FOMCでのドル高牽制懸念でドル下落
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昨日は、12月13日~14日のFOMCにおいて、ドル高を牽制する動きが出てくるのではないかとの懸念が浮上、全体的にドルが売られる展開となりました。
トランプ政権絡みのニュースとしては、国家経済会議の委員長に、ゴールドマン・サックスのゲーリー・コーン社長兼最高執行責任者(COO)を起用するとの発表がありました。
ちなみに財務長官に指名するスティーブン・ムニューチン氏もゴールドマン・サックスの元幹部で、ホワイトハウスの首席戦略担当兼上級顧問に就くスティーブン・バノン氏もゴールドマン・サックスで勤務していたことがあるそうです。ゴールドマン・サックス政権的色合いを帯びてきているような気もします。
今は、トランプ政権への政策期待で、動いている相場で、これに乗って行くべきと言う人もいれば、警戒すべきと言う人もいる訳なんですが、ファンダメンタルズで相場に勝つ事は出来ないので、あまり有識者と言う人々のファンダメンタルズ的分析に惑わされる事なく、チャートの方向性のみ注力して行く方が良いと思われます。
ドル/円
上の画像はドル円1時間足チャートです。
昨日のドル円は以下のような値動きとなりました。
■始値:115.383
■高値:116.111
■安値:114.841
■終値:115.007
-37.6pips(高値から安値:127pips)
昨日は、東京時間~欧州時間序盤にかけて上昇、一時『116.111』を付ける局面もありましたが、一転して反落、『114.841』を付ける局面もありましたが、引けにかけて少し戻して115.00近辺でクローズしています。
俯瞰すれば、白い楕円で囲った中期トレンドの方波(113.265~115.975)に対する押し局面進行中と見ることも出来ますが、ダウ理論的に言えば、中期トレンド(オレンジ色の波)は高値・安値共に切り上げている形状になっていないので、トレンドレスの状態と言えます。
トレードの方針としては、白い楕円の部分の上昇をエリオット波動理論的に言う1波もしくはA波と考えて、3波もしくはC波狙いの押し目買いをして行くという事で良いと思いますが、本日からFOMCが開催されますので、イベント通過まで触らないという事でも良いかと思います。
ユーロ/円
上の画像はユーロ円1時間足チャートです。
昨日のユーロ円は以下のような値動きとなりました。
■始値:121.504
■高値:122.918
■安値:121.504
■終値:122.304
+80pips(高値から安値:141.4pips)
値動きとしては、東京~欧州時間にかけて『122.918』迄上昇、NY時間から引けにかけて反落、122前半で引けています。
中期トレンド(オレンジ色の波)の直近高値『122.599』を上抜いた事で、中期トレンドは下落トレンドの形状を崩しており、トレンドレスの状態にあります。
本日寄り付き時点での状態としては、中期トレンドの方波(120.979~122.846)の中での値動きとなっており、押し目買いを狙って行くという事で良いかと思いますが、本日からFOMCが開催されますので、イベント通過まで触らないという事でも良いかと思います。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロドル1時間足チャートです。
昨日のユーロドルは以下のような値動きとなりました。
■始値:1.05287
■高値:1.06508
■安値:1.05244
■終値:1.06336
+104.9pips(高値から安値:126.4pips)
中期トレンド(オレンジ色の波)は、トレンドレスの状態にあります。
戻り売りを狙って行くという事で良いかと思いますが、本日からFOMCが開催されますので、イベント通過まで触らないという事でも良いかと思います。
本日について
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
09:30 【オーストラリア】7-9月期四半期住宅価格指数(前期比)
09:30 【オーストラリア】7-9月期四半期住宅価格指数(前年同期比)
09:30 【オーストラリア】11月NAB企業景況感指数
11:00 【中国】11月小売売上高(前年同月比)
11:00 【中国】11月鉱工業生産(前年同月比)
18:30 【イギリス】11月小売物価指数(RPI)(前年同月比)
18:30 【イギリス】11月消費者物価指数(CPI)(前月比)
18:30 【イギリス】11月卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)(前年同月比)
18:30 【イギリス】11月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
18:30 【イギリス】11月小売物価指数(RPI)(前月比)
19:00 【ユーロ】12月ZEW景況感調査
22:30 【アメリカ】11月輸入物価指数(前月比)
22:30 【アメリカ】11月輸出物価指数(前月比)
また、本日からFOMCが開催され、明日に政策金利の発表及びイエレン議長の定例記者会見があります。
イベント通貨まで休んでしまっても良いかと思われますが、参加する場合にはFOMC絡みの急な変動には注意が必要です。