米為替報告書、中国・日本・韓国・台湾・ドイツ・スイスを引き続き監視対象に指定
更新日時:
先週末金曜日(4月14日)の為替相場は、引き続き地政学的リスクが意識される形となり、北朝鮮の故金日成主席生誕105周年を翌日(4月15日)に控え、北朝鮮情勢に対する不安が材料視され、円高基調での推移となりました。
また、米財務省が公表した為替報告書において、中国・日本・韓国・台湾・ドイツ・スイスを為替操作国の指定こそしていませんが、昨年10月に続き監視対象に指定しています。
日本については、日銀の政策運営を『円安誘導とみなさない』立場を明確にした一方で、『円が過大評価されているという証拠はほとんどない』として一段の円安を牽制するに留まっています。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:109.083
高値:109.218
安値:108.540
終値:108.574
-50.9pips(高値から安値:67.8pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
108.749~10.279
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯
109.412~109.820
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯
110.165
チャート画像緑の点線
中期下落トレンドの安値のラインでしたが、4月11日の値動きによって下方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
110.244~110.757
チャート画像緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯でしたが、4月11日の値動きによって下方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
110.286
チャート画像緑の点線
中期下落トレンドの直近安値のラインでしたが、4月11日の値動きによって下方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
111.254~111.516
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯
111.468
チャート画像ピンクの点線
中期トレンドの高値。
111.746~112.487
チャート画像緑の実線のボックス
中期トレンドの支持帯でしたが、3月22日の値動きによって下方にブレイク。サポレジ転換の可能性アリ。
112.105
チャート画像ピンクの点線
中期トレンドの直近高値。
4月14日のドル円は、下落の流れでの推移となりました。大暴落と言うほど大きく下げたというわけではありませんが、始値が『109.083』で高値が『109.218』ですので、ほぼ終日下げ続けだったと言っても過言ではない値動きであったと言えようかと思います。
値動きとしては、短期下落トレンドの直近安値であった『108.749』を下抜き、短期下落トレンドが継続しています。
『108.749』で逆張りのロングをするというのもナシではありませんし、そういったエントリーが奏功する事もありますが、今回の場合はあっさりと下抜けてしまっているので、逆張りをした方は潔く損切りをしておく必要があります。
チャート画像赤で書いたような波形を認識出来ていれば、赤で書いた波のラス押し安値(紫色のライン)を下抜き、戻ってきたタイミング(チャート画像『B』の赤丸)で売って行くというエントリーが考えられたかと思います。
ちなみに私は、ここでのエントリーは行いませんでした。
理由としては・・・
1. 金曜日だったので週マタギのポジションを取りたくなかった
好みの問題とも言えますが、私はポジションを持っていると土日のニュースが気になってゆっくり出来ないのでタイプの性格なので、出来るだけ週マタギのポジションは持たないように心がけています。
2. 『108.749』のサポートラインまで値幅が無く、壁打ちになる可能性も有ると判断した
チャート画像『B』の赤丸の部分でのエントリーもナシではないと思うのですが、『108.749』のサポートラインまで20pipsも無いくらいの値幅しかなかった上に『108.749』のサポートラインとしての強さも分からないという状況であった事から、エントリーを見送りました。
結果的には下に抜けていってしまったので、売っておけばよかったという事になりますが、結果論なので仕方ないと思っています。
3. 出来れば『A』で売りたかったが、『A』で売れなかった
チャートに引いた緑のトレンドラインは、赤で書いた波形に対して引いたトレンドラインになります。
『A』のエントリータイミングは、トレンドラインを下抜き、裏側にあたったタイミングでのエントリーで、私は戻り売りをする際にはこのやり方をよく使うのですが、短期トレンドの波形の描き方として、赤のような波形と認識出来なくはないと思いながらも、波としては小さすぎるのではないか?と言う事に迷いがあり、その迷いから逡巡する部分があって、イマイチ自信が持てず、エントリーする事が出来ませんでした。
以上のような理由でノーエントリーの1日となりましたが、端的に言えば、『迷いがある時はエントリーしない』と言う事で、エントリーできたかどうかは赤のラインで引いた波を描けたかどうか?描けたとして、それを信じる事が出来たか?と言う事に集約されてくるのかなと思います。
本日についてですが、中期トレンド(オレンジ色のラインで描いた波)・短期トレンド(青いラインで描いた波)共に下落トレンドの形状にあり、基本的には下目線で良いかと思います。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
11:00 【中国】 3月鉱工業生産(前年同月比)
11:00 【中国】 1-3月期四半期国内総生産(GDP)(前年同期比)
11:00 【中国】 3月小売売上高(前年同月比)
15:15 【日本】 黒田東彦日銀総裁、発言
21:00 【米国】 フィッシャー米FRB副議長が講演
21:30 【米国】 4月ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30 【米国】 4月NAHB住宅市場指数
21:30 【米国】 2月対米証券投資(短期債除く)