クリントン氏優勢。トランプ氏の逆転は?~2016年11月07日の為替相場解説~
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いよいよアメリカ大統領選挙の投開票が迫ってきました。
最新の報道では、クリントン氏優勢との見方が広がっています。
こればかりは蓋を開けて見なければ分かりませんが、思えば、英国の国民投票も直前までEU残留派が僅差で上回っていたという状況下から、蓋を開けて見ればEU離脱という事になり、大きなサプライズとなってポンドの暴落を呼びましたが、そういう事も無いとは言えませんので、リスクを落として臨むようにする必要性があります。
クリントン候補が勝つ分には、ドルの暴落と言った値動きには繋がりにくいかと思いますが、逆にトランプ候補の場合は、開票の結果が優勢と言ったような状態となっただけで暴落という事もあり得るかと思えますので、注意が必要です。
ドル/円の解説
ドル/円の環境認識
画像に引いた黄色のラインは、長期トレンド(ピンク色の波)に対して、フィボナッチリトレースメントを当てたものになります。
61.8%戻しラインの少し上での推移となっています。
長期トレンド(ピンク色の波)の方向性は、どちらでもないニュートラルな状態にあり、アメリカ大統領選挙の結果によって、方向性が定まる形になるのかというように思えます。
ドル/円の値動きの考察
昨日は、クリントン氏のメール問題をめぐるFBI長官の発言を受けて、大きく窓を開けて寄り付き、欧州時間序盤までその勢いが続きましたが、その後の値動きは落ち着いた値動きとなりました。
いよいよ、アメリカ大統領選挙の投開票を迎えるという事になりますが、イベント通過まで様子見という事で良いかと思います。
ユーロ/円の解説
ユーロ/円の環境認識
クリントン氏のメール問題をめぐるFBI長官の発言を受けての窓明け~その後の上昇の値動きによって、長期トレンド(ピンク色の波)の三角持合い並びに長期トレンドの直近高値『115.604』を一時的に上抜けする局面もありましたが、定着することは出来ずに反落してきています。
俯瞰すれば、11月1日~11月3日の下落のほぼ行ってこいと言う値動きと言う事かと思います。
ユーロ/円の値動きの考察
昨日のユーロ円は、寄り付きからの上げが一段落した後は小さい値幅での値動きに終始する形になりました。
イベント前ですので、参加する必要もないのですが、値動きとしてもやりようのなかった相場であったかと思います。
ユーロ/ドルの解説
ユーロ/ドルの環境認識
チャートに引いた黄色のラインは、10月25日から11月4日にかけての上昇に対して、フィボナッチリトレースメントをあてたものです。
先週末の引け間際を頂点として下落し、38.2%戻し近辺のライン付近で推移しています。
ユーロ/ドルの値動きの考察
大きく窓を開けて寄り付いたわけですが、その後の短期的な値動きとしては、比較的きれいな下落トレンドの形を形成しています。
いよいよアメリカ大統領選挙の投開票となりますが、何らかのサプライズの可能性も無いと言えませんので、通過するまでは様子見という事で良いかと思います。