雇用統計はあまり意識されず。北朝鮮は長距離ミサイルの発射実験準備
更新日時:
先週末金曜日は、米雇用統計が発表されました。
9月失業率
前回:4.4%
予想:4.4%
結果:4.2%
9月平均時給(前月比)
前回:0.1%
予想:0.3%
結果:0.5%
9月非農業部門雇用者数変化(前月比)
前回:15.6万人
予想:8.0万人
結果:-3.3万人
と言う結果になりました。結果だけ見れば、非農業部門雇用者数はマイナスですが、ハリケーン『イルマ』の影響と言う事で、織り込み済みだった感もあり、平均時給が伸びていた事が好感され、発表直後はドル買いに傾きました。
しかし、その後、北朝鮮が長距離ミサイルの発射実験を準備しているとの報道によって、ドル売りとなりました。
ロシア通信(RIA)によると、今週北朝鮮を訪問したロシア下院議員が北朝鮮は長距離ミサイル発射実験を計画しており、米国の西海岸が射程距離に入るとの見方を示していると述べたとの事です。
北朝鮮情勢は緊迫してきており、一触即発の状態になりつつありますが、この報道が真実かどうかは別として、ロシアの狙いは『アメリカにミサイルが届くよ』と言う事を示す事で、アメリカを折れさせ、話し合いによる解決に誘導したいという底意があるように思われます。
ただ、これがアメリカにどの程度影響を与えるかと言うと懐疑的で、今現在、アメリカにミサイルが届くかどうかは確かな事は言えないとしても、このまま放置すれば近い将来確実にそうなる事は火を見るより明らかで、アメリカがそうなる前に攻撃して禍根を断とうという考えに至ったとしても、不思議な事ではなく、こういう情報を流す事が武力衝突回避に繋がるかと言えば、懐疑的な部分もあります。
ドル/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ドル/円の値動き
始値:112.801
高値:113.431
安値:112.598
終値:112.636
-16.5pips(高値から安値:83.3pips)
ドル/円のレジスタンスライン
113.374
ピンクの点線のライン
112.898
赤の点線のライン
112.833
ピンクの極太のライン
112.780
赤の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ドル/円のサポートライン
112.437
青の点線のライン
112.363
青の点線のライン
112.810
青の極太のライン
112.271
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ドル/円の解説
【日足】
ドル円は赤いラインで描いた『逆N』の下落トレンドの形状を崩してから、『押し目無き上昇』が続いてきましたが、9月下旬辺りから上昇の勢いが衰えてきているような感じの値動きになっています。
日足レベルでは明確なトレンドはない状態にあり、引き続きピンクのラインで描いた下落の方波の中での値動きになっています。
直近高値ライン『112.833』を明確に上抜け出来ない状態にある一方、直近安値ライン『112.314』の近辺では買いの勢いが強く、日足レベルでは『112.314』~『112.833』のレンジ(※ヒゲは切って考えています。)になっており、先週末金曜日の雇用統計の発表では、一時的に『112.833』をブレイクしたものの終値では『112.833』の下で引けており、結果的に長い上ヒゲを出す格好になっています。
9月の終盤から上値を試す場面があっても、上ヒゲになる事が多く(チャート画像白い楕円)、113円代では売りたい参加者が多いという事を示しています。
日足レベルでは、113円代に乗せてクローズ出来るか?と言う点が一つの注目材料になろうかと思われます。
また、9月8日から始まった上昇の中で、『上昇に対する比率』と言う意味では、23.6%以上に到達するような押しは一度も入っていない状態にあります。『108.823』~『112.833』(※ヒゲは切って考えています)の上昇に対して、フィボナッチリトレースメントをあてたものが黄色のラインになりますが、それぞれ・・・
23.6%戻し近辺・・・111.719
38.2%戻し近辺・・・110.734
50.0%戻し近辺・・・110.240
と言った感じになっており、50.0%戻しライン近辺である『110.240』を下抜いてしまうと『107.823』までラウンドナンバー以外の日足レベルのサポレジはないという事になります。
青い網掛けの部分は日足レベルのサポートライン~次のサポートライン迄の距離が比較的長いエリアであり、こういうエリアの手前で逆張りをして破ってしまうと殊の外大きな下落に繋がる可能性もありますので、逆張り派の人は、こういった所で逆張りをする場合、損切りを徹底する必要性があります。
逆に破った場合には、絶好の短期売買ポイントとなる可能性もありますので、こういったサポートライン近辺での波形をしっかり見て行くようにしましょう。
【1時間足】
イッテコイ以上の値動きになっていますが、短期売買をする場合には非常にやり難い値動きであったかと思います。
イベントを受けての値動きですので、触らずに様子見と言う事で良かったかと思います。
ユーロ/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ユーロ/円の値動き
始値:132.098
高値:132.758
安値:131.962
終値:132.175
+7.7pips(高値から安値:79.6pips)
ユーロ/円のレジスタンスライン
133.131
赤の点線のライン
133.069
ピンクの点線のライン
133.017
ピンクの点線のライン
132.905
ピンクの極太のライン
132.852
ピンクの点線のライン
132.696
ピンクの点線のライン
132.622
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/円のサポートライン
