われる方も沢山いらっしゃると思いますが、正にその通りでそういう時には触らないという事が正解となります。サポレジというモノは、時が経てば淘汰されて自然と重要なモノだけ残りますので、無駄なサポレジが淘汰されて分かり易くなった所で仕掛ければ良いモノですので、『波が描き難い・重要なサポレジが分からない』と言う状態になってしまった時には、とりあえず引けそうな所に引くだけ引いて見て、それらが淘汰されてから仕掛けを考えて行くクセを付けるようにしましょう。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
17:30 【英国】 7月失業保険申請件数
17:30 【英国】 7月失業率
17:30 【英国】 6月失業率(ILO方式)
18:00 【ユーロ】 4-6月期四半期域内総生産(GDP、改定値)(前期比)
18:00 【ユーロ】 4-6月期四半期域内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)
20:00 【南アフリカ】 6月小売売上高(前年同月比)
21:30 【米国】 7月建設許可件数(前月比)
21:30 【米国】 7月住宅着工件数(年率換算件数)
21:30 【米国】 7月住宅着工件数(前月比)
21:30 【米国】 7月建設許可件数(年率換算件数)
21:30 【カナダ】 6月対カナダ証券投資額
27:00 【米国】 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