英国総選挙・ECB理事会・FBIのコミー前長官の議会証言等のイベントでリスク回避の円高
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6月6日の為替市場は、円高の1日となりました。
ドル円は4月21日以来の安値水準となる109.23を付け、ユーロ円につきましても一時122円代を付ける場面がありました。
英国総選挙やECB理事会、FBIのコミー前長官の議会証言等のイベントを控え、リスク回避から円を買う動きが強まったという事になりますが、トランプ政権は発足以降スキャンダル続きでまともに政策を実行出来ていない期間が半年に及ぼうかというレベルになってきましたので、トランプ政権の政策実行能力の欠如がドルの重しとなっている感は否めず、混乱を収拾して政策を実行して行く姿勢こそがトランプ大統領に求められているのではないかと思います。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:110.440
高値:110.519
安値:109.219
終値:109.411
-102.9pips(高値から安値:130.0pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
108.976~109.408
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯
109.623~110.581
緑の実線のボックス
中期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
110.318
緑の点線のライン
中期トレンドの安値
110.339~110.638
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯
110.528~110.708
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
110.528~111.640
ピンクの実線のボックス
中期下落トレンドの抵抗帯
111.471~111.873
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯
112.034
ピンクの点線
中期トレンドの高値
6月6日のドル円相場は、ほぼ終日にわたって下落の流れでの推移となりました。109円代中盤で引けています。
中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は、高値・安値切り下げの形状になっており、ダウ理論的に言う下落トレンドの状態になっています。
中期トレンドの形状からすれば、『L1』の安値を下抜いた時点で、下落トレンドの形状が確定していますが、そのすぐ下に中期トレンドの安値ラインである『110.318』が控えており、短期トレンド(ブルーのラインで描いた波)の直近安値ラインも重なるような状況であった事から、『110.318』を破るか?サポートされるか?を見るという状況にありましたが、結構あっさりと同ラインを下方にブレイクしています。
『110.318』をブレイクしたタイミングの『EP1』でのショートが考えられましたが、プルバックが入らずに下落して行ってしまった為、プルバクを待ってから入りたいタイプのトレーダーの方は、売り損ねてしまったという事になってしまったのではないかと思います。
プルバックを待って入るか?飛び乗りで入るのか?は、その時々でどちらが奏功するかは異なってくるモノですので、どちらが良いと一概には言えませんが、プルバックを待ってから入ると決めている人は、入らなかったら潔く諦めるという事も含めてマイルールとして定めておく必要性があります。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
【ユーロ/円の値動き】
始値:124.288
高値:124.386
安値:122.917
終値:123.341
-94.7pips(高値から安値:146.9pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
122.250~122.565
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
122.668
青の点線
中期トレンドの安値
123.258
青の点線のライン
中期トレンドの安値
123.760~124.230
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
124.209~124.557
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
124.402~124.621
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
124.744~125.043
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
125.223
ピンクの点線
中期トレンドの高値
125.729
ピンクの点線
中期トレンドの高値
6月6日のユーロ円相場は、下落の流れでの推移となりました。一時『122.917』を付ける場面もありましたが、引けにかけて少し戻して123円代で引けています。
昨日の記事で解説したエントリーポイントでエントリーした場合、100pips以上勝てたのではないかと思います。
紫のラインの三角持合いの状況になっていましたが、三角持合いを下方にブレイクしています。
昨日、新規のエントリーをするとすれば、三角持合いをブレイクしてラインの裏側に当たったタイミングである『EP1』の時点でのショートが考えられたかと思います。上の方から売っている人は、見送ってしまっても良いですし、売り乗せても良かったかと思います。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
【ユーロ/ドルの値動き】
始値:1.12535
高値:1.12834
安値:1.12397
終値:1.12756
+22.1pips(高値から安値:43.7pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
1.10846~1.11122
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.10885~1.11639
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.11080~1.11291
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.11153
青の点線のライン
中期トレンドの安値
1.11628~1.11863
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.11671~1.11899
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.11877~1.12232
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.12051~1.12464
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
6月6日のユーロドル相場は、やや乱高下気味の相場展開となりましたが、基本的には1.12ドル代での値動きに終始した1日であったと言えます。
俯瞰すれば白の網掛けのレンジ『1.12411~1.12813』(※ヒゲは切っています)の中での値動きと見る事が出来ます。
レンジ相場ですので、レンジ上限・下限からの逆張りが有効と言う事になります。しっかりと損切りを入れて上限・下限から逆張りをするという事でも良いですし、レンジはやらないという人は休んでしまっても良かったかと思います。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
07:45 【ニュージーランド】 1-3月期四半期製造業売上高(前期比)
08:50 【日本】 5月外貨準備高
10:30 【オーストラリア】 1-3月期四半期国内総生産(GDP)(前年同期比)
10:30 【オーストラリア】 1-3月期四半期国内総生産(GDP)(前期比)
14:00 【日本】 4月景気先行指数(CI)・速報値
14:00 【日本】 4月景気一致指数(CI)・速報値
20:00 【米国】 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
21:30 【カナダ】 4月住宅建設許可件数(前月比)
28:00 【米国】 4月消費者信用残高(前月比)