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波形で利食うと決めているなら含み益の数字に惑わされてはいけない~2016年10月25日の為替相場解説~

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ドル/円の解説

ドル円1時間足20161026-01

ドル/円の環境認識

長期トレンド(ピンク色のラインで描いた波形)の前回高値『104.559』を上抜いてきました。しかし、滞空時間は3時間ほどで、104.559よりも上に定着するというわけには行きませんでした。

俯瞰すれば、長期トレンド(ピンク色のラインで描いた波形)・中期波形(オレンジ色のラインで描いた波形)共に上昇トレンドの形状にありますが、次の高値トライに失敗するような事があると長期トレンドが右の山が高いダブルトップになる可能性も有り、注意が必要です。

ドル/円の値動きの考察

ドル円1時間足20161026-02

長期トレンド・中期トレンド共に上昇の形状にあります。ただ、昨日に関しては、既にロングのポジションを仕込み終えていなければならず、新規にロングのポジションを持つという相場ではなく、既に持っているロングのポジションをどうするかを判断する日であったという事が出来ます。

個々の投資スタイルによって異なりますが、大体、以下のような対応が考えられたかと思います。

1.長期トレンドの前回高値『104.559』で一旦利食う

長期トレンドの前回高値として注目されるプライスであった『104.559』を目標値として一旦利食ってしまうというモノです。売りが入ってきやすいレベルでもあり、一種の達成感が出てくるポイントでもあるので、短期売買寄りのトレードをしている人は、利食いをしてしまっても良いポイントと言えます。

2.中期の波形が崩れるまでは持つ

この記事を書いている今現在、押し局面進行中と言った状態にありますが、中期トレンド(オレンジ色のラインで描いた波形)を取りに行くトレードをしているのであれば、中期トレンドが崩れるまではポジションをホールドするという考え方もあります。

この判断をした場合、正解か間違いかは今の段階では分かりませんが、一つ言える事は押しが入ってきた時に含み益が少なくなったり、最悪、建値以下になるような状態になる事があったとしても、数字に惑わされず波形を見て判断を下していく必要があります。

数字に惑わされてしまうと中途半端な所でエグジットしてしまうという事にもなりかねませんので、中期の波形の形状で利食うと決めているのであれば、短期的な動きに惑わされないようにする事が重要です。

ユーロ/円の解説

ユーロ円1時間足20161026-01

ユーロ/円の環境認識

中期トレンド(オレンジ色のラインで描いた波形)の前回高値のライン(ピンクの破線)で頭を抑えられた形となったという状態かと思います。

10月6日以来、中期トレンドの高値を切り上げた事はないという相場がずっと続いていますが、昨日についても高値切り上げには及びませんでした。

俯瞰すれば、中期トレンドに対して引いたトレンドライン(緑色のライン)に沿って、下落してきたという事が出来ますが、このトレンドラインを実体で上抜けたのは初めてで、この事で、トレンドラインを緑色→赤のように修正する必要性が生じますので、トレンドラインの角度に変化が生じるという事は言えます。

ユーロ/円の値動きの考察

ユーロ円1時間足20161026-02

昨日の記事で、打診買いを仕掛けるのもアリと言う事を書きましたが、打診買いを仕掛けていた場合には、短期トレンド(青いラインで引いた波形)が崩れた『EX1』の辺りで撤退しておく必要があります。

昨日の記事で説明したロングのエントリーは、あくまでも『打診買い』と言うレベルのもので、あわよくば中期トレンド(オレンジ色のラインで引いた波形)が上昇トレンドになって行ったらいいなと言うエントリーですので、中期トレンドの直近高値を超えたならともかく、中期トレンドの直近高値を超えずに短期トレンドが反転してきてしまった以上、一旦撤退しておく事が妥当な判断となります。

今後、中期トレンドの前回安値を更新せずに短期トレンドが折り返すような事があれば、中期トレンドの転換の可能性が高まってきますので、そうなった時に再度買って行けば良いという事なのですが、波形の形状によって臨機応変に判断を変えて行く事も重要です。

ユーロ/ドルの解説

ユーロドル1時間足20161026-01

ユーロ/ドルの環境認識

チャート画像白い楕円の部分がダブルボトムになりかけましたが、ネックラインを越えきれなかった形になっています。

9月26日以降、中期トレンドの前回高値を実体で超えた事は一度も無いという状況が続いていますが、いつその状況を崩すのかを見て行きたいと思います。

ユーロ/ドルの値動きの考察

ユーロドル1時間足20161026-02

短期的には、白い網掛けのレンジ=直近の中期トレンドの方波の中での値動きになっているという事が言えると思います。

当面、どちらへブレイクして行くかを見て行くという事で良いかと思います。