FOMCメンバーの発言が強気な感じなのが気になる~ドル・円・ユーロ相場~2016年03月23日振り返り
更新日時:2016年03月24日 07:40
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。2016年03月23日のドル・円・ユーロ相場をユーロ/円を中心に振り返って行きたいと思います。
ユーロ/円の日足の形状は、上ヒゲ・下ヒゲ共にそれほど長くない陰線となりました。やや膠着状態に入ってきているような感じがします。
ドル/円の日足の形状は、寄り引け同時線のような形状となりました。2月上旬~中旬にかけてのレンジの下限付近で頭を抑えられつつあり、この付近がレジスタンスラインとなるのかどうかに注目したいと思います。
ユーロ/ドルの日足の形状は、陰線となりました。年初来高値圏からの下落の流れが継続しています。前々回の高値付近に近づいてきており押し目買いが入るかどうかに注目したいと思っていますが、2月中旬から2月末の下落はほぼのストップだった事を考えると押しが入らない可能性もあるような感じがします。
■ユーロ/円
始値:126.02
終値:125.62
高値:126.23
安値:125.49
-40pips(安値から高値74pips)
■ドル/円
始値:112.34
終値:112.36
高値:112.89/p>
安値:112.12
+2pips(安値から高値77pips)
■ユーロ/ドル
始値:1.1215
終値:1.1179
高値:1.1222
安値:1.1158
-36pips(安値から高値64pips)
非常に小動きでやりようのない一日
昨日は主要3通貨ペア共に全般的に小動きな一日でした。
一昨日はテロの影響で124代に突っ込んでくる局面もありましたが、俯瞰するとユーロ円は125.50~126.25のレンジに入り込んでいるような状態になっています。テロによる急落を除けば、先週末辺りから比べるとレンジの下限が少し上がってきていて、レンジが収束してきている事が見て取れます。
こういう時は、レンジ上限・レンジ下限でピンポイントで入るくらいしかやりようがありませんが、反発を確認しないで入る事は相当なリスクを伴いますので、無理に参加しなくても良い一日だったかと思います。
アメリカの要人の強気発言が気になる
このところ、FOMCメンバーの発言が強気な感じなのが少し気になっています。
先週のFOMC声明文は割とハト派的な内容であったように思うのですが、セントルイス地区連銀のブラード総裁が『政策当局者は4月の次回FOMCで利上げを検討するべきだ』と発言したり、フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁が『利上げを進めるには十分な根拠がある』と発言したりしていて、そこが少し気になります。
FOMCのハト派色を中和しようとしている狙いなのか本気で4月や6月の利上げを考えているのかは定かではありませんが、日銀も4月会合での追加緩和の可能性もあり、来月はその辺りの思惑を巡っての値動きとなるのかも知れません。
ただ、我々トレーダーはチャートを見てチャートの値動きだけを追って行く事が大切なので、そういった事に左右されたり予断を持ったりせずに相場に向き合う事が大切だと思います。
それでは本日も頑張りましょう!
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