FRB緩やかな利上げ示唆でドル急落
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FRB(米連邦準備理事会)は3月14日~15日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)において、FF(フェデラルファンド)金利の誘導目標を25ベーシスポイント引き上げ0.75~1%とすることを決定しました。
しかし、2017年度は更に2度の利上げ、2018年度は3度の利上げで据え置かれ、利上げペースの加速については市場の予想よりも緩やかなペースに留まる事が示唆されたため、為替市場ではこれを受けてドル売りとなりました。
今回のFOMCでの利上げはほぼ決定的な情勢であった為、投資家の関心は利上げペースに移っていたかと思うのですが、『年4回』という予想が多かった為に失望からドル売りとなったという事になろうかと思われます。
いかにもハト派的なイエレン議長らしい利上げペースと言う事になろうかと思われます。
一方、注目されていたオランダの下院選挙では、出口調査でルッテ首相率いる与党・自由民主党がリードし、極右・自由党の議席は150議席中19議席にとどまっているとの報道で、ユーロが買われる動きもみられました。
欧州では、極右政党の躍進が続いていますが、オランダがその流れを止める事になるのか注目です。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:114.729
高値:114.877
安値:113.167
終値:113.454
-127.5pips(高値から安値:171.0pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
111.699
チャート画像青の点線
中期トレンドの直近安値。
111.746~112.487
チャート画像青の実線のボックス
中期トレンドの支持帯。
111.884
チャート画像青の点線
中期トレンドの直近安値。
112.786
チャート画像青の点線
中期トレンドのダブルボトムのネックライン。
113.515~113.897
チャート画像緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯でしたが、3月15日の値動きによって下方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
113.654~114.060
チャート画像緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯でしたが、3月15日の値動きによって下方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
113.674~114.606
チャート画像緑の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯でしたが、3月15日の値動きによって下方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
114.307~114.671
チャート画像緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯でしたが、3月15日の値動きによって下方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
114.505~115.158
チャート画像ピンクの実線のボックス
中期下落トレンドの抵抗帯。
114.584~114.830
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
115.420
チャート画像ピンクの点線
中期トレンドの直近高値。
3月15日のドル円相場は、FOMC~イエレン議長の定例記者会見を受けて、急落となりました。
中期上昇トレンドのラス押し安値であった『113.674』を下方にブレイクしており、中期上昇トレンドは一旦終焉を迎えています。
サポートになりそうだった支持帯をことごとく下方にブレイクしており、これらの旧支持帯がサポレジ転換して抵抗帯となる可能性も有ります。戻りが入った時にどこで止まるかを見て行く必要性があります。
一方、まだ生きているサポートとしては、『112.786』から下に断続的に存在しています。こういったレベルまで落ちて来るような事があれば、機能するかどうかを見極めていくという展開となりそうです。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
【ユーロ/円の値動き】
始値:121.699
高値:122.048
安値:121.193
終値:121.813
+11.4pips(高値から安値:85.5pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
118.284
チャート画像青の点線
中期トレンドの直近安値。
118.728~119.421
チャート画像青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
119.605~119.846
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
119.841~120.191
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
120.017~120.408
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
120.082~121.102
チャート画像青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
120.444~120.054
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
120.987~121.261
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
121.650~121.995
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
122.234~122.499
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
122.865
チャート画像ピンクの点線
中期トレンドの直近高値。
3月15日のユーロ円は、FOMC~イエレン議長の定例記者会見を受けて、ドル円に連れる形で下落しましたが、引けにかけて戻し、ほぼイッテコイ的な値動きとなりました。
中期トレンド(オレンジ色の波)は、ダウ理論的に言う高値・安値切り上げの上昇トレンドの形状にあります。
チャートを見ると中期上昇トレンドの支持帯である『120.082~121.102』の上辺近辺に支持帯が重なるようにして存在していますが、そのレベルで反発した格好になっています。
3月13日からの値動きによって、短期下落トレンドの抵抗帯がいくつか形成されており、『120.082~121.102』の支持帯を中心にマークしながら、短期下落トレンドの抵抗帯を足掛かりに売ってくる売り勢力の売り意欲の強さを見極めていくという事になりそうです。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
【ユーロ/ドルの値動き】
始値:1.06073
高値:1.07392
安値:1.06037
終値:1.07355
+128.2pips(高値から安値:135.5pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
1.04984
チャート画像青の点線
中期トレンドの直近安値。
1.05043~1.05241
チャート画像緑の点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯でしたが、3月3日の値動きによって上方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
1.05417~1.05255
チャート画像緑の点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯でしたが、3月3日の値動きによって上方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
1.05297~1.06243
チャート画像青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.05739~1.05929
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.06030~1.07115
チャート画像青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.07120~1.07498
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
3月15日のユーロドル相場は、FOMC~イエレン議長の定例記者会見を受けて急騰となりました。
中期トレンド(オレンジ色の波)は、ダウ理論的に言う高値・安値切り上げの上昇トレンドの形状にあります。
チャートを見ると3月14日の引け間際に付けた安値から反発した格好になっており、サポレジと言う観点からは中途半端な位置から反発しているように見えますが、1.06000のキリ番付近から反発した格好になっています。
今現在は、『1.07120~1.07498』の抵抗帯の中での値動きとなっていますが、ここを破る事が出来れば1.08000が視野に入ってこようかと思われます。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
--:-- 【日本】 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
06:45 【ニュージーランド】 10-12月期四半期国内総生産(GDP)(前期比)
08:50 【日本】 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
08:50 【日本】 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
09:30 【ニュージーランド】 2月新規雇用者数
09:30 【ニュージーランド】 2月失業率
15:30 【日本】 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
17:30 【スイス】 スイス国立銀行3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値
19:00 【ユーロ】 2月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
21:00 【英国】 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:00 【英国】 英中銀資産買取プログラム規模
21:00 【英国】 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:30 【米国】 3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30 【米国】 2月建設許可件数(年率換算件数)
21:30 【米国】 2月建設許可件数(前月比)
21:30 【米国】 2月住宅着工件数(年率換算件数)
21:30 【米国】 前週分新規失業保険申請件数
21:30 【米国】 2月住宅着工件数(前月比)
21:30 【カナダ】 1月対カナダ証券投資額
本日は日銀の金融政策決定会合並びに黒田総裁の会見、BOEの金融政策決定会合が予定されています。