132.024
青の点線のライン
131.891
青の点線のライン
131.804
緑の極太のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ユーロ/円の解説
【日足】
ユーロ円の日足の形状は上昇トレンドの状態にあり、9月8日~21日の上昇に対して、押しと思しき下落が入った格好になっています。
黄色のラインは9月8日~9月21日にかけての上昇に対して、フィボナッチリトレースメントをあてたものになりますが、昨日に関しては50.%戻しラインと61.8%戻しラインの中間にあるサポートライン『131.804』~『132.905』のレンジに入り込んでいます。
パッと見の印象として、下には数多くのサポートラインが存在しており、上にはそれほどレジスタンスラインが無いという状態になっています。
投資というモノは、売っても良いし、買っても良いモノなわけですが、どちらにしても言える事は、サポレジが無い隙間を狙って行く事が肝要で、隙間の幅が広ければ広い程良いという事は確かです。
買いの場合であれば、『132.905』を上抜ければ、『134.251』迄は日足レベルのレジスタンスはラウンドナンバー以外では存在せず、売りの場合であれば、『129.603』を破れば『128.406』迄目ぼしいサポートラインはなく、更に『128.406』を破れば『125.357』まで目ぼしいサポートラインはないという事になります。
こういった広く隙間の空いているエリアは狙い目のエリアと言う事になりますが、現実問題として、売り方面で狙いたいエリアまでは結構な距離があり、仮にそういった局面が訪れるとしても、まだまだ先の事になろうかと思われ、現状では『132.905』を上抜くかどうかに注目して行くという事になろうかと思われます。
【1時間足】
イベントを受けての値動きだった上、イッテコイ的な値動きであった為、トレードは難しかったのではないかと思います。
先週末金曜日に関しては、様子見と言う事で良かったように思います。
ユーロ/ドル
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。
ユーロ/ドルの値動き
始値:1.17098
高値:1.17380
安値:1.16687
終値:1.17326
+22.8pips(高値から安値:69.3pips)
ユーロ/ドルのレジスタンスライン
1.18287
ピンクの点線のライン
1.18199
ピンクの点線のライン
1.18132
ピンクの極太のライン
1.18104
ピンクの点線のライン
1.17893
赤の点線のライン
1.17792
ピンクの点線のライン
1.17746
ピンクの点線のライン
1.17535
赤の点線のライン
1.17355
赤の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/ドルのサポートライン
1.17216
青の極太のライン
1.17136
緑の点線のライン
1.17068
緑の点線のライン
1.16880
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ユーロ/ドルの解説
【日足】
ユーロドルは日三尊のネックライン(『1.18617』)を下抜け、『1.17216』のラインを跨いでの攻防が続いています。
『1.17216』のラインの下は『1.14658』までラウンドナンバー以外でのサポートラインが存在しないエリアで、ショートで狙って行く価値のあるエリアですが、赤い網掛けの中に完全に潜らないように買い方が頑張っていると言った状況にあります。
このまま赤い網掛けのエリアから脱して、再度上値を追って行く展開となるのか?赤い網掛けのエリアに沈んでいくのかは誰にも分かりません。
ポジションを持っていない人は、赤い網掛けのエリアを脱したあるいは赤い網掛けのエリアに沈んだと分かってから仕掛けを考えれば良いかと思います。
上の方から売っているような人は、『1.18132』を上抜くような事があれば、ダブルボトムを形成・ネックラインブレイクと言う事になりますので、そうなった場合にはエグジットするという事で良いかと思います。
【1時間足】
黄色のラインは10月5日18:00頃~10月6日15:00頃にかけての下落に対して、フィボナッチリトレースメントをあてたものです。
この部分の値動きを波形として捉えるとすれば、赤いラインで描いた波のようにダブルボトムを形成・ネックラインを上方にブレイクしたと捉えることも出来ますし、白いラインで描いた波のように下ってきて戻りが入った所で引けたというように捉えることも出来ます。
白いラインのような波形として捉える場合には、50.0%と61.8%の間に『1.17355』と言うレジスタンスラインがあり、同ラインを戻り売りポイントとして見る人がいてもおかしくないという事になります。
どちらの波形として見るのか?という事を考える事にあまり意味はなく、少なくとも二通りの波形が描けるという事を認識した上で、日足レベルの重要サポートライン『1.17216』を破ったのか?サポートされたのか?を考えて行くという事になります。
オレンジの波形として見るのであれば、サポートされたのではないか?と考えても良さそうな感じですが、白い波形として見るのであれば、サポートされたと考えるには時期尚早と言う事になります。
買い目線として考えるのであれば、どちらの波形として見ている人も上目線になる事が必要ですので、ネックラインブレイク→即エントリーではなく、ここはガマンしたい所だったかと思います。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
10:45 【中国】 9月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)