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例え今すぐトレードの役に立たなくても続けることに価値がある~2016年10月14日の為替相場解説~

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ドル/円の解説

ドル円1時間足20161017-01

ドル/円の環境認識

ピンク色のラインで引いた上昇の波形の方波が継続している状況にあります。

その中で、オレンジ色のラインで引いた中期波形は、上向きの状態を保っており、基本的には上目線で良かった相場と言えます。

白い楕円で囲った中期波形の方波を見ると確かに押しが深く、ショートしたいという欲求に駆られるという精神状態になってしまうという事もあると思うのですが、前回の安値を更新したわけではなく、上向きの波を崩したというわけでもないので、しっかりと波を見て目線を付けてたのであれば、目先の値動きに惑わされないようにして行かなければなりません。

ドル/円の値動きの考察

ドル円1時間足20161017-02

オレンジ色のラインで引いた中期波形は、安値・高値共に切り上げる上昇の流れにありました。

中期波形の上昇の流れに対し、チャート画像白い楕円の部分において、青いラインで引いた短期波形が高値・安値共に切り下げる流れとなり、中期波形の流れに逆行しています。短期波形に対して引いたトレンドラインが緑色のトレンドラインとなりますが、このトレンドラインを破ったタイミングである『EP1』でのロングが考えられるかと思います。

時間が時間なので、起きていられたかどうか?という事が問題であったかと思います。

ここで入れなかった場合、『押し目待ちに押し目ナシ』的な値動きになってしまったので、エントリータイミングが無いような感じになってしまいましたが、中期波形(あるいは長期波形)に対して、短期波形(あるいは中期波形。要するにひとつ下位の波形)が逆行した場合、短期波形に対してトレンドラインを引いて、トレンドラインブレイクでエントリーをして行く方法は、波が折り返す前に入れるトレードタイミングなので、この方法はエントリータイミングを計る上で比較的便利な方法ですので、マスターしておくと色々な局面で役に立つと思います。

ユーロ/円の解説

ユーロ円1時間足20161017-01

ユーロ/円の環境認識

引き続き、ピンク色のラインで描いた長期波形の方波に対する押し局面進行中と言った形状となっています。

チャート画像白い楕円の部分でダブルボトムを形成しつつあったのですが、ネックライン付近から反落して、トリプルボトムを形成しつつあります。やや、高値を切り下げていますが、安値を抜いて行く事になるのか注目して行きたいと思います。

ユーロ/円の値動きの考察

ユーロ円1時間足20161017-02

オレンジ色のラインで引いた中期波形がダブルボトムを形成しつつある状態にあり、このダブルボトムを狙うトレードが考えられました。

チャート画像白い楕円で囲った部分、ダブルボトムの右側の谷を形成する青い短期波形に対して引いたトレンドラインが緑色のトレンドラインとなります。

このトレンドラインをブレイクして、トレンドラインの裏側に当たったタイミングの『EP1』でのロングが考えられたかと思います。

結果的にウマい具合にダブルボトムにならず、ネックライン付近から反落して来る形になってしまいました。高い所で利食えたのであれば、それに越した事はありませんが、最低限、短期波形が崩れたタイミングである赤のラインを下抜いてしまった所で撤退しておく必要があります。

ダブルボトムと言うのは、完全に波形が折り返したわけではないタイミングを狙うもので、一種の打診買い的タイミングでのエントリーとなります。成功した場合には、1波の最初の方を捉えられるという旨味もあるのですが、トレンドが反転しないという事もあり得るので、あまりポジションを引っ張らずに撤退するという姿勢も必要になります。

ユーロ/ドルの解説

ユーロドル1時間足20161017-01

ユーロ/ドルの環境認識

引き続き、下落の流れが継続している状況にあります。

チャート画像に引いた黄色のラインは、直近の下落に対して、フィボナッチリトレースメントをあてたものになります。

直近の下落の大体、23.6%戻し程度の所から戻り売りが入った形になっていて、浅目の位置から戻り売りが入ったという事は言えると思います。

ユーロ/ドルの値動きの考察

ユーロドル1時間足20161017-02

直近の下落は、戻りが無いような感じで下落してきたという感じがするので、初めてまとまった戻りが入ったと言えますが、ショートのタイミングは計りにくい感じであったように思えます。

戻り高値となった赤のラインは、白い楕円で囲った部分の戻り高値になるのですが、ここを意味のある高値として認識するというのは少し難しかったかなと思います。

チャートに現れる様々なサイズの波は、『終わってみれば分解出来る』という種類の波もありますので、現在進行形では分解できないような場合には、タイミングが取れないという事もあります。

主に短期波形において良く起こる事ですが、相場をやっている上でそれは仕方ない事でもありますので、現在進行形で捉えられなかったような場合には、無理に手を出さず、認識が出来た段階で波形を描いていくという事が重要で、それが未来のトレードの役に立つ事もあります。

『分からないから波形を描かない』という事ではなく、今すぐのトレードには役に立たなくとも、分かった段階で波形を描いて行く事がトレードスキルの向上に繋がりますので、常に波形をよく見て時に修正を加えながら波形を描いて行く事が非常に重要と言えます。