トランプ大統領始動も大きな材料は出ず。突発的な要人発言に要注目。
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先週末金曜日(1月20日)は米大統領就任式が行われ、トランプ氏が大統領に正式に就任、トランプ政権が正式にスタートしました。
土日に何らかの政策が出るのではないか?との憶測がありましたが、大統領就任式~土日の間に新たな材料は出ず、大きな窓開け等はなく、予想されたよりは静かなスタートとなっています。
今の所、踏み込んだ政策は出てきておりませんが、トランプ大統領は20日の大統領就任演説で『通商、税制、移民、外交に関するすべての決定は、米国の労働者と家庭に恩恵を与えるものにする』との基本的なスタンスを改めて示し、『米国製品を買い、米国民を雇うという2つのルールが政策の原則になる』という選挙戦時からの主張を改めて表明しています。
また、先週末はアメリカの主要都市でトランプ大統領の過去の女性蔑視発言等に抗議する大規模デモが行われ、世界各地でも同様のデモが行われたようです。
今週もトランプ新政権絡みの要人発言や政策に注目して行く事になりそうです。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:114.855
高値:115.378
安値:114.202
終値:114.599
-25.6pips(高値から安値:117.6pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
112.605
チャート画像青い点線の水平線
中期トレンド(オレンジ色の波)の直近安値。
113.232~113.490
チャート画像青い点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
114.594~115.247
チャート画像ピンク点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
115.490
チャート画像ピンク点線の水平線
中期トレンド(オレンジ色の波)の直近高値。
1月20日のドル円相場は、終わり値ベースで見れば比較的小動きとなりました。
画像の尺の問題で左側の山が切れてしまっていますが、中期トレンド(オレンジ色の波)はダブルトップを形成しつつあり、短期トレンド(青い波)がダブルトップを形成しており、週明けの窓開けリスクを厭わないのであれば、チャート画像白い楕円の部分でのショートを検討しても良かったと思います。
チャート画像白い楕円のポイントでショートのエントリーをする事が出来れば、次の支持帯まで100pips以上の値幅があり、チャートの形状だけを見れば悪いエントリーではありません。週マタギのポジションとなる事とトランプ新政権が始動する事から、週明けの窓開けリスクはあったので、ここでショートをするかどうかは、それを許容できるかどうか?と言う判断だけの問題であったかと思います。
本日寄り付き時点の状況としては、中期トレンド(オレンジ色の波)はトレンドレスの状態にあり、『112.605』~『115.490』の中期トレンドの方波の中での値動きになっています。
その中で、『113.232~113.490の支持帯』 VS 『114.594~115.247の抵抗帯』 と言う様相を呈しています。
冒頭で解説した白い楕円の部分で売れた人は、『113.232~113.490の支持帯』を破るかどうかに注目しつつ、怪しい値動きが見えたら利食いと言う事で良いかと思います。
『112.605』のサポートラインを割ると中期トレンドのダブルトップが完成する事となる為、このラインの下には損切りの注文もそれなりに入っていると考えられます。また、新規の買いも入ってきそうなレベルでもありますが、このラインで逆張りをする場合には破ってしまうと損切りを巻き込んで大きな値動きに繋がる可能性も有りますので、逆張りをしようとしている人は、読みが外れてしまった場合には確実に逃げる事が重要です。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
【ユーロ/円の値動き】
始値:122.497
高値:122.939
安値:122.266
終値:122.623
+12.6pips(高値から安値:67.3pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
120.583
チャート画像青い点線の水平線。
中期トレンド(オレンジ色の波)の直近安値。
121.311~122.276
チャート画像緑色のラインのボックス。
中期下落トレンドの抵抗帯だったが、上辺をブレイクしてしまっている。サポレジ転換の可能性がある為、チャートに残してあるが力が失われている可能背もあるので過信は禁物。
121.820~121.980
チャート画像青い点線のボックス。
短期上昇トレンドの支持帯。
122.352~122.623
チャート画像ピンクの点線のボックス。
短期下落トレンドの抵抗帯。
122.842
チャート画像ピンク点線の水平線。
中期トレンド(オレンジ色の波)の直近高値。
1月20日のユーロ円相場は、あまり大きな値動きは見られず、終値ベースでは始値と同じレベルでの引けとなっています。
本日寄り付きの段階では、中期トレンドはトレンドレスの状態にあり、『120.583』~『122.842』の中期トレンドの方波の中での値動きになっています。
その中で、『121.820~121.980の支持帯』 VS 『122.352~122.623の抵抗帯』と言う様相を呈しており、『122.352~122.623の抵抗帯』の直ぐ上には『122.842』のレジスタンスラインが控えています。
また、チャート画像緑色のラインのボックスは、中期下落トレンドの抵抗帯であった部分で、『121.311~122.276』をカバーするボックスですが、サポレジ転換の可能性は残されています。上辺の『122.276』は行きも帰りも素通りなので意識されるプライスではなくなっていると言えますが、下辺の『121.311』については何とも言えません。
本日以降の値動きの中で、『121.820~121.980の支持帯』を下に抜けるような事があった場合には、多少の注意を払っておく必要はありますが、力が失われている可能性も有りますので過信は禁物ですし、逆張りの根拠のラインとするには心許無いラインですので、このラインでの逆張りを検討している場合にはやめた方が良さそうです。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
【ユーロ/ドルの値動き】
始値:1.06634
高値:1.07088
安値:1.06243
終値:1.06991
+35.7pips(高値から安値:84.5pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
1.05725~1.06028
チャート画像青い点線のボックス
1月11日~1月12日にかけての短期上昇トレンドの支持帯。少し古い抵抗帯だが、破られていない抵抗帯でもある。
1.05898
チャート画像青い点線の水平線
中期トレンド(オレンジ色の波)の直近安値。
1.05844~1.06265
チャート画像青い点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.06645~1.06944
チャート画像赤い点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性有。チャート解説の為に残存。
1.07146
チャート画像ピンク色の水平線
中期トレンド(オレンジ色の波)の直近高値。
1月20日のユーロドル相場は値幅としてはそれほど大きくありませんでしたが、上昇して引けています。
1月20日寄り付き時点の状況では、『1.05725~1.06028の支持帯』 VS 『1.06645~1.06944の抵抗帯』と言った情勢にありましたが、『1.06645~1.06944の抵抗帯』を上方にブレイク、更に本日寄り付きからの値動きによって『1.07146』のレジスタンスラインも破っています。
俯瞰すれば、1月19日に『1.05725~1.06028の支持帯』を試しに来ましたが、同抵抗帯が機能して反発上昇して行った形になっています。
1月23日寄り付きの段階では、中期トレンド(オレンジ色の波)は安値・高値共に切り上げのダウ理論的に言う上昇トレンドの形状にあり、基本的には押し目買いのタイミングを測って行くという事で良いかと思います。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
13:30 【日本】 11月全産業活動指数(前月比)
14:00 【日本】 11月景気先行指数(CI)・改定値
14:00 【日本】 11月景気一致指数(CI)・改定値
20:30 【ユーロ】 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
22:30 【カナダ】 11月卸売売上高(前月比)
24:00 【ユーロ】 1月消費者信頼感(速報値)
本日は、注目度の高い経済指標の発表はありません。
トランプ政権絡みの突発的な発言や政策絡みの発言等に引き続き警戒が必要です。