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今の波はどのシナリオなのかを常に考える~2016年10月12日の為替相場解説~

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ドル/円の解説

ドル円1時間足20161013-01

ドル/円の環境認識

ピンク色のラインの長期波動に修正を加え、昨日の高値のラインに終点を延長しました。今後、高値が更新されれば、再度修正を行う可能性があります。波形を描く作業はこれの繰り返しですが、引いた波形に固執しないという事とコロコロ引き直すという事のバランスが難しい分野とも言えます。

話が余談に流れましたが、ピンク色の波形の方波が上へ向かっているという流れの中で、オレンジ色の中期波形をカウントして行くとチャート画像のカウントのようになります。

エリオット波動理論は、5波が終わるとA波~C波で構成される調整波というモノが出て、8波1サイクルになるのが基本形になるのですが、そうはならいない時があります・・・というか、そうはならない時も割と多いです。

そういう時に出る波が『X波』というモノになるのですが、緑色で引いた波が『X波』にあたります。『X波』と言うのは評価が難しい波ではあるのですが、『8波1サイクル』という事に固執すると目線を決め付けてしまって、手痛い敗北を喫してしまう事もありますので、『8波1サイクル』にならずに『X波』が出て流れが継続して行く可能性というモノを常に頭に置いておく必要性があります。

10月11日の記事で、今後考えられるシナリオの1つとして『雇用統計を受けた下落の波がX波で上昇のトレンドが継続して行くケースが考えられる。』といった事を書きました。

昨日の値動きによって、上昇トレンドへ回帰して行ったかのような値動きとなっています。上記のシナリオになった公算が高いと言えますが、『安値LA1』から始まった上昇の流れが調整波でC波迄で終わってしまうという可能性も有ります。決め付けや予断を持つ事なく、しっかりと波形を見て行く事が大切です。

ドル/円の値動きの考察

ドル円1時間足20161013-02

昨日寄り付き時点での中期的な値動きとしては、太い赤線で引いた波形『MW1(102.848~103.982)』の方波の中での値動きでした。

俯瞰すれば、『MW1』に対する押し目買いと太い黄色の線で引いた波形『MW2』に対する戻り売りが交錯し、最終的に『MW1』に対する押し目買いが勝ったと見る事が出来ます。

白い楕円で囲った部分を見ると高値・安値共に切り下げてきた短期波形が安値・高値共に切り上げる流れになっており、短期トレンドが転換しています。

中期波形『MW2』を構成する短期波形に対して、緑色のトレンドラインを引く事が出来ます。このトレンドラインを突き抜けたと同時に短期波形も安値・高値共に切り上げる流れとなり、短期トレンドが上向きに転換しています。

この値動きを見て、トレンドラインの裏側に当たったタイミングの『EP1』でのエントリーが考えられました。また、余談ではありますが、ショートのポジションを持っていた場合には、この段階でエグジットしておく必要性があります。

『EP1』で入れなかった場合には、短期波形の直近高値をブレイクしてきたタイミングの『EP2』で入るという事も考えられますが、飛び乗りのエントリーになってしまうので、入るには多少の度胸が要求されたポイントであったかと思います。

ユーロ/円の解説

ユーロ円1時間足20161013-01

ユーロ/円の環境認識

現段階では、ピンク色の長期波形の方波に対する押し局面進行中と言った形状になっています。

チャート画像の黄色いラインは、ピンク色の長期波形の方波に対してフィボナッチリトレースメントをあてたものになります。昨日は上昇する結果となりましたが、俯瞰すれば、ピンク色のラインで引いた長期波形の50%戻し程度のラインで反発しています。

オレンジ色のラインで引いた中期波形が反転したと言える状況になっていないので、買いは時期尚早と言えますが、白い楕円の部分の一連の下落の流れを調整波と考えるのであれば、ショートのポジションを持っている人はエグジットしておく相場であったという事は出来ます。

ユーロ/円の値動きの考察

ユーロ円1時間足20161013-02

『安値A』→『安値B』と微妙ではありますが、安値を切り上げ、更に赤いラインで引いた直近高値をブレイクした事で、短期的な下落の流れを崩しています。

『EP1』の辺りでロングをするという選択肢もナシではありませんが、中期波形は下向きの状態にあるので、買いは時期尚早と言えます。ちなみに私は『EP1』でのロングはしませんでした。『EP1』の辺りで買ったのであれば、それはそれで良いと言えますが、あまり欲張って伸ばすポジションではないように思えます。

ユーロ/ドルの解説

ユーロドル1時間足20161013-01

ユーロ/ドルの環境認識

俯瞰すれば、ピンク色のラインで引いた長期下落トレンドの5波目進行中と言った状況になっています。

チャート画像の黄色のラインは、『高値A』からの下落に対して、フィボナッチリトレースメントをあてたものになります。こうしてみると『高値A』から『安値A』迄の値幅と『安値A』から昨日の安値までの値幅が大体同じくらいの値幅になっています。安値をブレイクした時の値幅の期待値は、直近の高値から安値迄の値幅と同程度等と言ったりする事もありますが、そろそろ戻りがあるのかどうか注目して行きたいと思います。

ユーロ/ドルの値動きの考察

ユーロドル1時間足20161013-02

昨日のユーロ/ドルは、下落の流れで推移しましたが、戻りらしい戻りが無いような値動きでしたので、エントリーのタイミングは計り難かったように思えます。

ショートをして行くには、遅きに失した感がありますので、新規の売りについては様子見で良かった1日であったかと思います。